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あーかい部! 28話 お掃除

ここは県内でも有名な部活動強豪校、私立池図女学院。


そんな学院の会議室、現場……いや、部室棟の片隅で日々事件は起こる。



3度の飯より官能小説!池図女学院1年、赤井ひいろ!


趣味はケータイ小説、特筆事項特になし!

同じく1年、青野あさぎ!


面白そうだからなんとなく加入!同じく1年、黄山きはだ!


独り身万歳!自由を謳歌!養護教諭2年生(?)、白久澄河(しろひさすみか)



そんなうら若き乙女の干物4人は、今日も活動実績(アーカイブ)を作るべく、部室に集い小説投稿サイトという名の電子の海へ日常を垂れ流すのであった……。

池図女学院部室棟、あーかい部部室。




「〜♪」




静かな部室に、(ほうき)で床を()く音ときはだの鼻唄が響いていた。




「あら?1人でお掃除なんて偉いわね。」




白ちゃん入室。




「きはだちゃんだってたまには良いことするのさ……!」


「きはだちゃんもたまには良いことするのね♪」


「何で言い直したの……?」


「だってきはだちゃんいつも草生やしてるじゃない。『くさー!』って。


「わたしの印象って草なのぉ……?っていうか物理的に植林してないよぉ。」


「冗談よ冗談。私もやるから箒貸して?」


「一本しかないんだけど……。」


「じゃあ私が代わりに


「一つしかないものは分け合えない、分け合えないものは奪い合う……。」


「そんな壮大な話なの……?」


「と言うわけで白ちゃんは机移動して〜。」


「いや、(てい)良く力仕事押し付けられただけね……。」




白ちゃんはしぶしぶ机を動かした。




「しっかくーいとーころーはまーるく()けぇ〜♪」




ぶつくさいいながら2人は部室の掃除を進めていった。




「よし!あとはこのゴミを集めれば終わりね?」


「わたしやる〜!」


「そう?」


「この星もろとも、きさまらをゴミにしてやるーーっ!」


「もうゴミなのよ。ほら集めて?」


「は〜い。」




お掃除完了。




「ふぅ〜。」


「ありがとね、きはだちゃん。」


「それは良いんだけどさぁ〜、ルンバとか買わないのぉ?」


「この狭さじゃあ、部室で走らせても意味ないでしょ……。」


「雑巾掛けもできやしねえ。」


「するの?」


「しない。」


「な〜んだ、広くてもやらないんじゃない。」


「じゃあ白ちゃんは普段からお掃除してる?」


「してるわよ?」


「ねえねえ白ちゃん、」


「なに?」


絨毯(じゅうたん)の上でコロコロするやつ、アレなんていうんだっけ?」


「アレに正式名称なんてあるの?」


「……カーペットクリーナー。」


「へ、へぇ〜?なんで知ってて聞いたの……?」


「白ちゃんは普段からお掃除してる?」


「……してるわよ。」


「棒の先に布巾を付けて床掃除するやつ、アレなんていうんだっけ?」


「…………クイッ○ルワイ


「フローリングワイパー。」


「……。」


「…………白ちゃんは普段からお掃除してる?」


「……してませんっ!」


「化けの皮剥がれたりぃ。」


「そういうきはだちゃんはどうなのよ!?」


「毎日しないと気持ち悪い。」


「ぐはぁっ!?」


「え、だって虫とか湧くのヤじゃん。……クモはいいけど。」


「クモは良いの?」


「他の虫食べてくれる益虫だよぉ?」


「へぇ〜。」


「まさか殺したりしてないよねぇ?」


「私の根城に私以外の生命体は要らないの。」


「こいつぁひっでぇ独裁者だぁ。」


「だって気持ち悪いし。」


「じゃあここにいるわたしもジェノサイド?」


「ここはただの私の城だから大丈夫よ。」


「白ちゃん家に入ったら?」


「ジェノサイドね……。」


「ひぇぇ。」


「天より上にも天より下にも私より尊いものはいないのよ。」


「出たな天上天下唯我独身。……っていうかそれ知ってるなら『蜘蛛の糸』のお話し知らないのぉ?」


「『蜘蛛の糸』?ああ、悪人がクモ助けた後に地獄に堕ちて、同情したクモが彼を助けるために糸を垂らして……ってヤツ?」


「そうそう。まあ、結局糸を独占しようとしてその人は地獄に真っ逆さまなんだけどねぇ……。」


「むしの良い話は無いってことね。」


「蜘蛛だけに?」


「蜘蛛だけに。」


「つまりクモをジェノサイドしてきた白ちゃんに同情するクモはいないってことだねぇ。」


「私、地獄に落ちる前提なの……!?」






あーかい部!(4)




きはだ:投稿完了〜♪


白ちゃん:お掃除してくれてありがとね


あさぎ:きはだ誰をお掃除したの?


きはだ:白ちゃん以外の生命体を、さ……!


ひいろ:掃除ってそっちの意味なのか?


白ちゃん:違う違う


きはだ: 『この星もろとも、きさまらをゴミにしてやるーーっ!』って言ってたよ


ひいろ:白ちゃん……

あさぎ:白ちゃん先生……


白ちゃん:何で私なのよ!?


きはだ:わたしが


ひいろ:なんだ


きはだ: あと『私の根城に私以外の生命体は要らないの。』とも


あさぎ:うわぁ……

ひいろ:嘘だろ……


白ちゃん:確かに言ったけど、部室なら大丈夫よ


ひいろ:『なら』?


きはだ:白ちゃん家に入ったら問答無用でジェノサイドなんだってぇ〜


あさぎ:掃除してくださいよ……

ひいろ:掃除しようよ……


白ちゃん:うっせ

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