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幸運値マイナス野郎

掛け持ちしすぎたよぉ~(泣)

「はぁ、疲れた~さっさと買い物済ませて家に帰ろ」

 と、真夏の太陽の下、俺こと、牧原まきはら 俊也しゅんやは、フラフラになりながら商店街に向けて足を運んでいた。

「やっと商店街の入り口かよ、、、」

 なんとか入り口に入った。すると、カランカランと、音が鳴った。

「そこの人!おめでとうございます!○○○○○○人記念でーす」

 ここで、普通なら皆振り返り、やったー!と喜ぶだろう、、、だが、しかし!俺の場合は!

「ありがとうございます」

 俺の後ろを歩いていた女性が記念品を受け取っている。

「はぁ、もう慣れっこだ、、、」

 俺はこういう運が悪い事が多々ある。俺に抽選なんかやらせたら、必ず一番価値の低いものになるし、おみくじなんかやったら、毎度毎度『凶』もしくは『大凶』だ。その他にも、運ゲーで勝てたことなど一度もないし、じゃんけんで勝てたことも一度もない。バトロワだって、タイミング悪いときに漁夫が来るし、、、

「フレンドや友達からは幸運値マイナス野郎とか言う二つ名で呼ばれるし、、、」

 もう、俺、、、嫌だ。何もしたくねぇぇぇぇ!!!!というのが昨日までの状態。しかし!今は少し希望を抱いている。それは、、、

「VRMMO 、、、あれならば、、、」

 VRMMO、、、捉え方によっては異世界だ。つまり、

「俺のこの人生をやり直せるかも知れない!」

 というわけで、買ってきました~!

「ふふふ、このフェルイア・リアル・オンラインで、俺の新しい生活が、、、!」

 スイッチを入れて、叫ぶ

      『ゲーム、スタート!』

 目の前が真っ白になった。しばらくすると、風景がかわり、草原が現れる。

「おおー!風も、匂いも、地面の感触も、、、本当にリアルみたいだ、、、!」

 興奮していると、一人の白髪の少女が姿を現す。

「どうも、あなたのフェルイア(パートナー)です。まず、あなたの名前はなんですか?」

「俺は、、、フィオ!」

「フィオ、、、分かりました。では、あなたの戦闘スタイルは?」

「戦闘スタイル?それは具体的にもいける?」

「はい。可能な範囲であれば」

「なら俺は、魔法拳士だ!」

 そう、魔法剣士ではなく、魔法拳士だ。

「分かりました。変わった人ですね」

「おい!てか、剣士じゃないぞ拳士だぞ」

「分かってます。それでは、次に私の設定をお願いします」

「お前の設定、、、名前はサラで、後方支援の魔法使い!」

「分かりました。、、、では、ゲーム、スタートです」

 すると、どこまでも続いていた草原だったが、途中で岩山などが見えるようになる。

「これで、ゲームは始まってるのか?」

「はい」

 よし、早速モンスターを、、、いた!

「、、、」ぷるん

「スライムか、お決まりだな。、、、ファイアブロー!!」

 スライディングが吹っ飛び、拡散する。

「倒せたのか?」

「はい」

 案外楽だな。確か、この草原を抜けて、町まで行くんだったよな、、、

「よし、行くぞ!」

    -始まりの町『フィルノウナ』-

「ふふふ、道中でレベル5まで上がったぜ」

「フィオ、これから何処へ行くのか決めてるの?」

「ああ。まだ、俺達は正式な冒険者じゃないから、今から冒険者登録と、冒険者カードを貰うんだ。

「なるほど」

 確かその時に、ステータスが見れるようになるんだよな。最初は皆同じステータスだったよな。

         -数分後-

「というわけで、登録も済んだし、ステータス見るか」

 レベル5

 HP100

 MP100

 STR 50

 AGI 同じ

 VIT同じ

 幸運値???

「やっぱり、みんな同じに、、、ん?あれ?幸運値が、、、あれー?バグかな~?GMにメール送っとこ」

 ???なんてないはずなんだが、、、

「まぁ、いっか」

 とりあえず、もう一回フィールドでモンスター狩りするか

         -数分後-

「ふぅ、レベル9、、、いい感じ!ん?」

 スキル欄を見ていると、見たことのないスキルがあった。

「あれ?これ、、、」

 それをタップしてみると、説明が出てくる

       -ランダムアップ-

 ステータスの内のどれか『?』個 (1~5)を『??』だけ上げる。尚、使う度に『?』の値は変わる。ユニークスキル

「ふぁ!?ユニークスキル!?え?え?」

 ちょ、ま、頭が追い付かない、、、え?どうやって手に入れた?え?

「てか、もうひとつあるし、、、」

       -ランダムブロー-

 素手での攻撃(スキル無)+?を与える。ユニークスキル

「なあ、サラ、、、これバグかどうか分かる?」

「多分正常ですよ」

「ええ、、、」

 と、とりあえず使ってみるか、、、と思っていると、

「よお兄ちゃん、ちょいと金くれねぇかな?」

 と、チャラ男が話しかけてきた。この世界に来てまでチャラ男キャラとは、、、

「嫌ですね」

「なら、強引にいくかーへへへ」

 ポキッポキッと、肩を鳴らしている。

「ふ、ちょうど良い、、、ランダムアップ!」

 ?=5

 全ステータス+55

「うおっしゃきたー!!!」

「な、なんだ、、、!?」

「いくぜ、ランダムブロー!!」

 ?=78 素手攻撃の威力55+78

「俺が、主人公だー!!!!!!」

「ぐあああああああ!!!!!」

 敵のHP→0

「俺の勝ちぃ!!!」

「おお、フィオ強い、、、」

「まあな!」

 ふふふ、なぜ手に入れたか、なぜ手に入ったかは知らないけれど、俺は、、、この世界で主人公やっていける!!!!!

「おっと、今日俺誕生日だった!落ちて、パーティしてくる!」

「いってらっしゃい」

 今日は、良い日だ!

 リアルに戻ると、母がケーキを父にぶつけてしまい、喧嘩に、さらにケーキも食べれない、最悪の誕生日になったのは、毎年のことである。

「リアルも運良くなってくれーー!!!!」

これ一本に絞って頑張ります!メインは少しお休み頑張るぞ~!( ・`ω・´)

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