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親友がいましたわ

ここの生活に慣れて1ヶ月がたった

レーナの部屋は空色と白色モチーフのかわいらしいデザインだと思う

「今日はレーナの婚約者の王太子殿下が来るのよ〜」

「婚約者...」

こういう世界では婚約するのは当たり前なのだろうか。

でも元の世界ではありえないことだろう。

正直婚約者がいるということは今でも受け入れられない。が、

レーナの部屋に王太子殿下からの手紙が数枚かあり、つい見てしまったのだ。

遠回しに書きまくられていたので、簡潔に言うとこんな感じかな?

『レーナへ

今日も君に手紙を送らなきゃいけないなんてとても面倒くさい

どうにかおくらなくても良いように伝えてくれないか?

最近の君は相変わらず僕をうんざりさせるのが特技にでもなったのか?

うっとうしくて家の決まりじゃなかったら話すこともしたくない

頼むからさっさと消えてくれ

                         『オルフェウス』』

なんなのこいつ

ぜーったいこいつが何かしらレーナにトラウマを植え付けてる

勘違いが得意な王太子(カス)

ぶちのめしてやりますわ


ついでにレーナの日記を見てみよう

『××月○○日

私って王太子殿下に嫌われているのかしら?

ただ毎日お菓子を渡したり、

二人でいるときに気まずくならないように話しかけたりしていただけですのに…

最近、風のうわさで聞いたけど、『ローザ様』と恋人?のようらしいですわ

婚約者がいる身で(しかも王太子)ほかの女性と関係を持つっておかしいですわよね?

ローザ様はなんか貴族の婚約者がいる(彼氏も)男の人を誘惑してる…なんか『アリッサ』様が『婚約者泥棒』とかなんとか言ってたわ。

アリッサ様もローザ様に婚約者を取られたってことよね

もしかして私たちの悲しむ顔が見たいだけですの?

もう考えただけで辛いですわ。

私の気持ちに気付いててあんな顔をする殿下も

ローザ様も

もう嫌ですわ 』


思った以上にカスだわ…

レーナ可哀想が過ぎますわ。

それにしても

レーナ、オルフェウス、ローザ、アリッサ…

『ねー、アリッサたちのせいで攻略できないんだけどー!?』

『なにそれ?真白』

『薔薇の姫と甘い恋!通称『薔薇甘』!いま乙女ゲーム界隈の中で有名な『乙女ゲーム』!』

思い出した 前世の記憶。

ここ真白がやってた乙女ゲームだ!

て、てか

「おとめげーむ、ってなんですのーーーーーーー!!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「もしかして蓬生?」

お付きの侍女、リリアから言われた

「え?なんで?分かるんですの?」

「乙女げーのこと、『おとめげーむ』って呼ぶの蓬生くらいかなーって」

「真白?」

「イエース」

このギャルが入っている感じも、敬語を一切使わないのも、真白だぁ…

急な再会に涙が止まらない

「真、白っ…」

「おいおい大丈夫かー?今日はクソ王子との面会だぞー??」

「私、ずっとここで、真白に会えないまま死んだのかなって思ってた」

声が震えてしまう

真白、いやリリアは私が泣き止むまで傍にいてくれた

 2

「ねえ真白、この婚約を破棄したいんだけどどうしようかな」

前々から考えていたことだけど、ここは『ゲーム』だということを考えると、半ば強制的に結ばれた婚約は逃げられるものではないと思う。

「んー…ゲームの中ではレーナはずっと王太子に話しかけたり、お菓子とか上げてたりしたから…」

真白はハッ、という顔をした。

「言えばいいんだよ!」

「え?」

「レーナん家って公爵家でしょ?それに王様のいとこで、親友みたいじゃん。それにレーナの両親はレーナの事を大切に思ってる。じゃあ今までされてきたことを証拠にでもして両親に見せたらいいんじゃない?私が協力する。幸い、レーナは嫌がらせ等をしていないから、最終的にはお金を持ったまま、国外追放にされてる。その時は私もついていくよ。」

「ありがとうぅ…真白…」

言っていることは意味わかんないけど…

真白がいてよかった

 

真白の話によると、王太子は日頃からレーナに対して暴言を吐いていたらしい。

だからそこに元忍者の真白が、水晶で録画を取るみたい…

真白は大丈夫って言ってたけど…

「王太子殿下が到着されました!」

ついに来たわ…この時が

レーナ

あなたの仇を取って見せるわ!

 3

「では話も済んだことだし、ふたりで庭園にでも行っててくれないかしら」

「はい、わかりました」

猫を被りすぎだわ

一体何枚被っているのかしら

この茶色の髪で黄色の目の色した奴!

「レディーお手を」

「あら、ありがとう」

彼の腕にそっと手を入れる

ただし嫌悪感で吐きそうなので、手は触れない程度に浮かせる

親の目が届かなくなったところでこいつは本性を現す

「あーあ、記憶喪失か何だか知らないけどめんどくせー」

「すみません、王太子殿下」

「今日はいつもよりもまともだなそれにしてもうっとうしいのは変わりないが。」

カスハラで訴えんぞ!

王太子はいつもはこのようにレーナの前でふるまっているのか

…レーナは報われないのかしら

「…今日もローザ様のところへ行くのですか?」

可哀想な公爵令嬢みたいに見えるはずだ

「あたりまえだ。お前のような気持ちの悪い奴よりもローザの方がずっといい。」

おっしゃ証言ゲットですわ!!

「殿下、一応あなたは婚約者がいる身なのです。もっと気を付けてふるまってはいかかでしょうか?」

王太子はカッと顔を赤く染め、私に手を振り下ろす。

これぐらいでこんななるのか

でもその手が振り下ろされることはなかった

「…何をしていらっしゃるのですか?」

そうだった、近くの広場で兄上が剣術の訓練を受けていたのだった

「まさか、私の愛する妹に暴言を吐き、殴ろうとしたのではないでしょうね?」

兄上のここまで怒っているところは見たことがない。

「いや、そういうわけじゃ…」

王太子は、さっきまでの怒りが嘘のように、顔が真っ青だった。

仮面がはがれかけてしまうと思っただけで、こうもなるなんて

「殿下の行いは、王族の行い。そして、私たち家族はレーナの事を大切に思っています。もし日常的に暴言を吐いているのであればー…我々が敵に回すという行為としてみなしますが…」

王太子の顔がさらにサアッとなる。

「きょ、今日のところはこれにて失礼する。御二方とも、では」

逃げ足で逃げる王太子

大収穫ね

「まて、話はまだー…」

「お兄様!気持ちは分かりますが、もう少し待ってください!」

兄上は悲しそうな顔をした

「レーナ。君は今までこんな辱めを受けていたんだな…」

私は木の上にいる真白にウインクをする。

止めろ、という合図だ

「お兄様、私は前の私を救いたい。」

「…ああ、俺もだ。レーナの心を殺してしまった償いをしたい」

「『協力』してくださいませんか?」

神に言われたのだ

『協力者はいくら増やしても、私のことを話しても構わない』とー…

読んでいただいてありがとうございました!

ブックマーク等付けていただければ嬉しいです!

次回予告

兄上に計画のこと伝えたレーナ達

次回はついに、ついにレーナの神通力のシーンがあります!

最初の式神はだれなのでしょうか

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