愛憐
ねえ 神様
ぼくはなんでいるのかな
渇愛が苦しみを生むのなら
渇愛を消してしまえば良い
欲望は罪なのかい
煩悩は業なのかい
無神論者も有神論者も
神様の存在を認めてる
神様は何でも出来ると豪語する人がいる
神様は何もしてくれないと嘆く人がいる
神様が万能だなんてご都合主義だ
神様が無能だなんて利己主義だ
ねえ 神様
ぼくはなんでいるのかな
渇愛は人が作り出したものなのなら
渇愛は人が人であるために必要なんだよ
欲望は原動力だよ
煩悩は推進力だよ
神様はただ存在するんだよ
神様はただ見守っているんだよ
人はどんな困難でも乗り越える力を持っているんだよ
人は自分で作った壁を叩こうともせず諦めるんだよ
神様は万能でも無能でもない
それを決めるのは自分自身なんだよ
ねえ 神様
なんでぼくはいるのかな
それでも分からないんだよ
自分自身の存在意義が
生きる目標なんてその都度変わる
生きる目的なんて自分次第
でもね
存在しても しなくても
何が変わるというの
存在するのは奇跡的
そんなの分かってるよ
何かが変わったとして
それに何の意味があるのさ
ねえ 神様
こんなことを訊くのが間違ってるんだよね
分かってるよ
なんのためにいるのかじゃないんだよね
存在するのは必然的
まず命があるんだ
命があるから考えるんだ
命があるから悩むんだ
それで良いんだよね
みんなそれぞれの命を持って生きている
形在る全てのものに意義がある
形ない全てのものに意義がある
ねえ 神様
ぼくは思うんだ
形が在るって素晴らしいね
神様は羨ましいんじゃないかって
だからね ぼくは神様の願いを叶えたい
ねえ 神様
神様の願いは何でしょうか
神様が叶えたい願いを
ぼくが叶えてあげるよ
傲慢かな
神様の願いを叶えるのが
ぼくがいる理由だなんて
でも ぼくは決めたんだ
それがぼくの存在意義