表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/7

お金を返します1

「鍵なんか掛かってないぞ」

「知ってるわ!嫌がらせだよ。い・や・が・ら・せ」

「で、何のようだ?俺と喧嘩しに来たのか?おいおいおい、辞めてくれよ俺が勝っちまう」

「するか!いちいちムカつくやつだなぁ。おい金はどこだはやく渡せ」

「お金ならここに」

「へぇ……この男からから借りたのか。お前も運が悪いなぁ。こんな悪女に金渡すなんてよ」


悪女?この子が?こいつのハッタリっていう可能性もあるが……

「どういう事だ?」

「お前知らねぇのか?こいつの名前聞いたら普通分かるだろ」

「俺はこいつの名前を……知らない」

「ハッハッハ!やっぱこいつ悪女だわ!いいぜ、教えてやるよ」

「やめて!」

「こいつの名前はアボミナブ・サリッサ。竜人族だよ」

「いや……」

「へぇ、サリッサって言うのか」


本人の口からじゃないけど名前が聞けてよかった。

過去になんかしでかしたのか?それなら今ここにいる時点で釈放されてるはずだ。そもそも竜人族ってもっと山奥に住んでるはずじゃ?

「過去のことなんて俺は気にしない。問題は今どうしてるかだ」

「あっ?お前百年前の大戦のこと許すってのか?」

「……」

「お前も黙ってねぇでなんとか言えや。私は人類を殺しまくった悪魔です。ってな」

「そんな……私は殺してなんかない!」

「どーだか。で?お前金取り返すならいまのうちだぜ」


……正直どうでもいい。大戦なんてのは俺は知らないし被害を受けたわけでもない。サリッサの反応を見てるとこいつの言ってる事は本当らしい。ていうかサリッサ人間じゃ無かったのか……まぁカワイイは正義だからな。第一俺は

「俺は約束は破らねぇ。相手が竜人族だろぉと人間だろぉとなぁ」

「ハッ!残念だ。おい!入ってこい。こいつをぶちのめせ!」


そう言うと大柄の男が入ってきた。

「こいつを殺ればいいのか?」

「あぁ。報酬ははずむぜ」


ギロりと俺を睨みつけ背中の剣に手をつける。

「悪く思うなよ」


剣が振り下ろされた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ