第5話 月の村にようこそ。めいちゃん。
月の村にようこそ。めいちゃん。
月の村はとても小さな村でした。
村の入り口には木の看板がたっていて、そこには月の村と木を彫って、文字が書いてありました。
月の村の入り口には小さな道があって、ずっと緑の大地の上を歩いていたのですけど、月の村の近くまでくると、その小さな土の道があったので、道を見つけてからは道の上を歩いてきました。
「めいちゃん。変わった服着てるよね」
ぷららがわたしの着ている服をじろじろ見て言いました。
わたしが着ている服は、普通といえば普通の白の大きめのフードつきのパーカーと白のハーフパンツでした。
動物のしっぽを見たときに気がついたのですが、なぜかハーフパンツにはちゃんと動物のしっぽの出る部分がありました。(はじめはなかったので、びっくりしました)
わたしはぷららのほうがずっと不思議な服を着ているって思いました。
ぷららの着ている服は、とてもふわふわしている服でした。
水色と白色の二色の不思議な服です。
なんていえば良いのでしょう?
アイドルが舞台の上で着ているようなきらきらとしている服、……、でしょうか?
そんな服をぷららは着ていました。
(とっても可愛いぷららは本物のアイドルみたいでした)
「じゃあ、めいちゃん。月の村へようこそ」
と言って、ぷららはわたしの手をとって、優雅な仕草でお辞儀をしました。
それはまるでお城の舞踏会の華やかなパーティーで、これから二人でダンスを踊りましょうって、そう誘われているような、とても優雅なお辞儀でした。(なんだか、ちょっとだけ、どきどきしてしまいました)




