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凄まじい孤独

作者: 秋葉竹
掲載日:2026/07/02


 


私は、実は知っているのだ。

詩人という弱く繊細で勁く透明な

泡を吐くように言の葉を吐きつづける

ひとがいることを。


詩の人は、

じぶんの周りの

じぶんでは処理できない現実を

ネジを回して差し込むように

鮮やかな詩にしてしまえるひとだ。


言の葉が

濡れているひとだ。


微笑みが

羽毛みたいに暖かいひとだ。


考えられない不幸を

刺し殺してフンと笑ってられるひとだ。


ここから先は、たぶん、だが


本屋さんが大好きなひとだ。

本の匂いが好きなひとだ。

人気本が平積みされてるのを

けっして見逃せないひとだ。


『成瀬は天下を取りにいく』

なんて平積み本をみて

絶対面白いってただのカンでわかるひとだ。


それが詩人の第一条件だと想うぞ。


ちなみに僕は本屋さんなんて

ここ数年行ったこともなく

この前ヒョンとした拍子で足を踏み入れて


あゝ、やっぱり良いなぁ、と


『成瀬は天下を取りにいく』って

アニメ化されないかなぁ?

なんて


下賎な快楽を求めてしまうだけのひと。


花のほまれを眩しくみあげる

三流詩人でさえない

美文愛好家だったりするんですよ、


凄まじい孤独、とかね。








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― 新着の感想 ―
弱く繊細でありながら、現実を鮮やかな言葉へ変えてしまう「詩の人」へのまなざしが温かく印象的でした。濡れた言の葉や羽毛のような微笑みという表現が美しく、本屋や平積みの本への憧れを語りながら自分を美文愛好…
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