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始めの試練

他の作品も継続中なので更新が遅くなると思います。

読みづらいと思いますが改善中なので多めに見てください。

 広大な宇宙、そこには様々な星があり、地球と似た小さな星があった。そこには人間と似た生物が暮らしており、人間の習慣と殆ど一致していた。

 この生物たちと人間の違うところは高い身体能力を有しており、人間ではありえない現象を起こしたりすることができる超人。その名も<ストジン>。しかし、誰もがストジンになれるというわけではなかった。

 <ストジン>になる為には一定の運動能力と知能が必要であり、テクノロジーが進化をしているこの星での超人は徐々に衰退していった。

 そんな中、突如としてストジンの育成学校<ハイエスト>が学校が創立された。


 

 ストジン育成学校<ハイエスト>この学校を卒業した生徒達は皆、この星を守る機関<defence>の中でも特に地位の高い位置に属している。

 しかし、卒業できた前生徒達は500人いたうちのたったの13人。やめる者が後を絶たないのと毎年死亡者が出ているからであった。

 

 

 「今日は始業式の日か・・・。なんとかぎりぎり合格することができたけれども、ここからが本当のスタートライン。無事卒業を果たさないと・・・。」

 この冴えない少年の名はテレ、ある目的の為にハイエストを受験した。彼はまだストジンではないものの、日を重ねることにその才能は目覚めつつあった。

 ぼー、と歩いていると、不意に背後から

 「そこの君、ちょっと待って~。」

 と如何にも気弱そうな声が後ろから飛びかかってきた。

 「誰だ?」

 後ろを振り向くと走って疲れ果てている少しか細い女の子がいた。

 「酷いな~君、私と学校一緒だったでしょ?」

 そう言われてみるとどこかで会ったような、なかったような気がしてきた。

 「まさか、ハイエストにいるだなんて驚きだよ。自己紹介するね。私の名前はアウター、宜しくね。君の名前は?」

 と問いかけてきた。

 「俺の名前はテレ。今はそれ程の実力はないけれども、いつかこの学校、いや世界のトップに立って見せる。」

 と元気良く言い切った。

 「へー、凄く壮大な夢をもっているんだね。じゃあ、お互い頑張っていこうよ。」

 にこっと笑いながらアウターは言った。

 「さ、もうすぐ始業式が始まっちゃうよ、急ごう!」

 そのまま彼女に乗せられたまま会場へと向かった。


ー始業式

 進行役の先生が挨拶を簡単に済ませ、式を進めた。

 「これより、校長先生のお話です。」

 突然、式会場内の2、3年の上級生が騒めきだした。

 「そういえば上級生の人達、私達が式場に足を踏み入れた時、拍手こそ強かったけれども、なんか顔が険しかったね。何かに緊張しているみたいだった。」

 と斜め右辺りに座っていた、アウターがテレに対し、小さく囁きかけてきた。

 アウターと喋っているうちに、姿が見えてきた。それと同時に会場内にまた一段と緊張が走った。

 「!」

 出てきたのは60歳後半だろうか、力が段々と衰えを出してきているといった印象であった。

 「え~、まずは生徒の皆さま入学おめでとうございますですじゃ。心より歓迎している云々。」

 と聞いているうちに話が段々と長引いてそれが延々と続いた・・・。

  テレがやっと終わったとため息をつきながら、2時間ぐらいたっているだろうと時計を見た。しかし、時計はまだ5分しか経っていなかった。

 あのおっさん、時の流れをコントロールする能力でも持っているのか・・・?

 そうこうしているうちに次のプログラムへと移った。

「えーではこれより、゛試練″を開始致します。」

 また会場が騒めきだした。

 「一体どういうことだ?」

上級生が急に焦りだした。顔が必死で、どうやらこれから物騒なことが起きるらしい。

 突然、辺り一面が暗闇に包まれた。

 「ライトが消えた・・・?いや、それだけじゃない窓から差し込む光すらない。一体何が起きるんだ・・・?」

 そうこう考えているうちにいつの間にか周りの生徒たちの叫びが消えていた。そして、光が段々と差し込み、いつの間にか知らない場所に立っていた。

 「なんだ!?・・・ここは。」

 先程まで周りに座っていた生徒の姿がなく、ただ一人、テレだけが草原の上に立っていた。

 そして、考える間もなく突然どこからか声が聞こえてきた。

 「えーテステス、私は試験の説明を務めるモーメントと申します。生徒の皆さんは今、さぞかし状況が呑み込めてないことでしょう。そんな皆さんの為に今から私がルールを説明しましょう。」

 唐突過ぎて状況が呑み込めていないテレであったが、ここはハイエスト、単純な能力を図るだけのテストだけではないことは重々に承知していた。

 「ルールは至ってシンプル。皆さんが移転された先で生き残り、脱出することです。」

 「!、脱出・・・?一体どういうことだ・・・?」

 そのときテレはモーメントが発した゛脱出″という言葉に違和感を感じていた。元々、この草原の上に立っていること自体不自然な事、それをこの広い草原から<脱出>と言われたのだ、おかしいと感じない方がおかしい。

 もしかしたら、それほど遠くではないのかもしれない。と思いながらあちこち探索をしてみた。

 すると、しばらく歩き続けているうちにある異変に気付いた。終わりがないのである。

 「これは・・・ループというよりも同じ場所で足踏みをしているような・・・そんな気分だ。!」

 なにか勘づいたのかテレは走るのをやめて目をつむった。するとそのままじっと、ただ何もしないまま立ち尽くした。

 しばらくして目を開けると、元の場所に戻っていた。そこには他にも目を覚ましているものと、未だ目を覚ましていないものに分かれていた。するとテレの前へ教師らしき男が踏みよってきた。

 「ふむ、貴様で290人目か今年は残念な結果になりそうだな。」

 男は名簿にチェックを入れながらそう呟いた。

 「あの・・・。」

 「オイルだ。おめぇーら1年の担任だ。」

 「オイル先生、今言ったことどういう意味ですか?」

 とテレが問いを投げかけるとオイルはぽけっとからタイマーを取り出した。

 「時間だよ。」

 テレは驚いた。

 「時間・・・?だけど、モーメントさんの説明にはそんなルールは言っていなかったぞ。」

 「・・・お前等に仕掛けたのは一時的に風景や音を錯覚させることができる薬だ。何もせず、大人しくしていれば、すぐに解ける。つまり、敵の罠に掛かってじたばたしたところで変わらない。その間に敵が待ってくれている訳でもないしな、頭を冷やして冷静に考えろってことだ・・・っと時間切れだな。」

 オイルはタイマーを止めた。

 「で、今現在残っている者は・・・たったの352人か、じゃあ残っている者だけついてこい。あとは時間切れだ。」

 そういってオイルは他の幻覚が掛かっている生徒たちを放置して、さっさと次の試練に案内をした。

 「あっテレ、君も無事に通過することができたんだね。」

 アウターが駆け寄ってきた。

 「アウター、お前もちゃんと切り抜けられたんだな!」

 「も~失礼ね、私はテストで58位に入ったエリートよ。超人としての素質がかなりあるのよ。」

急にツンと自信満々気に話した。

 意外とプライドが高いんだな…。

「ふん、それ位の順位でエリートだなんて随分とおめでたいこと。」

 不意に品の良さそうな透き通ったような声がした。振り向くと上品な格好をした如何にもお金持ちといった雰囲気をかもしだしている女がいた。

 「偉そうにしているけれども、そういうあなたは何位だったのよ。」

 「7位。」

 !、このちょっとした言葉にどれだけのインパクトがあるだろうか。トップ10入りをする人間の大抵はこの星に大きな異変をもたらすほどの才能を持っている。

 勿論、数ある中での500人の中に選ばれた存在、テレやアウターも十分過ぎるほどに優秀である。

 しかし、10位から先は桁が違う。別格と呼ばれる存在である。つまり、あらゆる面でエキスパート、周りにいた興味なさげな表情で何となく聞いていた生徒もこれには驚きが隠せない。

 「!、あんた名前は。」

 テレは無意識に名前を聞いていた。

 「失礼な奴ね、名乗るときはまず自分からでしょ、まあいいわ、私の名前はプゼーション。よく覚えておくことね。まあ、あなた達が試練を乗り越えられたらの話だけど、さっきの試練なんて前座にもなりはしないわ、よくもまあ、あれだけの人数を落とせたものね、逆に才能があるのじゃないかしら。」

 テレはこのとき怒っていた。僻みなどではない、試験に落ちた者たちへの侮辱が許せなかったのである。

 「おいてめぇ!」

 手を出そうとした直後にオイルが止めに掛かった。

 「やめろ、そんなことより、ついたぞ。ここが次の試練会場だ。」

 そこには何故かプールの施設が置いてあった。

 「今から、水泳を行う、水着は学校で用意するから全員着替えるように。」

 「何故、ここで水泳!?」

 生徒たちは正直困惑した。

 「チッ、当然のことながら女子とは別か!」

 周りの男子が呟いている。

 「よーし、全員着替えたな、変な事はくれぐれも考えるなよー後で処理する俺が面倒だ。まあ、それはいいとして・・・お前等にはこれから競泳してもらう。」

「え、お、泳げないやつはどうするんですか?」

 ある、生徒が質問を投げかけた。

 「最後まで、説明を聞け、競泳といっても別に泳がなくてもいい。ただ、速く端にまで着いてもらう、つまり、プールの中でならどんな手段(ただし妨害や反則などは無しとする。)でも可能だ。それと、ある一定の時間内にたどり着けなければ、即座に失格とする。」

 「実質、泳げないものは失格ってことじゃないか。」

 「どう、受け取るかはお前たち自身だ。ちなみに出席番号順で行う。」

 この絶望的な状況でどうやってこの試練を乗り越えるかをテレは考えていた。なぜならテレは泳げないからである。

 そうこう考えているうちにどんどん出番は近づいてきていた。そんな中、

 

 「おい、あいつ、ビート板を使ってやがるぜ、そんなのありかよ!しかも意外とはえーし、俺らも使っときゃあよかったぜ。」

 

 「!、ビート板、その手があったか!!ビート板を使えば俺は・・・速い!!」

 ビート板を片手にプール中へ飛び込んだ。

 「お、おい見ろよあいつ・・・さっきの奴よりはえーぞ。」


 「ああ、ありゃビート板上級者だぜ。」



 「へー、では結果発表を行う合格者はこの表紙のとおりだ。」

 

 「頼む受かっててくれ~!!」

 テレは最初から目を開けるのが怖くて少しづつ目を開けていった。

 「お、俺は・・・あった!!やったぜー!!・・・そういえばモーメントは・・・。」

 勢いよく、アウターのところへ駆け寄った。

 「受かったよ。」

 平然な顔で言われた。

 「そりゃそうだよな、58位だもんな・・・。」

 テレは余計な心配だと気付いた。

 「そういや次の試練は・・・。」

 「今から次の試練を伝える。それぞれタッグを組み、用意されたコートで実戦をしてもらう。相手は別行動の組とやってもらう。もちろんルールが決められているからそれを破ればそこで失格だ。いいな。」

 「実戦!?いきなり!」

 「ちなみに4人一組で戦ってもらう、もし4人揃わなかったら、その人数で戦ってもらうことになる。時間は今から3時間後、それまでに決めといてもらおう。」


 「4人か・・・俺とアウターの他にあと二人探さなくちゃならないのか・・・。アウター、誰か宛がる?」

 とアウターに振ったテレは全くもって宛がないからである。

 「あるっちゃあるわよ?」

 「本当か!?早速そいつの所に案内してくれ。」

 「うーん、でも本当にいいの?」

 「?、どういうこと?」

 「あなたも一度会っている人物だけれども。」

 「それって・・・まさか!」

 


 「へえ、あなた達、この私の力を借りたいと?中々いい判断じゃない。」

 偉そうに、図々しそうに上から目線で見下している女性、プゼーションである。

 やっぱこいつか・・と思いながらテレは彼女の気に嫌々合わせていた。

 「それで・・・力を貸してくれるのか?」

 「ふん、そうね・・・考えてあげないこともないわよ。」

 「!、それなら・・・!」

 先の言葉を言う前に、いつの間にかプゼーションの手がまったをかけていた。

 「まあ、待ちなさい。実はあなた達以外からも、誘いを受けているのよ。」

 「!」

 「当然じゃない、私は7位なのよ。大きな戦力になる私を誘っているのは君たちだけじゃないわ。」

 プゼーションは誇らしげな顔で言った。

 「じゃ、じゃあどうすればいいんだ?」

 突然、プゼーションが立ち上がり、ある方向に指をさした。

 「模擬戦部屋、あそこでそれぞれ戦って決めてもらうわ。」

 「も、模擬戦・・・?」

 模擬戦とは、実際に直接的に戦うのではなく、コンピューター上で処理された仮想の自分を動かし戦ういわばお試し戦闘みたいなものだ。

 「どう?模擬戦闘であればお互い傷つく事もなし、相手のサーチもできるし、今ここで、相手のメンタルをへし折ることも可能。どうかしら?」

 すでにあたりの空気には緊張が走っていた。

「俺はいいぜ。」

 突然、周りを囲っている人だかりの中から声がした。

 「俺の名前はビガー、よろしく覚えといてくれよ?」

 その男は180cmあるのだろうか、筋肉質ででかい図体、そしてその口調からも大胆な性格と思える。

 「僕もやります~ブラードで~す。」

 続いてやる気のなさそうな少年も参加してきた。

 「お、俺は降ろさせてもらうぜ、観覧室から自由に見られるし、戦う前から手の内を見せるのは嫌だ。」

 「そうだぜ、もたもたしているうちに時間切れになってしまう。俺も降ろさせてもらうぜ。」

 と、降りる者や残るもので分かれていき、最終的には5チームが残った。

 「これで全員か、それでは一斉に移動してもらうぞ。」

 テレが心配であった。戦った経験はけして少なくはなかったが、周りのLVもあまり知らず、アウターの戦い方もよく知らなかったからだ。

 「なあ、アウター、勝算とか、自信とかあるのか。」

 アウターはきっぱりと

 「ないわよ。」

 と答えた。

 「じゃ、じゃあどうして・・・。」

 「だからこそじゃない。何事もやってみなくてはわからないもの。」

 少しばかりテレにとって突っかかるような言葉であった、テレは自分なりに決意を固めた。

 そうして、それぞれ最新の機械の中に入り、調整をした。


 ーそして、遂に模擬戦が始まろうとしていた。




 

 

 

 

 

読みづらいので、もっと工夫したり、研究をしていきたいです。

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