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転生先は後日談な異世界 〜私の母は悪役令嬢〜  作者: 柊 葵
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スメラギ皇国


☆皇室

○神皇しんのう

 初代神皇・皇尊すめらのみことより121代を数えるが、皇尊は生涯自身を神皇とは言及せず、現存の資料では解読不可能な尊称を用いていたと言われている。また、記録上、皇尊は、自身を第128代目としており、神話としての古代王朝の存在も否定されていない。

 また、「皇尊」も初代神皇の名ではなく、尊称の一つであるとされ、本名は別との説も存在する。


・家臣団

○神将家

 皇尊がスメラギ降臨に付き従ってきた臣下達の末裔。表向きにはシイナ家ただ一家のみが存続しているが、多くは地下に潜り、皇室を支え続けている。


 『シイナ家』

 皇国中央部に位置するキルキタ高原に勢力を構える一族。

 初代当主より「スメラギ皇室と国土・民の守護のみを一族の主命とする」掟が貫かれており、厳格に権力との融和を避けている。

 乱世にあっても、あくまで皇室の守護者としての地位を保ち続け、行き過ぎた暴虐への懲罰。朝敵に対する軍事行動のみに終始し、財政的に困窮していた皇室、朝廷への支援の他は中立を保ち続けた。現在でも国軍から離れた独自の軍事機構として存在し、軍閥勢力から畏怖されている。

 現当主はサゲツ・シイナ。


 『キリサキ家』

 ハルーシャ地方に根拠地を置く水族の頭領で、前大戦時からスメラギ水軍を統帥した一族。

 公式ではないが、神将家の一族であり、水の流れを操る秘儀を一族あげて守り続けているとされている。


○七征家

 スメラギ皇室に400年にも及ぶ苦難を強いた、『戦国時代』を生き抜いた七大武家(ホクリョウ地方のドモン家、ソウホク地方のサガミ家、バンドウ地方のホウジョウ家、セオリ地方のトモミヤ家、インミョウ地方レイゼイ家、ハルーシャ諸島のクリュウ家、クシュウ地方のチバナ家)の総称。

 戦国末期に皇室と神将家によって討伐され、その幕下に下った。その後は、地方の実質的な守護を委任され、皇室一門との合議によって国政を担ってもいた。

 現在では列強各国にかつての領地を奪われているため、皇都において官僚的な地位に就いている。


○五閤家

 サイミョウ(斎明)、カザン(崋山)、カミヨ(神代)、コウブ(煌武)、テンム(天武)の五家。それぞれが、古代文字による尊称を持っており、また、式典に際し神皇の前に出る際にはでは『院イン』という称号を名乗り、古代様式の名乗りを行うなどの独特の伝統がある。。

(ミスズの場合は、カミヨ・イン・ミスズと名乗る)

 建国の過程で皇尊を支えた功臣達の末裔の五大公家。朝廷権力と権威をもって戦乱に介入し、皇室を守り抜いた忠臣であり、神将家を裏とすればこちらは表の守護を担う。

 皇室による戦国統一事業にも当然の如く賛同し、七征家をはじめとする多くの群雄を打ち倒した。

 「閤」とは、かつて幼少の神皇が即位した際に、それぞれが「太閤」として、国政の補佐を務めたことに由来する。



 ○月宮ツクミヤ

  皇室及び五閤家、巫女の守護を担う一族。ツクシロ家が神衛の統帥を担う以外は、表に出ることは稀である。ケゴンの悲劇で各当主が非業の死を遂げた際には、各家の当主は勇退し、代替わりをすることが慣習として残っている。

 また、トモミヤ家は元々五閤家に次ぐ地位の家柄であるため、月宮による護衛が付いている。


 ・ツクシロ:皇室守護

 ・ツクヨミ:コウブ家守護

 ・ツクミナ:テンム家守護

 ・ツクヨノ:サイミョウ家守護

 ・ツクカゲ:カミヨ家守護

 ・ツクカミ:カザン家守護

 ・ツクガタ:トモミヤ家守護

 ・ツクヨ :スメラギの巫女守護



○政治

 神皇を国家元首とする立憲君主制国家。神皇は帝政復古号令により、神聖不可侵な君主として君臨。補弼機関としての朝廷は健在であり、太政官と内閣制の併用状態となっている。復古号令に際し、憲法を制定(欽定憲法)。神皇の下での三権分立。基本的には軟性憲法であり、これまでいくつかの改正が成されている。


 立法・行政は神皇の下、国会と内閣が互いに独立、連携してあたっている。


 国会は、普通選挙によって選ばれる衆議院と勲功授与者から神皇・朝廷より勅撰される貴族院が存在している。


 ただし、敗戦以降はこれらの諸機関も各国の傀儡という立場を脱しておらず、基本的に直轄地域の政治・行政は朝廷での合議制の下に行われているため、内閣は閉鎖状態にある。


○拒否権

 神皇は朝廷の進言の下、国会・内閣に対して拒否権の行使が明確なる権利として規定されている。人事や立法に対して強力な権限となり、行使に関してはあくまでも神皇個人の判断に基づかれ、明確な意思表明とされている。

 しかし、初代神皇の治世以来、拒否権の行使は前例が無く、今後も行使の可能性は無きに等しい。



○朝廷

 神皇の補弼機関であり、各官位の類は廃止されている。原則、皇太子、七武家・五閤家当主の14名が固定人員であり、朝議内容により、各大臣の出席や民間人の出席を求める。



・同化政策

 建国より、亜人種に対して行われてきた同化政策。スメラギ人そのものも、パルティノンをはじめとする各人種とは異なり、長寿(平均寿命100歳)かつ若作り(20歳から60歳ぐらいまで老化があまり見られず、60歳から90歳までが壮熟年期であり、90歳を過ぎると急激に老いる)であり、世界的に見れば亜人種にあたる。

 そのため、古来よりスメラギ諸島に住む少数民族に対する迫害を禁じており、互いの文化の融合を目指した同化政策を執り行っている。

 そのため、多数派のスメラギ人が衆議院議員。少数派だが、有能な人間の多い亜人種が貴族院議員を多く占めるという分立状態にもなっている。



○人種

・スメラギ人

 黒髪・黒目の黄色人種。他国人に対しし、耳朶が小さく、耳介の先がやや細く尖っている。基本的に中肉中背の者が多く、身体能力は極めてバランスに富み、手先が非情に器用である。



・アムル人

 ホクリョウ地方、アムル島及びクリム、アリュリュー諸島、カラホン島、カムリャン半島に住む民族。黄色人種であるが、白髪・白眼の外見。

 文化などは口頭伝承による独自の文化をもっているが、カムリャン・アリュリュー以外は、スメラギの領であった歴史が長く、その地に住むアムル人は同化政策がもっとも濃く浸透しているため、独自文化を残しつつもスメラギとの同化が進んでいた。

 スメラギの敗戦後は、ベラ・ルーシャ教国の占領下にあり、激しい弾圧によってアムル人の多くは故郷を追われ、遠き大陸の極寒の地へと追いやられている。

 そのため、同様の迫害に遭っているスメラギ人やパルティノン人等とともに、ベラ・ルーシャ国内での反乱運動の中心にある民族の一つである。


・ニュン族

 セオリ地方クマソ大森林に住む少数民族で、スメラギ人以上の長寿を誇る他、基本的に老化をしない種族である。そのため、出生率は非常に少なく、ニュン族の女性が生涯に子を為すのは1人か2人である。

 ただし、ここまでがニュン族に共通する特徴であり、アドリエルに代表されるような金髪碧眼の白皙の肌と尖った耳を持つ種族は、ニュン族の中でも祭祀や狩りを主産業とする民族の特徴であり、他にも、男女ともに低身長かつ幼い外見のまま生涯を送り、手先の極めて器用な部族、褐色の肌に黒髪赤目の外見で、法術や刻印学の研究に勤しむ部族、人間と変わらぬ外見ながら、膂力に優れ、農耕などに従事している部族など、少数ながらいくつかの部族が協力して生活している。


・ティグ族

 かつてのスメラギの盟友、神聖パルティノン帝国領に済んでいた少数民族で、白虎のような耳と尾を持ち、男女ともに戦闘に適した肉体に成長し、生涯を戦いに捧げることが可能とされている。

 ただし、基本的に戦い以外に関してはずぼらなところが多く、それ故に恐るべき力を持ちながらも国家の建設に至らなかったとされる。そのため、長く尚武の気風を重んじ、一族をあげて高地の厳しい自然環境の地に都を構えていた。

 また、その能力の高さから、大陸各国の皇族、王族にその血脈を残している。(現ティグ皇族の一人、リアネイギスは神聖パルティン帝国ラストエンペラーの実孫であり、歴としたパルティノン皇族の一人でもある)

 平均寿命はおおよそ100歳前後で、この種族もほぼ老化とは無縁である。(ただし、年相応になって鍛錬をサボると、外見は劣化するという変わった側面もあり、やたらと強い爺婆が量産される時があったりもする)



・フィア族

 かつては飛天魔族と称していた、翼を持つ種族の総称。

 現フィランシイル帝国皇族は、全員が漆黒の翼を背に羽ばたかせ、銀色の髪を持つ。これは、現皇帝フェリクスの生母フェルミナの特徴を全員が受け継いでいる為とされる。

 皆、法術や知勇にも優れるが、種族間によりその特質の差が顕著であり、フィランシイル皇族のように義理や大義を重んじる種族もあれば、非常に利己的かつ狡猾な側面が見られる種族などもあり、優れた能力に対して扱いの難しい種族の代表格というのが各国の共通認識でもある。



○地理


・ホクリョウ地方

 現在はベラルーシャ教国に全土を併合され、現地住民のうち、男性は大陸本土のシヴェルス地方に抑留され、女性はベラルーシャ人との婚姻を強制されている。スメラギ政府、皇室は抗議を続けているが、ベラルーシャは戦勝国の権利だとして一向にそれに応じるつもりはない。


・ソウホク地方

 北部:ベラルーシャの傀儡政府であるスメラギ人民共和国が建国されている。議会などの権限はスメラギ人に与えられているが、それも傀儡であり北黎地方と代わりない政策が行われている。ただ、最北端にある恐極山は、古代より続く修験の地として知られ、呪術を為す者達がスメラギ皇室への忠誠を掲げて、戦後一貫しての抵抗を続けている。

 南部:スメラギの自治が及び、多賀鎮守府を中心にベラルーシャとの睨み合いが続くも、独自染色をもてないスメラギにあっては、鎮守守護を名目とした神衛一部隊と自衛団と呼ばれる各国からの供出軍が駐留するのみである。

 ただし、ベラルーシャ及び共和国側の圧政を考えれば極楽浄土と呼べる地であり、北方からの亡命者は後を絶たない。

 また、スメラギ三大聖地の一つであるケゴンの地は、草北地方最南端の山岳地にある。


・バンドウ地方

 スメラギ政府が置かれている府都フルガを中心とした大平原地帯。現政府が置かれているが、全域がユーベルライヒ連邦帝国の統治下にあり、穏健な統治の傍ら、同化政策が進められている。経済的にも生活的にも発展しており、同地に住むスメラギ人の多くはそれらの政策と特に反発もなく受けている模様。

 なお、北部の山岳都市キルキタに根拠地を置く神将シイナ一門は今なおユーベルライヒに対する敵対行動をとっており、緊張状態に置かれている。


・セオリ地方

 セオリ湖を中心としたスメラギ中枢地域。皇都天津上をはじめとする古代都市が今なお健在の地であり、スメラギの完全影響下のある唯一の地方である。


・サホク地方

 バンドウ、セオリ両地方北部及びソウホク地方西部に位置する沿岸地方。夏の砂塵と冬の大豪雪に悩まされる地方であるが、水資源は豊富でありスメラギの穀倉地帯として今なおスメラギの食糧事情を支えている。

 この地方は七征家の勢力圏になく、皇室の直轄領とシイナ家の所領としとなっていた。


・インミョウ地方

 スメラギ北西部に位置する半島地方で、中央部に深い山岳が走り、北部と南部で大きな気候差が存在している。現在は清華人民共和国の影響下にあり、植民地からの入植が続いているためスメラギ人と清華人との対立が根深い。

 特に、山岳部は良質の木材や金属資源の宝庫であり長く皇室直轄領であったことから、利権獲得を狙った共和国側と朝臣意識の強い現地住民の衝突が続いている。

 また、三大聖地カスガがある。


・ハルーシャ群島地方

 古来より200を超える島国からなり、漁業や水運が盛んな地。また、その特性上強力な水賊、海賊が勢力を伸ばしており、同じ海洋国家である聖アルビオン女王国の勢力下におかれた今も、海賊たちによる抵抗が続いている。

 ケゴンでの事件の後は、七征家クリュウ家が奪回に動き、水族、海賊を取りまとめたキリサキ水軍が聖アルビオン海軍を打ち破ったため、60年振りに他国の支配から脱している。

 その後は、天津上をはじめとする抵抗拠点への一大補給拠点として機能している。


・クシュウ地方

 スメラギ西部に位置する小大陸で、中央部には巨大なカルデラ湖を抱え、陸地が3つに分割されている。

 古来より大陸との結びつきが強く、あらゆる分野で国際色豊かな発展を遂げてきた。

 また、この地を治めていた七征家のチバナ家と神将家の流れをくむ名門サシュウ家は、世界的な武の名門であり、武勇の誉れ高いクシュウ武士団は敗戦後の勢力圏をもったフィランス共和国を撃退し、列強との交戦を続けていた。

 しかし、フィランス共和国内にてクーデターによって実権を握った有翼人種フィア族が、フィランシイル帝国を建国すると、その地盤を受け継ぎ、盟友として一軍団が派遣されている。




○外国


○ユディアーヌ大陸

 スメラギ北西部に広がる大陸。古代帝国ユディアーヌ帝国をはじめ、大小100を越える国家が存在していたが、清華人民共和国の前身、清華帝国を除き、その8割強を神聖パルティノン帝国が制圧していた。

 神聖パルティノン帝国が、親征の失敗と夷敵の侵略によって衰退すると、ベラ・ルーシャ、聖アルビオンを中心とした列強各国によって分割、宗室の追放によって滅亡してからは、8強国が互いに覇を競っている。


・ベラ・ルーシャ教国

 ユディアーヌ大陸北部の広大な大地を領土とする宗教国家。

 神聖パルティノン帝国統治下に『白の女神スニェーキア・ヴァギィーニア』が降臨し、建国した国家で、女神当人はパルティノンとの交戦に際して殺害されるも、肉体を失った後は教皇を介して意志を信徒達に伝え、今なおも繁栄をもたらしているされる。

 ただし、女神の意志の名の下、実際には教皇及び四司教の独裁政治であり、支配民族に対する弾圧や農奴に対する過酷な統治によって成立している危うい面を持った国家でもある。


・聖アルビオン女王国

 ユディアーヌ大陸中西部を支配する国家で、首都は大陸西方の島国に置かれている。かつては、神聖パルティノン帝国の従属国であったが、砲筒の大量生産や海軍の強大化による海洋植民地の確保によって国力を貯え、ベラ・ルーシャ、フィランス、ユーベルライヒ等とともにパルティノンを滅ぼした。

 伝統的に、女王を君主に仰ぐ国家であり、国内の結束は非常に強いものの、植民地攻略の際の謀略や統治の過酷さから国外勢力の反発が相次いでいる。


・清華人民共和国

 元々は、清華帝国内の反乱勢力を元にしており、スメラギとの交戦に際して正式に自立。その後は清華帝国とともにスメラギと交戦し、スメラギの撤退後は、内戦に勝利。旧清華領の大半を奪取し、戦勝国としてスメラギの統治にも参加している。

 しかし、近年では清華帝国側の反撃にあい、国内は混乱状態にある。


・ユーベルライヒ連邦帝国

 新興5カ国のうち、唯一亜大陸に領土を持つ国家。その実態は知られていないものの、強大な国力及び海洋踏破能力のある艦船の建造技術を持って大戦に介入してきた国家である。


・フィランシイル帝国

 自称:フィランシイル・パルティノン帝国。前身、フィランス共和国をクーデターによって打倒し、建国された国家。パルティノンのなを自称するように、皇帝フェリクス1世は、フィラ族でありながらもパルティノン皇族の生き残りであり、当人たちもパルティノンの復権を望んでいる節がある。

 そのため、親パルティノン住民と反パルティノン住民との対立が続き、国内情勢は矢や不安定な状況にある。

 ベラ・ルーシャ等によるスメラギ侵略に際し、フィリアがほとんど動くことが出来なかったのは国内情勢の不安定さが原因でもあった。



・神聖パルティノン帝国:おおよそ100年前にベラ・ルーシャの反乱によって滅亡した大陸の覇者。

 しかし、滅亡から100年以上の時を刻んだ今でも、各地に影響力を残しており、滅亡に際して帝都から脱出した残存勢力はフィランシイル等との共闘の元、再びの建国の機会を狙っているとされる。

 とはいえ、一度は滅亡した国家であり、残存勢力の動き等々もフィランシイル等を中心として後継勢力の動静からの推測という結論を覆せてはいない。





他、大陸や海洋にもいくつもの国があるが、本作には関係が無いため割愛します。

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