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こうして、彼は部活の一員となる

そう、学年の中のカースト制度の頂点に君臨している、2人のことを今の今まで俺は考えていなかった。何故、カースト制度からそもそも除外される俺みたいな真面目くんアピールしている奴が、女王に話しかけられるなんて。

俺は、そんなことを思いながら家に帰った。

「おかえり〜。」

ドアを開けると聞こえる、弟や妹の声。そして、今からでも話がしたい、母親の声がする。

まず、俺は鞄を自分の部屋に置き、ご飯ができているであろうリビングへ向かう。

「いただきます。」さて、本題にいこう。

「相談部だっけ?マジで俺やるの?っていうか、勝手に了承すんなよ」少しキレ気味で言った。俺は普段家では、他の反抗期野郎とは違い、親に反抗することはなかったが、さすがにこの件については、強く言わないと、いけないと思ったからだ。

「ごめん、ごめん。でも、バスケは今まで通りできるし、それに綾瀬先生によると、俊は真の優しさを持ってるから、合ってるよ〜〜って言ってた。」

はぁ〜、高校2年生の5月。2月ぐらいまで、録り溜めしてある、アイドルアニメや百合百合しているアニメを少しでも早く家に帰って見ようという計画がなくなった。

「分かったよ。んじゃ、これから帰るの8時過ぎると思うから。」

母さんは、申し訳なさそうに舌をテヘペロ☆っとしている。もう、いい歳なんだからやめろよそういうのと思いながら、自分の部屋に帰る。


朝の風は、気持ちがいい。自転車通学の俺にとっては、少し遠回りだが、急な坂を下って学校に行く。これが、俺の朝の楽しみだ。

自分の学年の土間に着き、今日も俺は、上靴を履く。

「佐藤、いい朝だな。さっきから、 男女がいちゃいちゃして登校してきた。実に……羨ましい。」

はぁ、やめてください。綾瀬先生。俺に独身アピールすんの、先生、顔は綺麗だから。性格がちょっとサバサバしすぎなだけだから。

「今日から、相談部開始だな。頑張ってな、この学校には、辛いことや悩みを持ってる生徒がいる。だから、みゆうやみのりたちと協力してくれ。」

「うっす。」まぁ、仕方ないか。っていうか”たち”ってなんだ、あの2人の他にもいるのか?


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