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 ニコと出会う前から荒事に慣れていたオコは自分が思っていた以上に戦場に適応することができました。


 満足に動くことのできない新兵の中で彼の存在は異質そのものでした。


 まるで何年も戦争をしてきた古参兵のように的確な動きをします。


 敵を殺さなければ味方が死ぬ。


 それを知っているオコは誰よりも勇敢に戦場で戦いました。


 仲間を守りながら手柄を上げる。


 寡黙ながらも戦果を上げていくオコに仲間からの信頼は厚く、彼はどんどん出世していきました。


 そんなある日。


 戦場の中にオコはいました。


 そこではいつもとは違うことが起こりました。


 逃げ遅れていた少年が射線の中に入っているのです。


「ニコ!?」


 少年の姿がニコと重なります。


 迷うことなく、オコは少年をかばいました。


 その代償にオコは傷を負いました。


 深手です。もう助かりません。


 ですが、そんなことは気にせず少年に目を向けます。


 すると、少年とニコはまるで似ていませんでした。


 それでも良かったとオコは思いました。


 多分、自分はこの少年の命を守るために生まれてきたんだろうと彼は思ったからです。


 オコは血と一緒に自分の命が失われていくのを感じました。


 ああ、あいつとの約束を守れなかったな……。


 オコにとってそれだけが唯一の心残りでした。


「すまない、ニコ。これじゃ、『優しい嘘つき』じゃなくてただの嘘つきだよな……」


 そう言ってオコは生まれて初めて微かに、本当に微かに笑いました。


 それを最後にオコが動くことはもうありませんでした。


 初見でこの作品を読んで面白い、と思って頂けましたら、

何卒ブクマ登録、pt評価の方をよろしくお願い致します。

作者も人間ですのでptが上がればやる気も出ますし、その逆もまた然りですので。

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