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漫画レンタル

朝起きていつものように支度する。いつもは憂鬱な朝だが、今日は沢口くんとの約束があるので、心が軽い。

鼻唄を歌いながら、制服に着替えていざ出発!というところで、一つの疑問が浮かぶ。

本どうやって貸してくれるんだろう?普通に教室かな?だとしたら・・

学校行く

沢口くんから本借りる

注目が集まる


いやぁーーアタシは注目されるのが苦手だ。

けど、沢口くんから本借りれないのも嫌だ。


「あ~~」

せっかく整えた髪を自らの手でぐしゃぐしゃにして叫ぶ。



結局結論が出ないまま、学校に来てしまった。

教室に入ると半分ほどのクラスメートが来ており、大勢のグループで楽しそうに何か話している。そして中心には沢口くん。

一瞬目が合ったような気がして、慌てて反らす。頭が熱くなる。心臓がドキドキする。

落ち着けアタシ。


自分の席に着く。そして更に胸がドキドキする。

一体いつ渡されるのだろうか?いつなのだ?いつなのだろうか?

ドキドキしながら待っていたが、その後チャイムが鳴っても沢口くんがアタシの元に来ることはなかった。やっぱりアタシなんかの女に貸したくないって思ったのかな。


そして授業となり、教科書を出そうとした時だった。やけに机の中が狭い。おかしいな?アタシはあんまり机に教科書詰め込んだりしないんだけどな。

机の中から強引に教科書を出すと、何故か一緒に漫画が出てきた。


!!!


これはまさか!!


タイトルにツーピースと書いてある。


えっ?嘘でしょ!こんな感じで来るの?

沢口くんを思わず見ると、沢口くんもこっちを見ていて、このタイミングでアタシが気付くのがわかってたかのように、にこりと笑う。


アタシの頭は沸騰して熱くなる。顔が真っ赤になっているだろう。


その後授業は全く頭に入って来なかった。


放課後

下駄箱で靴を履き替える。昨日は確かここで沢口くんに話しかけられたんだよな。

思い出すと頬が少し赤くなるのを感じる。バッグには今日借りた漫画が入っている。

振り替えると今日は沢口くんはいないみたいだ。まぁ2日もたまたま会うなんてことはないか。会えればお礼が言いたかったんけどな。教室だとみんなが居て恥ずかしくて言えないよ。

あっそうだ。直接じゃなくても言えるじゃん。アタシはスマホを出して、沢口くんにメールした。


『漫画ありがとう。引き出しに入っててびっくりしたよ。』


昨日メールしたことで、少しずつではあるが沢口くんとのやり取りに慣れてきた。

スマホをポケットに終う。よし、帰って読むか。

アタシは、家へ帰ることにした。

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