変な転校生がやってきた!
私は昔からあまり目立ったことをするタイプじゃなかった。
いつもの朝、いつもの教室、いつも通り騒がしい教室に入って来た担任の先生の話に耳を傾けながらいつもと変わらぬクラスの様子を眺めていた。
「今日は、転校生を紹介します。」と、先生が言いクラスがざわついた、それもそうだ、この学校はあまり評判が良くなく、私も家から近いからという理由で選んだだけで転校生など来たことないのだ。
「今日からこの春岡高校に転校してきました川上るかです、よろしくお願いします!」
考え事をしていたらいつの間にか話が進んでいたようだ、顔を上げてみると驚きのあまり動きが止まってしまった。すべすべで透き通ったような肌、大きな瞳、サラサラの髪の毛、だが、凄く小さい150センチあるかないぐらいで、まるで2次元から出てきたロリキャラのようだった。そして、先生は
「川上さん、あの後ろの席に座って。」なんと、先生は転校生のあの子を私の隣の席にしたのだ。と、思っていたら、隣の転校生が
「よろしくね、私、川上るか。るかって呼んでね♪」いきなり話しかけられビックリした私は、
「あっ、あっ、、あ、よろしく、るか、ちゃん?私は天海みか皆からは天海って呼ばれてる。」かなり格好悪い挨拶に、なってしまった。
「よろしくね、みかちゃん♪」転校生のるかちゃんは、休み時間になると、すぐに皆に囲まれ他のクラスからも珍しい転校生。その上凄く可愛いということで、学校一の注目を浴びていた。
放課後になっても、まだ皆に囲まれている、るかちゃんを横目に私は部室へ向かった。私が所属している部は、漫画研究部だ。一つ上の幼なじみに廃部しそうだから入って欲しいと頼まれたので入部したのだ、今では、部の先輩たちは凄く優しく私に接してくれて、今ではすっかり私の居場所になっていた、 「おはようございます」
「あっ、おっはよーみかりん♪」
「おはようー」
「おはようございます」
「・・・。」
初めに挨拶を返してくれたのは、部長の乾まやい先輩だ、人懐っこい性格でいわゆる憎めないタイプの人だ。 次に挨拶を返してくれたのは、私をこの部活に誘ってくれた幼なじみの向井ゆうなだ、小さいころから世話になっていたので入部のお願いを断れなかったりして初めは嫌々入っていたのはゆうなには内緒だ。その次に挨拶をしたのは如月葵先輩だ、真面目で近寄り難い雰囲気を持っているが物凄いオタクでその予想外隠れオタクに入部したてのころは驚いたものだ。そして、もう一人挨拶は返してくれなかったが先輩がいる、矢崎めい先輩だ、無口で私もしゃべっているのをみたことがない、ゆうなによると部長としゃべっているのを一回だけみたことがあると言う。
この五人で漫画研究部だ。
続く




