第51話 そろそろ引っ越しませんか?
ソフィアは色々と濃い美少女だったな。
アーニャガチ勢だが、他の美少女全般も好きらしく、俺のこともバッチリストライクのようだ。
俺としても美少女とイチャイチャするのは大歓迎なので、アーニャと結ばれた暁には、ソフィアにも手を出す所存。
アーニャ、姐さんに続いて3人目のハーレムメンバーの内定者が決まったな。順調順調!
ここから1ヶ月くらいは、特に変わり映えのしない日々となる。
午前から昼過ぎまでダンジョンへ行き、MPに余裕がある場合には2周目に突入。
陽が沈む直前まで闘技場で暇潰し兼ライバルの偵察。
帰宅後は夕飯を食ってちょっと休憩。
エリカと待ち合わせして銭湯で両手に花プレイ。
寝るまでスマホで動画見つつゴロゴロする。
たまにカードショップに行ったり、ソフィアの家に遊びに行ったりもするが、基本的にはこの繰り返しだった。
公式戦も既に6連勝中だ。☆2への昇格がそろそろ見えて来たな。
狼獣人(♀)のサーヴァントカードは残念ながら落ちない。彼女とは縁がないのかもしれんな。
まぁレベリングとドロップアイテムで懐はかなり潤ったので、良しとしよう。
そもそも俺は猫派だから、全然悔しくなんかないし?
俺とピー助のレベルも既に17となり、かなり強くなった。あと1ヶ月レベリング出来る時間もあるし、☆2の戦場でも良い勝負が出来るんじゃないかと思う。
「ねぇさっちゃん、お金も結構貯まって来たし、そろそろ引っ越さない?」
「何だかんだで1ヶ月以上住んでたし愛着がないとは言わんが、この家って色々不便だしなぁ。次は風呂とトイレが部屋にちゃんとある物件に引っ越すか?」
正直、資金的にはもっと早い段階で引っ越しは可能だったが、何となくズルズルとここまで来てしまった。
「はい。ただそうなると銭湯に行く必要が無くなるので、エリカさんとは殆ど会えなくなってしまうかと」
住環境の良い物件に引っ越すのは賛成だが、そこで問題になるのがエリカの姐さんのことだった。
俺たちが銭湯に通っているのは、今住んでる部屋に風呂が無いからだ。
風呂付きの部屋に引っ越せば、当然銭湯に通う必要はなくなる。地味に金も掛かるしな。
俺とアーニャで3G×2人×30日で1ヶ月に180Gも銭湯代で掛かっていることになる。もちろん銭湯は銭湯で良い物だが、今後も毎日通うのは金が勿体ない気がする。
だが銭湯に通わなくなるということは、自動的に姐さんに会うことがなくなってしまうという意味でもある。
この1ヶ月半、ほぼ毎日のように銭湯で会っておしゃべりしたり、俺とイチャイチャしたりしていたのだ。
会えなくなるのは寂しいが、流石に姐さんに会う為だけに銭湯に毎日通うのは、ちょっと違う気がする。
そんなことを姐さんに話したら「それじゃー、もうさっちゃんたちに会えなくなっちゃうのね…」とショックを受けてしまった。
アーニャたちではなく、さっちゃんたちと表現している時点で、既にかなり心が俺に傾いているようだ。毎日おっぱい揉み続けた甲斐があったな。
そんな時ピー助が「じゃー、一緒に住めば良くない?」と軽く発言するもんだから、みんな「その手があったか!」と頭上に豆電球が点ったね(漫画的表現)
「アーニャちゃん、家賃の予算は?ちなみに私は…」
別にそんなヒソヒソと話をしなくても良いと思うんだが?
あと2人は俺の両隣にいるんだから、その耳打ちは俺の真正面で行われている。そんな至近距離で内緒話されても普通に聞こえるわ。
「私とアーニャちゃんが家賃を半分ずつ出し合えば、今と同じくらいで結構良い所に引っ越せるんじゃないかしら?」
「エリカさん。今度、不動産屋さんに一緒に行きませんか?」
「そうね。ただ私は大学の講義があるから、時間を取れるのが週末になっちゃうんだけど、アーニャちゃんは公式戦があるのよね?」
「いえ、なるべくレベリングしてからバトルするようにしているだけなので、予定を空けることは可能です。今週のノルマは明日にでも済ませて来ますね」
「そうなの?それじゃあ、週末に一緒に不動産屋に物件を探しに行きましょうか?」
「はい。楽しみにしています」
「こちらこそ。良い物件が見つかると良いわね」
そうして俺たちと姐さんは、ルームシェアで一緒の家に住むことになった。
家賃は1ヶ月1,400G。間取りは3LDKで、風呂とトイレもちゃんと分かれている。アーニャと姐さんの固有スペースはそれぞれ一部屋ずつのみ。それ以外は共有スペースとなる。
残りの1部屋の用途は内緒だ。まぁキングサイズのベッドを搬入する予定とだけ言っておこうかな?
今回は全ての家具を自前で揃える必要がある。
アーニャの部屋用としてダブルベッド(最低でもセミダブル。シングルはもう無理)、布団等の寝具、衣装箪笥、本棚、その他。
共用のスペースには大型テレビ、ソファ、テーブルセット、各種調理器具、食器、その他生活雑貨。
軽く挙げただけでもこれだけ必要な物がある。
姐さん…いや、これからは一緒に住むんだし、エリカと呼ぼう。エリカとの楽しい同棲生活の為にも、頑張って稼ぐとしようじゃないか!