相談部?美少女?俺入部?意味不明
俺が振り返った先には、黒い髪で長く、目鼻立ちがくっきりしていて、俺より少し背が低い。いわゆる、スタイル抜群!顔可愛い!美少女という奴だ。俺は175㎝で割と高身長だ、女子にしては、高い、何より脚が長い。
「あなたが、2-4の佐藤くんよね?」
まぁ、はたから見ると、名前を知られてるなんて、男子高校生にとっては、嬉しいものだと思うが、俺の場合は少し違う、なんで、こんな美少女が俺の名前を知ってるかって、それは、多分クラスの学級委員でよく俺は、学年集会なんかで、スピーチをしたりするからだ、おかげで、女子に名前を覚えられる分、陰での真面目くんに対する悪口がちょくちょく聞こえる。
「そうですけど、なんですか?」
彼女は、ニコッと笑い俺にこう言った!
「部活が終わった後でいいから、北校舎の相談室に来て。待ってるから。」
そう言って彼女は俺にあざとく手を振り立ち去っていった。
部活が終わり、今日も家に帰ったら、アニメでも見ようと思いながら、さっき言われた、北校舎の相談室に行く。なんで、相談室か分からない。なんか俺悪いことしたかな?学級委員やりたくないオーラを出しすぎてたかな?
そうもしてるうちに、相談室のドアの前に来た。
ドアを開けた、俺は、生活指導の先生や担任の先生などがいるのかと予想していたが、違っていた。
「やっと来た〜、遅いよ〜佐藤くん」
そこには、彼女がいた。周りには、もう一人女子がいた。
「何これ。」
あ、多分声に出てると思いながら、よく考えた。目の前にいる二人は、ニコニコしながら、二人で一緒にこう言った。
「なんでも、相談部にようこそ〜新入部員さん」
マジで意味わからん。ってか、女子のコミュ力やばいなぁ。リア充って、スペック高いと思いながら、本当に意味がわからないので、
「俺は、バスケ部だし、相談部?そんな部活ないだろ?あったら、知名度低すぎだろ。」
と言った。自分でも正論だと思ったが、
「当たり前よ、だってこの部活、昨日、みゆうと先生にお願いして作ったんだから。」
いやいや、答えになってるようで、なってない。相談部があることは、分かったが、俺が新入部員?意味がわからん。
「あぁ〜。そうなのか。でも、新入部員って何?何故俺?俺は、バスケ部ですけど。」
うん、今度も正論、しかし
「知ってるよ。部活を2個持ちするってこと☆バスケ部の活動時間は、6時半まででしょ?それから、相談部を7時半までやるの。私たち二人も女子バスケ部なんだよ。」
そう言った、7時半?バカなの?7時半って家に帰って、お風呂入ってるわ。ってか、だから何故俺なの?ただでさえ、学級委員も嫌々で、引き受け、不幸なことばかりなのに。
「佐藤くんの担任の先生の綾瀬先生が、この部活の責任者で、私たちが、部員を増やしたいって言ったら、『それだったら、性格が腐ってる猫かぶりの佐藤俊に強制入部させろ』って、言われたの。入部届けは、佐藤くんの親に電話して、許可とってもらったらしいよ。」
俺は、複数のことを思い、考えた。美少女二人、女バス?どっかで、そうだ、俺の学年の中で学年1モテている奴と学年で二番目にモテているやつだ。ちなみに、最初に話しかけてきたのは、学年1の方の
【佐倉みゆう】
今さっき、俺と話してたのは、学年2の方の
【内田みのり】
だった。