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5話

初感想ありがとうございますm(__)m


「お~、よく見えるな」


今いるのは魔導船(今は島状態だけど…)の上空2000mの所だ。翌朝、スキルの浮遊で上がってみた。メッチャ上がるな…


さぁて町は何処かな?


眼下には真下にまず島、そして海がかなり広がり、だいたい島から20㎞の所に大陸が見えた。


「まずは大陸に行って町を探すか」


このまま大陸までビューっと発見!!

大陸に着いて海沿いに少し行った所に港町が見えた。ガレージ船っぽい大きめの船も見えたので大きい港町のようだ。


「そのまま上空から入るのはダメだよな?こういう異世界ものでは必ず門番とかいて勝手に入ると捕まるのかお約束だし…」


「おー!!でかいな~!!」


地上に降りて気づいた。町でかい。まず町の周りを囲む防壁があった。この防壁、高さが20mもありかなり頑丈な造りになっていた。


「早く門の所に行って中に入れてもらうか?」


防壁沿いに歩いて行くと門がありやはり門番が居た。


「中に入りたいんですけど…」

「身分証を提示してくれ」


やっぱり、でなかったら仮許可書が貰えるのかな?お約束だと…


「ないも無いんですけど…」

「じゃあ坊主、こっちに来てくれ」


向かったのは門の隣に有る建物だった。正解っぽい。


「じゃあ椅子に座ってくれ」


椅子座ったら向かいの椅子にさっきの人が座った。


「まず質問に答えてもらう、大丈夫なら仮の許可書を渡す。仮許可書は3日有効だ、それを過ぎて見つかったら罰金だ」

「わかりました」

「名前は」

「梶屋雄太です」

「何処の村から来た」

「え~と…」


正直に答えた方がいいのかな…


「どうした坊主?」


まぁ言ってダメだったり、大事になったら逃げればいいか…


「村っていうか…この世界に来たばかりで、ここが初めての町なんだけど…」

「………坊主頭大丈夫か??」

「え~と…マジなんですけど…」

「じゃあ、ユータの方が名前か?」

「うん、そうだけど…」

「ちょっと待ってろ」


そう言うと部屋を出ていった。


バンッ!!


10分ぐらいして、いきなり扉が勢いよく開いた。


「お前が異世界から来たって言ってる者か?」


さっきの門番よりガタイのいいおっさんが話しかけてきた。


マジ怖いんですけど…まるで殺し屋…


「…はい」

「おいっ!!審議官!!こいつの言ってる事本当か?」

「…嘘はないぞい」


開けっ放しの扉から、よぼよぼのじいさんとさっきの門番の人が入って来た。


「隊長、坊主怖がってる」

「おぅ!?すまんすまん」


審議官と呼ばれたじいさんが正直に座り、隊長と門番が審議官の隣に立った。


「ユータ、お前は勇者か?」

「違う違う」


勇者ってこの世界の王様とかに、いいように使われる奴だろ。そんなんなりたくないし…


「あってるぞい」

「じゃあ賢者か?」

「賢者って??」

「賢者は異世界の知識を多く持ち、その知識で人々を助ける者だ」

「違います。賢者に見えますか?」

「見えんな…」


ゲームの知識とかは有るけど人々の役立つ知識はあまりないぞ。


「これもあってるぞい」

「勇者や賢者になるつもりは?」

「ないない」

「あってるぞい」


勇者や賢者なんてめんどくさいだけだろ…


「じゃあ最後だ、神殿に仕える気は有るか?」

「ない」


神殿ってことは神様関係だから関わらない!!


「嘘はないぞい」

「クリス、神殿の奴等に今の事伝えて来い」


隊長がそう言うと門番の人が出ていった。門番の人クリスって言うのか。


「じゃあ後はこの町での決まりを教える。そしたら仮許可書を出そう」


そう言って話が始まり、お金や国の名前、この世界のことを質問しながら1時間 が過ぎた。



ちなみに話した内容は、

①町のルール。犯罪をしたときの罰則や一般常識など。

②お金の単位。単位スィード。1スィード→銅貨1枚。銅貨100枚→銀貨1枚。銀貨100枚→金貨1枚。金貨100枚→白金貨1枚。例、1524961スィード→白金貨1枚金貨52枚銀貨49枚銅貨61枚

③国。今いる国が傭兵王国アルバ(別名ギルド国家アルバ)で、今いる町がアルバから100㎞の距離にある港町のピースパークらしい。

④ギルド。傭兵ギルド、魔術師ギルド、商人ギルド、鍛冶ギルドの4つ。

⑤異世界人。勇者が5人、賢者が3人。勇者は光、水、火の宗教に1人ずついて、遥か南のラウス帝国と西のサリア獣王国に1人づついるらしい。賢者は北のダイワ魔導国に2人いて、南西のリバイス諸島に1人いるらしい。

⑥宗教。光、闇、火、水、風、地の属性魔法と同じ6つ宗教がある。

⑦種族。人、エルフ、ドワーフ、獣人、竜人とハーフエルフ(人×エルフ)、ハーフドワーフ(人×ドワーフ)、ダークエルフ(エルフ×ドワーフ)。


だいたいこんな感じだ。



話も終わり、仮許可書を貰うだけになったときにそれは起こった。


「ここに我が勇者が居るのかね?」


そんな声が聴こえたと同時に扉が開いた。明らかに神官っぽい格好をした太ったおっさんが入って来た。


「お~、我が勇者よ。お待ちしておりました。」

「誰??この人??」


隊長に訪ねると光の神殿の神官だと教えてくれた。


「お迎えに上がりました勇者様。さぁ私と神殿に帰りましょう」


何言ってんだこのオッサン。


「自分勇者でもなければ、神殿の関係者でも無いのでお断りします」

「何をおっしゃいます勇者様。皆神殿で勇者様の帰りを待っております」

「知りません。自分には関係無いことです」

「そんなはずは…」


ウザイ…こいつと話すと長くなりそう…


「審議官さん、この人が言ってる事本当ですか?」

「嘘ぞい」

「あなたと話すことはありません。消えてください」


神官は悔しそうな顔をしながら出ていった。


「何だったんだ??勇者じゃないって言ってんのに…」

「何処の神殿にも属してない異世界人を自分の勢力に引き込めば、引き込んだ者は教団の中で位が上がるから言って来たんだろう」

「権力関係か…ウザイな」

「全くだ」

「そんなんだからここに居るんでしょ」


隊長さんも権力嫌いか!?仲良く出来そう。殺し屋みたいって思ってごめんなさい。


「俺はここが好きだからいいんだ」


そう言いながら1枚の紙と封筒を渡してきた。


「これが、仮許可書と王国の首都の仮許可書の申請の紹介状だ。首都の門番に見せればすぐに仮許可書が発行される」

「ちゃんと王国への紹介状も渡してください」


隊長はしぶしぶもう1枚封筒を渡してきた。


「首都の城に持っていけば国が保護してくれるはずだ。…保護受けたら勇者か賢者にされるかもな…」


後半、顔を近付けて小声でそう言った。


「中央に行きたく無いからって脅さないで下さい」


隊長の小声で言った部分も、クリスにはしっかり聴こえてたようだ。隊長どんだけ中央行きたく無いんだ!?


「よし、昼だし飯行くぞ。ユータも来るか?」


おっ!?ラッキー♪これ「幸運」のスキルのおかげかな…って隊長誤魔化した!?


「お願いしますっ」

「最高の魚料理の店連れてってやる」

「ありがとうございますっ」



着いたのは港にある宿屋だった。


「ここは飯が旨いんだ。もちろん泊まらなくても飯は食えるぞ」


中に入ると左側にカウンターがあり右側にテーブルがいくつもあった。


「いらっしゃいグレイさん。この子はグレイさんの子?」


話しかけてきたのは、ネコミミとシッポを付けた17歳ぐらいの女の子だった。


「違う。それよりいつもの2つといつもの持ち帰り1つ食後に、それといつもの角席空いてるか?」

「空いてますよ。すぐ料理お持ちしますね♪」


席についてさっきの女の子を眺めていたら、隊長が話しかけてきた。


「どうした?ミリーに惚れたか?」

「確かにかわいいけど違う、耳とシッポが気になって」

「獣人見るのは初めてか?ユータの世界にはいなかったのか??」

「自分の世界には人しかいなかったよ。ここに来るまでも見かけてないし…」

「いや、いたぞ何人かすれ違ったぞ」

「えっ!?気づかなかった…」

「帽子かぶってたから気づかなかったんだろ」

「…なるほど~」

「お待たせしました~」


隊長と話をしてたら料理が運ばれて来た。


「日替わり魚定食になりま~す」

「じゃあ食うか」

「「いただきます」」


あれっ!?何で異世界で「いただきます」あるの?


「隊長、今『いただきます』言いましたよね?」

「あぁ、言ったぞ それがどうした?」

「異世界にで聞けると思わなくて…」

「あぁ、それは百数十年前に食の賢者と呼ばれた異世界人が広めたんだ。だからユータも食の賢者と同じ世界から来たのかもしれん」

「へぇ~、じゃあ食の賢者とか過去の事調べて見るか…」


「ウマッ!!」


一口食べて無意識に声にが出た。


マジで旨い、見たことのない魚の塩焼きだが塩加減が絶妙で焼きぐあいも完璧だ。


「ユータ歳は?」


食事に夢中になっていると隊長が聞いてきた。


「10歳ですけど」

「じゃあ、首都の学園行け」

「学園?」

「学園に入れば傭兵や商人になるとき必要なスキルや知識が覚えられる。そして図書館も有るから過去の勇者や賢者の事も調べられる。10歳だと1人で生きていくのは大変だが、学園に入れば学園寮があるし、仕事も学園に入れば傭兵ギルドのEランク貰えるから傭兵ギルドの仕事が出来る。どうだ?」


学園か~、アリだな、スキルや知識は欲しいし…


「入学金は?」

「ない。しかし毎月銀貨10枚学費がかかる。ギルドの仕事をすれば仕事量に応じて減額される」


たぶん払えるな。


「考えてみます」


話してるうちに食べきった。旨かった。宿はここに決定だな。


「じゃあ行くか。ミリー勘定!!」

「はい、ありがとうございます。銅貨16枚になります」


お金を出そうとしたら手で抑えられた。奢ってくれるようだ。ありがとう隊長♪


「しかし、今日はライはどうした。今日はライの料理じゃ無いだろ」

「やっぱりグレイさんはわかりますか…」

「何?」

「いや、実はな。ライの料理は最高なんだ。だからここに来たんだが今日はライの料理じゃなかったんだ」

「そのライさんの料理は今食べたのより美味しいんですか!?」

「旨い」

「ライさんの料理食べたいです」

「すみません。ムリなんです」

「ライのやつどうかしたのか?」

「父さん、昨日酒場でけんかして、怪我して料理出来ないんです」

「大丈夫か?」

「左足と右手怪我して、上手く立てないし、利き手を怪我して包丁も上手く扱えないんで、困ってます。」


俺の回復魔法で治せるかな?治せば晩ご飯はライさんの料理になるよな…言ってみるか?


「ライさんの怪我治せば、ライさんの料理食べれますよね?」

「そりゃ、治れば食べられるだろうが、話を聞く限り、光魔法も水魔法も治癒力は低いから厳しいだろうし…Lv4ぐらいの回復薬ならいけるだろうが…高いぞ」


俺の回復魔法は大丈夫かな…



回復魔法


Lv1 ヒール

Lv2 エリアヒール キュア

Lv3 リジェネ エリアキュア

Lv4 エリアリジェネ 

Lv5 ハイヒール

Lv6 エリアハイヒール

Lv7 消費MP半分

Lv8 エクストラヒール

Lv9 エリアエクストラヒール

LvMAX 死者蘇生


回復魔法を鑑定してみた。死者蘇生はダメでしょ!!


一応鑑定する。



死者蘇生 消費MP100


死後1時間以内で身体の半分以上ある場合のみ生き返らせる事が出来る。



うん、ヤバい。これは封印だな。

とりあえずヒールかハイヒール なら治せるかな?


ヒール 消費MP3


魔力×1の分のHPを回復する

切り傷、擦り傷、打撲傷、火傷を治癒する


ハイヒール 消費MP10


魔力×5分のHPを回復する

切断、骨折、大火傷、部位損傷を治癒する



いけるな。確実に治せるな。晩ご飯はライさんのご飯で決定だ♪


「自分回復魔法使えるので治したら晩ご飯作ってくれますか?」

「レア魔法か!?」

「レア魔法??」

「あぁ、今は覚える技術が失われたスキルだ。持ってる人もいるが、ごくわずかだ」

「そうなんだ、そんなことより晩ご飯作ってくれますか?」

「おい、そんなことで済ますな!!」

「自分は晩ご飯のほうが大事です」


隊長に呆れられた。


「母さんに聞いてくる」


ミリーちゃんは台所の方に走って行った。


「本当に治せるのか?」

「あぁ、怪我を見ないと絶対とは言えないが治せる」

「この後、俺も診て欲しいやつがいるんだが頼めるか?」

「…考えておく」


台所の奥からミリーちゃんと割烹着を着たおばちゃんが来た。お母さんかな?


「主人を治していただけるのはありがたいのですが、治療費を払えるほどの余裕はないんです」

「隊長、治療費の相場ってどんなもん??」

「見てないからなんとも言えんが話を聞く限り金貨3枚以上は掛かるだろう」


昼飯の代金から考えて、だいたい1スィード→100円ぐらいかな…金貨3枚だから30000スィードだから300万円ぐらいか…


「高っ!?」

「たぶん骨折してるから高位の魔法か薬じゃないとすぐには治らん」

「じゃあ、今日明日の宿泊と今後1年ぐらいの宿泊費の割引でどうですか?」


女将さんに相談してみる


「……じゃあお願いします」



うだうだにならないように頑張ります。

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