『浦島太郎 弐』
帰ってきた浦島太郎!今度は浦島太郎が異世界に転生しちゃうお話。
むかし、むかし、ある所に浦島太郎という漁師がいました。
ある日、浜辺を歩いていると一匹の亀が子供たちにいじめられていました。
「ほらほら、この鞭の味はどうだ?んっ、どうなんだ?」
ピシャン!ピシャン!
「けけけ、ロウソクだぞ?この蝋をその尻尾の先に・・・けけけ」
ポタポタ・・・
「おーい、三角木馬の用意できたよー。・・・どうやって乗せるの?」
「ひぎぃぃぃぃぃぃ!!や、やめてぇぇぇぇぇ!!」
真昼の砂浜で繰り広げられる濃厚なプレイに、浦島太郎は水平線の向こうを一瞥しながら思いました、近頃の子供たちは進んでいるな、と。
浦島太郎は子供たちから亀を助けてあげました。
ピクピクと痙攣する亀は若干恍惚とした表情を浮かべながらも浦島太郎にお礼を言いました。
「う、浦島太郎さん、助けていただいてありがとうございます。お礼に竜宮城にご案内します。さあ、わたしの背中に乗ってください」
若干つやつやした亀の甲羅にふわっと嫌悪感を抱いた浦島太郎ですが、竜宮城に行けるという事もあり、我慢して亀の背中に乗りました。
「では浦島太郎さん、この紐で体を固定してください」
亀は甲羅の隙間から革製の紐を取り出すと浦島太郎に手渡しました。
浦島太郎はげんなりしながら仕方なく亀と自分の体を紐できつく縛りました。
「あひぃぃぃぃぃん!!」
亀は不可思議な悲鳴を一つあげました。
「では、出発です!」
ざぶぅん!
亀は竜宮城に向けて泳ぎだしました。
「竜宮城はいい所ですよー。鯛やヒラメが華麗に踊ってます」
「ゴボボボボボボ・・・」
「おいしい料理もたくさんあります」
「ゴボボガボバア・・・」
「乙姫様はそれはもう、絵にも描けない美しさです」
「ガボ、ボボボ・・・ゴバア・・・」
「浦島太郎さん、聞いてますか?」
「・・・」
「・・・浦島太郎さん?」
溺死しました。
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数年後、異世界に転生した浦島太郎は海恐怖症で、二度と海には近付かず、漁師ではなく猟師になりました。
おしまい
そりゃそうだ。
この作品は「当たり前」な事を書きたかっただけです。
ごめんなさい。




