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第5話 報告

ルカニエは何を目的として我々に近づいたのか。

今後の展開は……?




せっかく一人称視点やのに、心理描写が少ないことに

今頃気づきました!!笑

なので過去の話をちょっと修正しました。

これから心理描写増えると思います!


17歳なので子供っぽさを残しつつって感じで……合ってるか心配

 それから、ルカニエが領主代理として仕事を行ってもらうにあたり、監視役を母が任命した。

 唯一父と僕以外に財政状況を把握している執事長も、監視役として傍に置いた。




 ここ数日、僕と執事長でルカニエが処理した書類を見直したが、特に怪しい点は見つからなかった。




 共に領地の事業責任者などと挨拶に回ったが、特に挨拶以外でしたことはなかった。疑っていたのは気の所為だったのかと思うほど、平凡な毎日が過ぎていった。












 1ヶ月がたった頃のことだった。

 ルカニエがよく外出するようになったのだが、毎回監視役がルカニエを見失ってしまうという事態に。今日は陛下に報告をする日。



 





 母と父の部屋に入り、遮断魔法をかけた。




「お父様、体調はどう?」


「咳は出るけど頻度は減ったし、熱も微熱だよ。

 夜の咳が少し辛いけど…それより体力がかなり落ちたと思う」


「ほぼ寝てばったりだから仕方ないんじゃない?今は休んでもらわないと。それで悪化したら意味無いじゃない!」





 母は心配げに言った。いつも父が風邪をひくと、こっそり仕事をしてたりしてたっけ。




 それを母がみつけて、その度に怒られて。父はじっとしてるのが辛いみたい。



 でもこんなことになったんだし、さすがに休まないとね。





「わかってるさ。2人には本当に感謝してるよ。ありがとう。それより、陛下に報告するんだろう?」


「うん。じゃあかけるよ」





 執事長に通信鏡を持ってもらい、3人が見えるようにベッドの横に座る。



 数秒ほど経ち、陛下と繋がる。




「「国王陛下にご挨拶申し上げます」」


「3人とも、いつもご苦労。ルーノは少し顔色が良くなったか?やつれているのは変わらないがな」


「お陰様で」


「さあ、最近の動向はどうだ?」


「実は1ヶ月は何も無かったのですが、ここ数日妙な動きをしています」




 母が報告をし始める。





「はあ…予想通りか…妙な動きというのは?」


「頻繁に出掛けるようになったのですが、監視役を変えても、みな同じ結果なのです。数秒間の記憶がなく、その間に見失ってしまう。私も同じことになってしまいました。

 1人をルカニエ男爵のそばにつけ、私は遠くから見張っていたのに……服従魔法を使えるのではないかと疑っております。

 それも範囲がどこまでなのか……」




 母は気配を消す能力が高い。それなのになぜ?



「なんだって……実際に使える魔道士はそうそういないぞ。」






 魔法とは複雑で、難しい。そのため、服従魔法や転移魔法、強化魔法、変身魔法など、扱えるものが少ない魔法は数多くある。

 その中でも服従魔法と変身魔法は別格だ。



 使える者でも服従魔法では意識と行動同時には操れない。

 そのため、ルカニエは意識の服従魔法を使ったことになる。





「もしかして……ここモルガ王国のギルド、キャッツクロウの主要メンバーだったり?」





 ふと思い立ち、僕は呟いた。






 この国のギルドで一番の勢力を持つ暗殺ギルド。

 時には国の持つ情報を上回る情報量を持ち、どんな依頼でも、報酬が多ければなんでも受けるって言われてたっけ。



 そんなギルドがもし関わっているとしたら、僕たちは暴けるのかな……

 



 魔道士としてもトップレベルの実力を持つメンバーが何人かいるらしい。

 そんなの勝てっこない。背筋にゾワッと寒気が走った。






「私もそう思ってしまった……そうなると納得がいってしまう。しかしなんの目的で?国を欺くメリットはあるのか……わからん」


「依頼を受けたんでしょうか……」


「もしそうなら、アルペンが脅かされてしまうな。その妙な動きの他になにか無いか?書類に不備があるとか」






 話は聞いているのだが、ついつい考え事をしてしまう。

 この国で一番広い領地でそんなことが起きたら……国の信用にも関わるよね?

 もしかして、他の領地でもこんなことが起きてる?




「それがないのです……どこで何をしているのかはわからないのですが、仕事はきっちりこなしています。問題も起きてません」


「なるほど……そうなると、ただギルドに出入りしているだけという可能性もあるのか。とりあえず今は様子を見るしかないか……」


「もし怪しい動きを見せたら、魔法を封じる手錠で拘束してもよろしいですか?」




 母は目付きを変え、拳を叩いた。





「必要ならしてもよいが、慎重にな」


「かしこまりました」



「あの、すみません。陛下、こんなことがほかの領地でも起きてますか?」


「いや、そのような事はないよ。でも、もしアルペンで問題が起きたら、ほかの領地も危ないかもしれない。だからこそ、徹底的に情報を集めるんだ」





 陛下も同じこと考えてたんだ。

 ダメだ、弱気になっては。僕たちで防いでみせる。




「では引き続き警戒するように。またなにか新しい情報があれば報告してくれ。ルーノは心配で手伝いたい気持ちがあるだろうが、ここは我々を信じてゆっくり休むのだぞ。無理は厳禁だ」


「わかりました。我慢します……」


「よかろう。第1騎士団のメンバーも数人よこすよ。では」






 そう言って陛下の姿は消え、通信は終了した。

次回、ついに試験の日に向けて、出発。

ルカニエの動向が気になるところですが!笑





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よろしくお願いいたします(´;ω;`)


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