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変態博士のとある話

聖・パナマ大学第17ラボ

(ここに戦中、戦後あの世界の研究分野の代表だったクレーミー博士がここにいる。いまはこの新しく作られた大学の小さいラボで自分のための研究をしているようだが、実際は何をしているのかは大学も把握していないというよりは変人の研究に興味がないように見える。

その、なにを語ればいいんだい?


あなたが戦時中と戦後にあの世界のなにについて研究していたかを教えて下さい。


そうだね。僕はあの戦争中、我々の世界の進化とあの世界の進化の違いとかを研究してたよ。


どうしてそんな研究を?


うーん、なんでだろうね。ただ一つ理由があるとしたらただ面白そうだったのとお給料がよかったからだね。


そんな理由で研究をしていたんですか…


まぁ研究をする理由なんてそんなもんだよ。

特にこの研究をしてた人はだいたい同じような理由だろうね。


それでその研究でなにを行っていたかをお願いします。


別にいいけど、取材のあとにぼく殺されないよね?

この話は北の住人に止められてるんだけど…


構いません、話してください!


なら話すけど、責任はそっちでとってね

じゃ、まずはあの世界の魔力と言う物について君はどう認識している?


えぇと、あの世界にある不思議な力で原素とか原子みたいなものでそれを利用することであの世界の人間は魔術を使用することができる。それと、あちらの世界の動物も魔力を応用し魔術を使用することができる、あの世界のもの全てに魔力が宿ってるぐらいでしょうか?


概ね間違いじゃない。でも少し間違ってる。

あの世界の住人にはこちらの人間にはもっていないものがある。

それは魔力を貯蔵し、それを変換する器官、そして魔力を運ぶ細胞みたいな物がついているんだよ。そしてその器官とかの大きさの違いで魔術師の階級がわかれるんだ。


その話は初めて聞きます!どうしてそんな話を知ってるんですか?


やっぱりあの人達はまだこの話を隠してるのか…

まぁそんなことは僕には関係ないからどうでもいいけども

それで僕がどうしてそんなことを知ってるのかって?

そりゃ、僕があの世界の研究の第一人者で、そのことの論文を書いたからだよ。


あの、政府がどうして隠してるのかを聞きたいのですがなにか知っていますか…


それは、君も気づいてるだろ。

軍事兵器への転用さ。

よく知ってるだろ、あの魔術の威力を!

一瞬で数百人を消し去る威力の魔術を、一瞬で傷を治す魔術を!

あの戦争後の兵器が他国が通常なのに合衆国の兵器には魔術を応用した物があることがその証拠さ!

いま使われてる主力小銃の性能なんて魔術を応用しないとできない代物だ。

おっと話がずれたね。

(コーヒを一口飲む)

やっぱりコーヒはブラジル産に限る。

それで最初、君はあの世界の動物は魔力を応用して魔術を使うことができるといっていが、それも大きな間違えだよ。

あの世界の動物には魔力をもともと応用する力がない。一部を除いて。ましてやあの世界の人間みたいな器官もないんだ。それも一部を除いて。


ではどうやって魔力を?


それは魔力を食べたのさ。

はい?


言い方が悪かったね。詳しくは魔力が宿る植物を食べたからだよ。そして魔力を持った動

物をさらに食物連鎖の上の存在が食べ、魔力を貯める。

そして、その動物達にはうまく魔力が排出できないんだ。それを排出する際になんらか

の形で排出される。それをみたあっち人間とかこっちの人間が勝手に

勘違いしただけだよ。


はぁ。その話の裏付けというか確かな証拠はありませんか?


あるよ。たくさんね。

なんでって顔してるね~。好きだよそんな顔。

それは簡単な話、その実験を僕が行ったからさ。

こっちの様々な動物を使ってね。

その時の実験データは全部合衆国のお偉いさんに持っていかれたけど、記録写真と映像

フィルムならここにあるよ。

これは僕にはいらないものだから君にあげるよ。


あ、ありがとうございます…!

それで先程、一部を除いてといっていましたがどういうことでしょうか?


ああ、それはドラゴンやユニコーン、ハーピーとかサキュバスとかゴブリンとかの生物。

要するにこっちの世界の生態系に存在しない生物さ。

あいつらには面白いことにすべての個体にあっちの世界の人間と同じ器官がついてたん

だよ。

そしてなにより、そいつらの祖先がわかんないんだ。

こっちの生物由来なのか。それとも勝手にあっちの世界で生まれたのか

突然変異で生まれたのかもしれないし、普通の進化でこうなったのかもしれない。

あるいはなんかの実験でそうなったのかもしれないねぇ(薄気味悪い笑顔をうかべる)



次回の投稿は未定です

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