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第9話 看病プレイですか?いいえ医療行為です。

 とりあえずアーニャの体に付いた水滴を拭くとしよう。そのままにしておくと風邪をひいてしまうかもしれん。


 ロッカーから新たなタオルを取り出し、アーニャの体を丁寧に拭いていく。


 顔や手足ならまだしも、タオル越しとはいえおっぱいにお尻、太ももまで全身を(まさぐ)ることが出来るなんて、なけなしの理性を総動員しなければ「俺ってばサキュバスだし、ちょっとくらい良いよね?」ってイタズラしてしまいそうになった。


 アーニャなら「もぉーさっちゃんったら、えっち」とか言って許してくれそうだが、万が一嫌われたら死ねる。


 そーゆーのはイケると確信が持てるまで我慢だ。


 流石に服を着せるのは不可能として、下着はどうしよう?


 ブラは無理っぽい。パンツなら頑張ればなんとか履かせられるかな?


「ふむ、白か」


 アーニャが着替え用に持って来たパンツは、セクシー過ぎず、かと言ってお子様パンツのように野暮ったくもなく、正に『清楚』って感じのパンツであった。


 両足をパンツの穴に差し込んでスルスルと引き上げて行き、太ももの辺りまでは順調に進めた。


「ここから先が問題だ」


 お尻がベンチに接しているので、当然このままではパンツを履かせることは出来ない。


「伝説のアレをやるしかないのか?」


 その名も『ま○○○返し』


 お尻が完全に浮き上がり、色々と丸見えになってしまうという伝説の大技である。


 これはあくまでも看病。むしろ医療行為と言っても過言ではない。つまり何の問題もない。証明終了。


「いざ鎌倉!」


 アーニャの両足を掴みグイッと顔の方まで持ち上げる。


 凄い。アーニャの全てが丸見えだ。


 俺がやってるのはまごう事なき医療行為だけど、無免許医師だったからかムラムラして来た。


 これ以上見続けたらマジで理性が飛びかねないので、無心になってパンツを履かせる。


「ミッションコンプリート!」


 さて、これ以上はやれることもそう多くはないな。


 女の子がお腹を冷やすのは良くないって聞いたことがある気がするし、おっぱいからお腹辺りまではタオルを掛けておこう。本当はおっぱいは出しておきたいけど、流石に外聞が悪過ぎので諦めた。


 その代わりにパンツや太ももはそのままにしておく。


 だって体内の熱気を放出しないといけないじゃん?なのに全身をタオルで覆ったりしたら逆に熱が篭っちゃうでしょ?


 完璧な理論武装を終えた俺は、アーニャの額に水で濡らしたハンカチを乗せ、パンツや太ももを眺めながら彼女が復活するのを待つことにした。


 俺はなんてマスター思いなんだろう。もはやサーヴァントの鑑と言っても過言ではないんじゃないかな?

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