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身勝手な神と空ろな仏と束縛する命

作者: ネココネコ

この内容には宗教観的なものが含まれます。また、夢の内容を何となく書いただけですので脈絡もないかもです。特に何かを勧めるというわけではありません。

それでもよければ、どうぞお読みください。

 これは、私が20年以上前に見た夢の話です。


 まだ小学生になって間もない頃、私は不思議な夢を見たのです。なぜかずっと忘れることが出来ないその夢は、私の宗教に対する観点だけではなくその後の私の様々なものに対する見方の礎になっていたような気がします。


 ここで、急にその夢の事を書いてみようと思ったのも、何となく文章にして表してみたいと突然思ったからであり、それ以上の意味はありません。


 それでは、これからその夢の内容を語るとしましょう。





◇◆◇◆


 ・・・気が付くと私は森の中だった、辺りを見渡せば早朝の霧のように薄明るくぼんやりとした木々が私を囲んでいた。


 私はしかし、自分が独りでそんな場所にいるにもかかわらず恐怖は全くなかった。それどころか安らぎさえ感じていた。


 私はそんな森の中を歩いていた、明確な目的を持っていたわけでも闇雲に歩いていたわけでもなかったと思う。ただ、夢の中であるのでそもそもそのような意識自体なかった。なんというか、映画を見ているような感じ・・・というのが一番しっくりくるだろうなとは思う。


 やがて私は1本の大きな、とてつもなく大きな木の前にいた。木は朝靄の中でとても神秘的な雰囲気を醸し出していたのを覚えている。


 私はその木を眺めていた。それがどのくらいの時間だったのかは夢の中の話なのでよく分からない。一瞬だったようにも思えるし、何時間も眺めていたようにも思える。


 ただ、私がその木を眺めていると唐突に、そう本当に唐突に《声》が聞こえてきたのだ。夢の中の私は突然聞こえてきた《声》に驚きもせず、当たり前のことのようにただ聞いていた。


 その《声》は言った。


 《神》とは《心》であると。 


 故に《神》は唯一でもあり、無数でもあると、《神》が《心》であるが故に《神》は自己であり、他者でもあるが共通して己を第一とすると言った。

 

 《こころ》は形を持つも持たずも自由であり、それは自己たしゃの《かみ》次第だと言った。


 故に《神》は救い、救わず、在りながら存在しないのだと言った。


 その《声》は言った。


 《仏》は中身の抜けた《から》であると。


 《仏》は中身が抜けた後に残る《うつわ》であると。


 故に《仏》は全てを受け入れ、守り、拒絶し、与え、奪うのだと言った。そのために《から》であらねばならないのだと言った。


 《うつわ》はその目的によって役割を変えるが故に無数に在る、在るしかないのだと言った。


 故に《うつわ》は(からだ)を持つのだと。


 その《声》は言った。


 《命》は縛り、繋ぐものであると。


 故にすべての《命》は連なっているのだと言った。

 

 全ての《命》を持つ者は《こころ》と《からだ》を縛り、繋ぎ、連ねているのだと言った。


 故に《ひとつ》はすべからく《ぜん》でもあるのだと言った。


 私は夢の中で、その《声》に対して何が言いたいのかと尋ねていました。


 その《声》は私の質問に対してこう答えてくれたのを覚えています。


『生きていることを楽しみなさい』と・・・




◇◆◇◆



 ・・・・・・これが私が20年以上前に見た夢の話です。


 当時私には宗教的な知識だけでなく色々な知識がなかったのに、このような難しげな内容の夢をどうして見たのか未だにさっぱり分かりません。


 その時私は夢の内容が分からず、両親や祖父母にも夢の内容を話したのですが変わった夢を見たね、だのと言われてまともに取り合ってもらえなかったことを覚えています。


 まあ、夢で最後に聞いたように、今生きていることを楽しんでいるのでこれからも楽しんで生きていこうとは思っていますけどね。


 所詮、夢なので脈絡もへったくれもなかったというだけの話です。決して宗教的な何かがあるとかではないのであしからず。戯言だと思ってください。


 言葉の意味が分からなかったのにそれが何のことを言っているのか漠然と分かってしまうような不思議な夢でした。



ただ、私はその後もこの夢だけはずっと忘れることが出来ずに今日に至るわけです。

 


 




きっと、こんな感じの夢を見たことがある人はいるはず。

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