表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様誕生 ―神承者たちの覚醒―  作者: konatsu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

76/79

第7承 第6和【八岐大蛇 終の首 主首 不尺身命】

――神々は去った。だが、想いは消えない


主首は、笑った。


それは勝者の笑みではない。

世界を見下ろす者の、冷笑だった。


白き鱗が逆立ち、

古代の魔導陣が空間に浮かび上がる。


「……遅すぎる」


主首の声が、天地を震わせる。


「七つの首は、すでに“記録”された」


「怪物も、恐怖も、絶望も――」


「すべては、再生できる」


魔導陣が回転する。


討伐された七首の“概念”が、

白の中から引きずり出される。


雷。

炎。

毒。

土。

風。

闇。

虚無。


――かつて海里たちが命を賭して倒したもの。


それらが、不完全な影として復活し始めた。


糸の顔から、血の気が引く。


「……そんな……」


海里は、剣を構えたまま、膝が揺れる。


「……数が……」


その瞬間。


八咫鏡が、強く光った。


三種の神器・真の目覚め


「違う」


鏡の中から、声が響く。


それは神ではない。

人の声だった。

悠真。

虎永。

蒼真。

美桜。

實光

麗香。

信長。

LUNA。

レイ。

バニー。

ジェイデン。

進藤。


そして――

名もなき信承者たち。


「神器は、神の道具じゃない」


「人の“選択”を映すものだ」


八咫鏡が、復活しようとする七首を映す。


だがそこに映るのは、

“恐怖”ではなかった。


倒された瞬間の、仲間たちの覚悟。


「私たちは、もう越えた」


糸が、涙を流しながら叫ぶ。


「これは、あなたたちの居場所じゃない!」


鏡から放たれた光が、

七首の影を包み――


消滅させた。


主首の表情が、初めて歪む。


「……神器が……」


次の瞬間。


空が裂けた。


草薙剣 ――断罪ではなく、終止符


海里の草薙剣が、勝手に浮き上がる。


剣が、彼に語りかける。


「斬るな」


「終わらせろ」


草薙剣が、空間そのものを薙ぐ。


それは斬撃ではない。


戦いの連鎖を断ち切る“終止符”。


復活しようとした怪物の“原因”が、

剣の軌道で消えていく。


主首が、後退る。


「人間が……」


「神域に……」


海里は、叫ぶ。


「違う!」


「神域が、俺たちのところまで来たんだ!」


八尺瓊勾玉 ――祈りの連鎖


糸は、胸の勾玉を握った。


そこには、

蒼真の縁結びのお守りが結ばれている。


「お願いじゃない」


「命令でもない」


「……祈りよ」


勾玉が、砕けるように光る。


世界中の人々の想いが、

一本の線となって流れ込む。


恐怖。

後悔。

願い。

赦し。


それらが、一つの力になる。


主首の魔導陣が、崩壊した。


鷹宮澪・心の声


YAMATO本部。


鷹宮澪総理は、もはや指示を出していなかった。


モニターの前で、

ただ、涙を流していた。


「……負けるな」


声にならない声。


「私にも、国民にも……」


「世界中の人に、見えている」


「あなたたちが、どれだけ――」


「愛されているかが」


拳を握りしめる。


「仲間も」


「神も」


「すべてが、あなたたちを支えている」


「すべてが、あなたたちを信じている」


「そして、すべてが、あなたたちに祈っている」


その時。オメガの遺産が動き出した。


警告音。


「――レーダー反応!」


オペレーターの声が震える。


「核弾頭群【アトランティス】、出現!」


「全世界へ向け、発射!」


すでに消去したオメガは、プログラミングを施していた。 

世界破滅のために。これもオメガの当初からのプロジェクトが始まったに過ぎない。



糸が、息を呑む。


「……オメガ……」


さらに、低いノイズ。


通信が割り込む。


《……聞こえるか……》


それは、かつて消えた声。


陰陽師・實光。


《大蛇の中に……》


《オメガの“核”がある》


《あれは……》


《八岐大蛇と、機械と、人の絶望を――》


《繋いだものだ》


主首が、吼える。


「終わりだ、人間!!」


だが――

海里と糸は、もう怯えなかった。


二人は、互いを見た。


うなずく。


「……行こう、大蛇を、オメガの核を消し去る。」


「……最後まで」


空が、赤く染まる。


世界の命運が、

二人に託されたまま――

戦いは、さらに深部へと突入する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ