1話
説明1
目を覚ますとそこは知らない場所だった、周りには直径3メーターはある玉が有るだけだった。
「何処だここは??」
「ここはスクスィードという世界の浮遊船の中です」
声のした方を向くと秘書っぽい女性がいた。
「はじめまして梶屋優太様。私異世界転移管理機構に所属するものです」
「異世界転移…」
はっきりしない頭がはっきりしていく
「はい、異世界転移管理機構でございます。この度我が機構の事故に捲き込んでしまい申し訳ござい。せんでした」
「どう言う事ですか!?事故って何ですか!?」
「体に違和感はございませんか?」
そう言われて身体を確かめる。ちっちゃくなっていた!!
30歳になり会社の健康診断でもいつも「肥りすぎ」と診断される身体がちっちゃくなっていた。しかし違和感はない、むしろ動きやすいぐらいだ。
「説明させていただきます。少々長くなりますがよろしいでしょうか?」
まだあまり理解出来てないが黙って首を縦に動かす。
「では説明させていただきます。まず事故の説明ですがこの度の事故ですが、複数の次元転移が同時に行ったため転移共鳴してしまい、梶屋様が居たところに次元の歪みができしまいました。その次元の歪みに梶屋様が入ってしまい ました。これは我々が転移の管理を怠った結果でございます。申し訳ございませんでした」
深々と下げらけた。話を聞けば転移共鳴の事故らしい…では身体はどういうことだろう??転移が関係しそうだ…。
「次に身体の説明をさせていただきます。実は事故が分かりすぐに梶屋様を探したのですが、歪みによる転移の転移先が「次元の終わり」と呼ばれる全てを分解してしまう空間でした」
「どういう事ですか!?」
あまりのことに声をあげてしまう
「すぐにこちらに呼び寄せたのですが身体の約半分を消滅していました。そのため残りを元に身体を標準体型に再構築しました。おかしなところはございますか?」
あまりのことに言葉を失ってしまう…
「大丈夫ですか?もうしわけないのですが、まだ報告がございます」
「まだ有るんですか!?」
「はい、転移する前のこと覚えてますでしょうか?」
「えっと…たしか会社の帰りだったはず…。あっ!!運転中!!」
「梶屋様の世界では車の突然消滅としてニュースで大きく取り上げられたようです。そのため元の世界に戻るのは困難かと思われます。また身体を全く同じにするのにも時間がかかるため…」
「マジっすか…これからどうしよう…」
突然知らん場所に連れてこられて、身体変えられ、もう戻れません。どうすりゃいいんだよ!!!!
「どうにかならないっすか??」
ダメ元で訪ねてみる
「申し訳ございません。この世界で有ればある程度どうにか出来るのですが…」
「この世界なら出来るんですか!?」
この世界なら出来るって神ですか…
「異世界転移管理機構に所属する者は、全員高位次元生命体ですので…」
「高位次元生命体って、何ですか??」
「あなたの世界では、たぶん神あたりが当てはまるかと思われます」
本当に神様だったよ…どうしよう…
「神と言っても高位次元生命体の中では、やっと中位になれたかなぐらいですので、すごくないですよ。それよりこの世界に残られますか?」
すごくないって言うけど神って時点で凄すぎでしょ!?
「でもこの世界の知識も生きてく力も無いんですけど…」
「もちろん我々のせいでこの世界に来ていただくことになってしまったマジかよので知識と力はある程度差し上げます。」
チート来いチート来いチート来い…
「まずは転移者基本セット、梶屋様の世界のゲームや小説に出てくる転移者がほとんど持っているステータス表示、鑑定、アイテムボックスの三点セットですね。それとは別にこの世界の全言語習得と何かしらの能力を差し上げます。」
チート来たーーーー!!何かしらの能力って何だろう??選べるのかなー♪
「この世界の説明ですが梶屋様の世界のゲームや小説に近いものになっております。『剣と魔法の世界』のようなものです。この世界は創造主が神々と呼ばれる我々高位次元生命体や使徒と呼ばれる力を持ったものや勇者を造るために出来た世界です。そのためこの世界では神々や使徒・勇者などは能力を鍛えるために何人も居ます」
マジかよ!!神様や勇者が普通に居るのかよ!!
「また普通の人々もある程度力を持つことが出来ます」
「自分もっすか!?」
「梶屋様は限界値が有りませんので鍛えれば我々以上になることも可能です」
「マジかよ!?神様超えるのかよ!?」
「ただし普通に鍛えると数万年掛かりますが…」
「ダメじゃん…数万年なんて生きれるわけないし…」
「複数の能力や特殊な能力があれば早く上げることが出来ますよ。頑張って下さい」
はぁ~、まぁいいかチート貰えるみたいだし…
「ただし、注意事項として神々の配下の使徒などになりますと限界値を変えられる事が有りますので注意してください」
よし。神様には関わらないようにしよう♪
「それでは残っていただけるようでしたら能力をお渡しいたしますがよろしいでしょうか?」
「はい。お願いします」
即答です。異世界チート最高です!!
たぶん…
まだまだ説明続きます。