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詩の目次

「無題2~9」

作者: 冬野三月

「無題2」


閉じた扉をこじ開けて


明後日の方角から希望を手繰り寄せて


もう一度だけ




「無題3」


どうしよう


どうしようもない


どうしよう


なにもない




「無題4」


言葉はいつでも嘘をつく


心もたいてい偽りで


誰を騙してるかすらわかっていない




「無題5」


閉じていく夜に怯えてる


いつか終わることだけが恐ろしい


朝の光が世界を呼び起こす


何が起きるかもわからずに


だから明日が楽しみなんだ、と言ったきみはもういない


ここにいるのはただの脱け殻だ




「無題6」


疲れきったきみは眠りについた


身体からだをいくら揺らしても起きる気配はない


浅い呼吸だけを続けて眠ってる


夢をみてる


きみを見てる


動かないきみに飽きて僕は去った




「無題7」


閉じ込めた感情の隙間から

言葉を逃がす




「無題8」


歪んだ世界が戯れに歪み続ける

世界はそれでもそこにある

美しさを欠いても

それが私だとでも言うように

ただそこで呼吸を続ける




「無題9」


なぜ、を積み重ねても答えは出ない


世界はただ世界としてそこにあって

僕は僕として

君は君として

ただそこにある


そこが朝だろうが夜だろうが

黒かろうが赤かろうが


君が僕でも

僕が君だとしても

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