暗愚の王【200字】
掲載日:2023/01/14
暗愚200字の連作、王太子Sideです。
王太子は宣言する。暗殺者を退けても真の救国には遠い。ならば己が成すべき事は、と。
「ご英断を支持します。賢き王になられませ」
集まった貴族共は傅く。しかしそれが国を安らかに終わらせるための嘘で、後に連中も座を追われるのだと知ればたちまち掌を返して暗愚の王めと剣を向けるだろう。
それでもこのまま滅亡に傾くよりはましと、彼は再び弟の言葉を反芻する。
「国を守る剣は持てずとも、国を愛する人は育てられるのですよ」




