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は・な  作者: Reiko
11/14

Forgotten Chocolate

愛すことできない、愛情も注げない

視線を交わすことも、話すことさえも

ぜんぶ許されないこと、やってしまったら罪ととられる行動なんだ


愛ってなんなの、分からないよ

人に愛情を注ぐのが愛なんだね

愛おしいという気持ちを持つのが愛を持つということなんだね


なら、人を捨てるのも愛だと呼べるのかな

言ったよね、君は「もう飽きた」と

そっか、飽きちゃったんだね


なら仕方がないよ

分からないもん、何がいけなかったのか

いいよ、私を捨てて

だって、それは「愛」なんだよね?


新しいものを探すために、今のものを捨てる人がいるけれど

私はそれが出来ないの

捨てられた気持ちはどんなんだろう、それを想像してしまうと、もう無理


野良猫のように自由で気ままにいられるわけがない

隣に居た人を失くしたのだから、悲しみはあるはず

大きな悲しみかもしれない、意外と小さいかもしれない


月がひかる真っ暗な夜

隣には誰もいない

でも不思議だね……


自分の愛したはずの人が、自分を求めていないとわかったとき

すべてがどうでもよくなるんだよね

一人でも寂しくなくなるんだよね


だって、私じゃない他の人と時間を過ごしたいんでしょ?

私は愛されてないんだよね

私はもうそこで諦める


愛されてないから

冷めた愛がまた温まる可能性はほとんどないから

さようなら、までは言わないけど、私を必要としてくれる人を探します

旅に出ます、探さないでください


もしも誰かがそばにいてくれて

私に「愛してる」って呟いてくれたら


もう、いいよ

それだけで人の感情が決まらないのは知ってる


でも、一度惚れてしまったらもう取り返しがつかない

君もそうなんだよね?


だから、他の人に惚れてしまったなら、私とはもうきっちり離れてほしい

否定したいけど、それが恋なんだ

一方的に動いて、固まって……


ごめんね、もう私に「好き」なんて言わないで

もう誰も愛せない、信じられない

そんな体質になってしまった


誰か私を止めて

深き罪に落とされた者よ……


永遠に愛を捨てることは不可能と言えるでしょう――

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