ときとして、今夜
雨のベンチは皮肉にも
周りの緑の木々に映えるように
色濃く存在を示しているから
いつものさみしさは感じない
このまま雪になっても
ほとんどの人は
天気予報が外れたな、なんて思わない
そんな今夜
さみしさの代わりに
今夜の寒さがあるとしたら
それはそれで
わたしは納得できること
こんなに近くにいるのに
不思議と聞こえない言葉があったりして
自分で想像するよりも
すぐに聞き出すことができたらいいのにね
こころ、あたたまる話の続きを聞きたいから
このまま、そばにいよう
「時の神様」が許してくれる時間の限り
あなたの言葉を
聞こえないフリをして
時間稼ぎする余裕はないけれど