表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様誕生 ―神承者たちの覚醒―  作者: konatsu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/79

第6承 第2和【八岐大蛇 壱腫 暗黒の首 海里 前闘】

夜の山脈を覆う黒雲がざわめき、八岐大蛇の一つ──“暗黒の首”が姿を現した。

その周囲だけ、まるで光が吸い込まれたように暗い。


海里は、實光を失った痛みを胸に抱えたまま、仲間の前に一歩踏み出す。


海里「……實光先輩。見ててください。私、もう逃げませんから」


その声音は震えていたが、瞳には揺るぎない覚悟が宿っていた。


蒼真がそっと肩に手を置く。


蒼真「海里、お前ならいける。けど、一人で背負うなよ」


美桜「そうだよ! 暗黒の首はヤバい。何かあったらすぐ叫んで!」


海里は小さく笑った。


海里「……ありがとうございます。でも、これは……私が向き合わなきゃいけない影なんです」


その瞬間──黒い霧が渦を巻き、海里の足元から“もう一人の海里”がゆっくりと立ち上がった。


影の海里「ふふ……また、泣きながら戦うつもり? 弱いままのあなたが?」


海里の背筋が凍る。

影の海里は海里と同じ姿なのに、瞳の奥に冷たい憎悪が燃えていた。


海里「……あなたは、私の中の恐怖」


影の海里「違うよ。私は“あなたが目を背けてきた後悔”。

 ──實光を救えなかったことを、心のどこかで自分のせいにしてる」


海里の顔が歪む。


海里「……やめてよ……!」


影の海里が指を鳴らした瞬間、暗黒の首が咆哮し襲いかかってくる。

海里は風圧で吹き飛ばされそうになりながらも、必死に足を踏ん張った。


蒼真「海里ッ!!」


美桜「援護するよッ! “炎輪・朱雀”!!」


美桜の炎が海里の周りを包み、暗闇の浸食を一瞬だけ拒む。

その間に蒼真が海里を抱えて後退させた。


海里「……ありがとうございます。でも、やります。私が……!」


海里は震える手を胸に当て、深く息を吸う。

その瞬間、實光の声が微かに響いた。


──怖くても、一歩でいい。海里。


海里の瞳が見開かれる。


海里「……わかってます。私、逃げないよ」


影の海里が不敵に笑った。


影の海里「じゃあ証明して見せてよ。

 ──自分を許せる強さを、ねェ」


暗黒の首が巨大な牙を開き、海里へ突進。


海里もまた、構えた。


海里「行きます……“蒼紗一閃”!!」


光と闇が激突し、世界が揺れる──。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ