表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第2話 うさぎのもふもふ

 うさぎのもふもふ


「初めまして。わたしはぷららと言います。君はあんまり見かけない顔ですね」

 うーん、と言ったようにあごのところにゆびをつけて、なにかを思い出すようにして、ぷららは言いました。

「えっと、初めまして。わたしはめいって言います。あの、ここはどこでしょうか?」

 いろいろとなてなばっかりでしたけど、とりあえず一番気になっていることを聞いてみました。

「え? ここですか? ここは『月の村』ですよ」

 ぷららはなんで知らないんですか? と言いたそうな顔で、そう言いました。

「月の村?」

「はい。そうです」

 とえへへ、と笑ってぷららは言いました。

「めいちゃん。もしかして、どこかに頭でもぶつけたんですか?」

 ぷぷっと笑ってぷららは言いました。

「あたま?」

「はい。だってここが月の村だって知らないし、さっきから自分の頭ばっかり触っているし。もしかして、痛いんですか?」

 痛そう、という顔をしてぷららは言いました。

 痛くはなかったのですけど、一応、確かめてみました。

 頭は大丈夫でした。たんこぶもないし、怪我もしていませんでした。あとせっかくなので、「よいしょっと」と言って立ち上がって、体のいろんなところを見てみました。

 怪我はしていませんでしたけど、やっぱりわたしの頭の上には動物のみみがありましたし、おしりには動物のしっぽがありました。(夢ではなかったのです)

「あの、もしかして、めいちゃん。迷子なんですか?」

 ぷららは心配そうな顔でわたしをみて言いました。

 ぷららに迷子なんですか? と言われて、わたしは、そうなんだ。わたしは迷子なんだ、とそんなことを思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ