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神様誕生 ―神承者たちの覚醒―  作者: konatsu


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第3承 第17和【戦闘 䨺彦(たけひこ)完了】

ジェイデンの死の翌日。

チームは悲しみを胸に封じ、次の脅威――雷の邪神・䨺彦の前に立った。


空は一切の色を失い、

黒い雲の裂け目から、

青白い稲妻が蛇のようにうねる。


たけひこ

「人の命など、雷光の瞬きにすぎぬ……

貴様らも、消えよ。」


その声は空間そのものを震わせ、

メンバー全員の鼓膜に直接響いた。


だが、誰も怯えない。


ジェイデンの写真が胸の奥で燃えている。

「誰も死なせない」――その誓いだけが彼らを支えていた。


■レイの戦略 ― 解析された“雷神の弱点”


開戦直前、レイは冷静に説明していた。


レイ

「䨺彦の雷撃は“神気電流”――普通の電気じゃない。

物質を焼くより、生命エネルギーを破壊するタイプだ。」


海里が眉をひそめた。


海里

「つまり、直撃すれば即死……」


レイ

「でも弱点がある。

彼の雷撃は “最も強い生命反応へ自動で吸い寄せられる”。」


美桜が息をのむ。


美桜

「じゃあ……囮を作れば、誘導できるってこと?」


レイは頷いた。


レイ

「正確には“囮に見える生命反応を作る”。

僕が作った“生命反応ホログラム装置”を撒く。

そこに雷を撃たせて、自滅させる。」


海里

「なるほど……生きた人間を危険にさらさずに戦える!」


レイはマップをタッチしながら続ける。


レイ

「重点は3つ。


直接攻撃されないこと


雷撃を囮へ誘導


最後に空間歪曲の“核心球”へミオの破魔術を叩き込む

――これが勝ち筋だ。」


全員が頷き、ジェイデンの犠牲を思い浮かべた。


「必ず、生きて帰る」


■戦闘開始


䨺彦は巨大な腕を天へ向け、空に“黒雷球”を生成する。


䨺彦

「貴様らに死を。」


放たれた雷光は、地形を飲み込みながら直線で迫る――

だが次の瞬間、進路が“ふっ”と曲がり、

右側に置かれた生命反応ホログラムへ直撃した。


轟音。爆光。


美桜が叫ぶ。


美桜

「誘導成功!レイ、すごい!」


レイ

「まだ1段階目だ!次がくる!」


連続雷撃が雨のように降り注ぐ。

しかしすべて、レイが計算して配置した囮へ吸い寄せられていく。


「バンッ!」

「ズドォォン!」


雷が落ちる度、地面がえぐれ、岩が砕ける。

本来なら全員死んでいた攻撃を、

レイはわずかな呼吸で回避させ続けていた。


■䨺彦の反撃 ― 認識改変


すると突然、世界が白く弾ける。


美桜

「……え?海里?どこ!?どこにいるの!?」


海里

「美桜!落ち着け!ここだ!」


全員が互いの姿を見失っていた。


レイだけが落ち着いて口を開く。


レイ

「これが“認識改変”……空間の情報を書き換えて、

敵を孤立させる技だ。」


海里

「どうする!?」


レイ

「逆周波数を送って錯乱を相殺する。“目”を閉じて!」


全員が目をつむると、

耳の奥が振動するような微細音が響いた。


――スッ。


次の瞬間、視界が開けた。


再び皆が同じ空間に戻っている。


美桜

「戻った……!レイ、天才!」


レイ

「まだ褒めるのは早いよ。最後の仕上げにいく。」


■決着 ― 空間核への一撃


レイは指さした。


レイ

「䨺彦の胸の中心にある “雷の核心球”。

そこが彼の命の源だ。」


ミオが杖を構える。


ミオ

「破魔術《八重垣》……撃ち込むわ!」


レイ

「でも直接近づけば殺される。

だから今から僕が、雷撃をすべて“上方向”に誘導する!」


海里

「ミオを守るシールドは俺がやる!」


三人が走る。


䨺彦が咆哮し、黒雷をまとって襲いかかる。


レイ

「今だっ!!」


囮反応生成装置を空へ集中投射。


青白い雷が、まるで滝のように上空へ吸い上げられる。


美桜

「届いた……!破魔術――」

「八重垣ッッ!!!」


純白の霊光が放たれ、

䨺彦の胸を貫き、核心球を砕いた。


䨺彦

「……馬鹿な……人の子ごときが……!」


巨体が崩れ、雷光そのものが溶けて消えていく。


雷鳴が止む。

風だけが残り、静寂が訪れた。


レイは深呼吸しながら口を開いた。


レイ

「ジェイデン……

あなたの犠牲を、無駄にはしなかったよ。」


美桜が泣きながら笑う。


美桜

「本当に……誰も死ななかった。」


海里

「これで……前へ進めるな。」


空はようやく青を取り戻し、

ジェイデンの願いのように、

清らかな光がチームを包んだ。

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