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ブラック会社員相田駿

「お前一度でも死んだ事ある?」そう言われた時僕は何も答えれなかった。



 僕の名前は相田駿27歳会社員だ。僕の所の会社はブラックだ。残業は当たり前なのに残業代は出ない更には上司や同僚はたまた後輩から下に見られている。そして、僕は思った。

「僕生きてる意味あるのかな……ネットとかで言うよな貴方が居なくても会社は回るってアレ本当なのかな?」

 って一人で考えても仕方ないけど最近よく考えるし思う。

 とりあえず僕の唯一の楽しみヒッターに呟くか。

「今日も残業してコンビニ弁当でしたあははでは、おやすみなさい」虚しい……フォロワーも誰もいないこの呟きを最近よくする意味何てあるのか。

 そして、眠りに就く。


「ピコンッ」

「ハッ! 遅刻か! あ、今日休みだ」

 どうやら通知音だったみたいだ。最近は通知音だけで目が覚めるし日付、曜日感覚などが狂ってきている。所で何の通知だ?

「ヒッターか。え、リプが来てる! 急いで内容確認しよう!」

「初めましていきなりリプ失礼します。山田さん悩んでるみたいですね。良かったらランチでもどうですか?」

 やった! ヒッターを始めて一年初めてリプが来た! 因みに山田は何となく付けた。

「でも、いきなり初対面で食事しかもこの人初期アカウントか怪しさ満点だなでも、悩み聞いてくれそうだし行ってみるか」


 その後、メッセージをして場所と時間が決まった。

「いや、メッセージした時から思ってたけどランチってここか……」

 場所はモック王道のファーストフード店だ。たまに食べたくなるが……。

「あ、メッセージだ」

「今、店の前に居ます。伝えた特徴で分かったら声掛けてください」

 ええと、特徴は灰色の帽子とこれだけなんだよなこういうのって服装も伝えるんじゃないの? 何て考えつつ店の前に着いた。

 あ! あの人だ

 そこには灰色の帽子を深めに被った男性が立っていた。

「あ、あの山田ですが待たせてすみません」

「どうも早速中入りましょうか」

「はい!」


 何で会計俺持ち何だよ……誘ったのアンタだろ常識考えろよ……。

「山田さん食べないんですか?」

「え、あ、はい! 食べますありがとうございます」

 こうなったらやけ食いだ。僕はモヤモヤした気持ちと多少とはいえ怒りから凄い早さで食べ終えた。

「良かった食欲はあるみたいですね」

「え?」言われて気付く。確かに……休日の昼はいつもおにぎり一個だったからそれに比べたらセットは食べた方か。

「私、食べるの遅いので食べながら話させてもらいますね」

 ポテトを取り口に運び先程までとは低い声で言われた。


「お前一度でも死んだ事ある?」

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