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第56話 昇格

 バトルが終わり、闘技場から離れてしばらくすると、アーニャのスマホにメッセージが届いた。




☆1公式戦10連勝おめでとうございます。

現時点をもちまして【アーニャ スメラギ】は☆2マスターと認定されました。

つきましてはライセンスカードをお持ちの上、マスター協会窓口までお越し下さい。


不明点がある方はGR(ゴッドレア):(^з^)までお願い致します。




「マスター協会ですか。行くのはライセンスカードを発行した時以来ですね」


「たぶんカードの更新手続きじゃね?そのカード、思いっ切り【☆】って書いてあるし、次は【☆☆】になるんじゃねぇか?」


「まぁ行ってみれば分かるでしょう」


 それもそうだ。ここであーだこーだと考えてるよりも、さっさと現地へ行ってしまった方が早い。




「すいません。窓口へ行くようにGRからメッセージが来たのですが」


「かしこまりました。ライセンスカードをお預かり致します」


「はい」


「……☆2への昇格手続きですね。少々お待ち下さい」


 20代前半と思しき窓口の女性職員は、アーニャから受け取ったライセンスカードをカードリーダーの上に乗せ、何やらPCを操作している。


「お待たせしました。こちらが新しいライセンスカードとなります。決済等もすぐにご利用頂けますのでご安心下さい。また、万が一カードを破損したり紛失した場合には、速やかにこちらの窓口にお越し下さい」


「分かりました」


「それでは次に、☆2マスターの公式戦実施に関する義務と☆3マスターへの昇格条件をお伝え致します。まず今までのように毎週の公式戦の実施義務はございません。その代わりにランダムで組まれた公式戦予定日の2日前に通知が届きます」


「それって、日程や対戦相手を勝手に決められてしまうのですか?」


「はい。アンティなどは双方で連絡を取り合って決定して下さい。ただし、予定時間の1時間前までに双方の合意が得られなかった場合には、HNカードか1,000Gがアンティとなります。棄権を選ぶことも出来ますが、罰金として1,000Gをお支払い頂いた上で不戦敗となります。体調不良等の理由により、当日闘技場にいらっしゃらなかった場合も、同様に棄権と見做されます」


「分かりました」


 最低レートは1,000Gか。今までの倍だな。


「次に☆3への昇格条件ですが、直近50戦の勝率が90%以上であることです。逆に☆1への降格条件は、直近50戦の勝率が20%未満であることです。説明は以上となりますが、何か質問はございますでしょうか?」


 つまり昇格から41連敗したら☆1に降格確定って事か。まぁ確かにそんだけ負け続けるなら、☆1からやり直せって言われても仕方がない気はするな。


 それとランダムとはいえ、流石に毎日公式戦をやらされるってことはないだろう。


 仮に7日ごとにバトルが行われるのだとしたら、50戦を熟すには350日とほぼ一年掛かることになる。


 ☆3への道は中々の長丁場を覚悟した方が良さそうそうだな。


「もし毎日バトルをしたいなどの要望がある場合には、どうすれば良いのでしょうか?」


「GRはマスター同士のバトルを推奨していますから、積極的にバトルを行いたいという要望を書いたメッセージを送れば、可能な限り対応してくれると思います」


「分かりました。ありがとうございます」


「また何かありましたら、遠慮なくお申し付け下さい」


 なるほど。さっさと☆3に昇格したいのなら、GRに要望を送れば優先してバトルを組んでくれるってことか。


 まぁ俺たちはレベリングや仲間集めを行う必要があるし、当面は指定された日のバトルを熟す方向で良いだろう。

めっちゃ今更ですが、☆1マスターという表記は文字にした際の物で、口に出す場合は「ひとつぼしマスター」と呼びます。

三つ星レストランとかと同じ感じですね。

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