管理人さん、誕生する(強制)
ほのぼのとギャグを盛り込んで楽しめたらいいなぁとか思ってたりします。
なんとなくで書いてるので変なところは教えて下さい。
久しぶりになんか書きたいから改編してみる2018.5.20
「やぁ、いらっしゃい!」
目の前で十歳くらいの金髪の子供が朗らかにそう言った。
おれは子供よりも子供の後ろに見えてる光景に目を奪われていたんだ。
まるでアニメや漫画の中に入り込んだような光景だった。
そこにはそれなりの大きさの城が立っていた。
雲の平原の上に……。
言ってることわっかんねーよな?
安心してくれ。
おれが一番わかってないから!
「混乱してるとこ悪いけど話を続けても?」
「あ、はい。
すいません。」
「うぉっほん!
説明しよう!!
ここはキミのいた世界から離れた世界軸にあるガルズオルム!
キミはこの城の後継者として呼ばれたんだ!
この城は《浮島ラプント》!
世界を巻き込んだ大戦で荒廃しきった時代、この城の主であった当時の王と側近達が自分たちの存在全てを代償に王都とそこに住んでいた人たちを浮かせた物さ。
僕はその王との契約でここに縛られていたんだけど、ようやく後継者たるキミを見つけられた!
ホントにありがとう!
これでボクは晴れてお役御免だ!
と、いうわけで後はよろっ!」
「……ん!?
ちょっと待って!
後継者って何!?
あ、おい!
消えんな!!!
爽やかに行くなーー!!!」
金髪の子供はそれだけ言うとこっちの返事も聞かずに非常に爽やかな笑顔を残し消えていった。
残ったのは何も知らないおれとお城だけ…
あれっ!?
これって夢?現実?
そもそもここって完全に隔離された場所じゃね??
孤島に一人、水も食料もない…。
あ!
わかった!!
これ、おれ死んだんじゃないかな!?
とりあえず、あの城に行くか。
金髪の子供もここにいたなら生活環境があるはずだし。
フラフラと寄り道しながら歩くこと10分。
大きな玄関を開けて玄関ホールを見たんだけど…。
目の錯覚かな?
城の外観と内部の広さがおかしいんだ。
外から見た城は頑張っても6、70m位だが中に入って見上げると吹き抜けの玄関から見える階数もでたらめで大きさが合わない…
とりあえず、こういう時は玉座を目指すのがセオリーだろ。
ドラ○エのパ○ス王とか○ァイナル○ァンタジーのエ○ガー王のように王様や王様ポジションは情報をくれたり仲間になってくれるハズだ!
昔の王がどうのこうのって言ってた気がするしな。
辿り着いた玉座の間には誰もいなかった。
だけど、玉座に一通の手紙があった。
なになに…
『拝啓
いかがお過ごしでしょうか?
たぶん、僕は何も伝えないまま消えると思いますのでここに必要であろう情報を記しておきます。
あ、ここに載ってないのは自分で調べてね。
まず、キミはボクのアレとして浮島とお城の管理をしてもらいます。
といってもキミの本体はこっちに引っ張った拍子にちょっとアレな状態になったから今のキミは人形に意識を定着させた分身的なアレです。
キミがアレになった原因は興奮したボクだったりするけどごめんね?
キミのアレは城のアレでカプセルによるアレの最中だけど城の施設のほとんどが人がいないせいでアレしてるからいつ終わるかはわかりません。
管理人は城の中にいる限り、肉体のアレが止まってるから食べたり眠る必要ないからね。
ついでに言っとくと、キミ単体でお城の外には出るのは無理だと思う。少なくてもボクは出れなかったから。
最後に……
これが一番重要かつ最悪なことなんだけど、浮島は人がいないとアレできません。
なのに、外からの侵入方法が当時の王達が生前使ってた転移陣しかない!
さらに、浮島を狙った地上の人間のアレを防ぐために陣に制限がかけられてます。
制限内容は《絶望してるけど生きてる存在のみ》
城へのアクセスキーを持ってれば自由に行き来が出来るんだけど、最初の一回はアクセスキーを持つ誰かと来るか制限を突破して転移陣を潜るかしかない。
まぁ、アレだよ。
なにが言いたいかと言うと完全に手詰まりだってことだね。
人がいないと動かないのに外からの補給ができないってもうどうしようもないよね。
ちなみに参考までに言っとくと、ボクが管理してた時も転移陣からの来訪は10年に一人いたらすごいってレベルだから気長に待つしかない。
さて、長々と書いたけどキミは人の欲望を見て絶望して城の住人を消してしまわないようにね…
P.S.
いやぁ~…
アレアレって書き過ぎてちょっとわかんなくなったよ(笑)
アレってなんだろうねアレ』
「ざけんなぁぁぁ!
あのクソチビィィィィ!!!
お前、アレって書き過ぎて一部おれに伝わってねぇーだろうがぁぁぁ!!
アレってなんなんだぁぁ!
アレアレ言いすぎてゲシュタルト崩壊しかけてんだろうが!
アレ?
アレってなんだっけ?
…アレ?
感染った!?
アレに感染した!?」
おれは突っ込みのあまり手紙を破った。。
そして、一通り怒った後おれはアレが感染して少しの間壊れていた。
ここはおれにとって監獄であり外からの情報は入らず食事や趣味も楽しめない…
「かんっぜんっにぃぃ!!
ここ地獄ぅぅぅぅぅー!!!!!!!」
だれも居ない城におれの叫びが空しく響いて消えた。
そんなこんなでおれの監獄暮らしが強制的に始まってしまった。