捨てる
心が怒ると
身体も怒る
心の怒りの矛先は
誰かに突き刺さる
身体の怒りの矛先は
自分に突き刺さる
結局は共倒れ
人を呪わば穴二つ
ということがじっとり
浮かび上がる
それなのに
怒りを操れず
怒りに襟首捕まれて
何もできなくて
黙りこくってしまうのは
ちっぽけな臆病者
怒りと言えばそれなりに
意味があるように
見えるけれど
優劣を凝固させたものならば
そんなもの誰も食わないのだから
生ゴミ入れに捨ててしまって
残しておくだけ腐敗して
壊すのは己の心身なのだから