サプライズ
10分後、、
「あ、あの、この状況、どういうことでしょうか?」
「どういうこともなにも見たままですよ?可愛いでしょその衣装」
麗華はいかにもなアイドルの格好をさせられ、なぜか神社の駐車場に作られた特設ステージの舞台袖に来ていた。
「いや、そういうことじゃなくて、これなんですか!何なんですか?」
「いや、何ってご褒美よ。ちゃんと祭りを成功させてくれたから、そのご褒美に麗香ちゃんのライブ。」
「あの、愛理ちゃん、もしかして何も説明してないの?」
舞台袖で、自分が連れてきたスタッフと音響の調整をする鉄平が不安を口にする。
「だってそうじゃないと、サプライズにならないでしょ、あそれ重いでしょ、私が持つわ。」
愛理は大人二人で重そうに運んでいるスピーカーを片手てひょいと持ち上げ、なんの苦もなく、階段を2段飛ばしで上がっていく。
「あ、あのね、麗華ちゃん、儀式としては麗香ちゃんがさっきやったのと、少し前に朧君が本殿から降りてきて、精霊たちへの宴会の舞台を整えたことで終わっているんだけど、
見てわかるようにほとんどの人はそれが目的というより、そのあとの宴会、要は夏祭りが目的なの、それでこれはその模様しものの舞台。まぁ、商店街の人とかの宴会芸とかビンゴ大会とかあるんだけど、その中で、麗華ちゃんが歌いことになってるのよ。」
「もう、さっきので、克服できたでしょ、やれるわよね。というかやりなさい。」
「え、え、えー!そ、それに一つ聞きたいんですよけど、愛理さん、今結構重そうなの持ってあたりまえに歩いていましたよね。」
「あぁ、あれは嘘、」
「え!なんで」
「だってそうでもしないと、あなたがやる理由がないでしょ。私って演技派」
「うん、僕たちも聞いてなかった。」
「そのことを山から下りてくるときに健介に話したらで、人を騙すような真似は気に入らんって言って先に帰ったよ。で、その健介から伝言。やるな、流されるな、だそうだよ。」
「あ、あの、それって、大丈夫なんですか?」
「なにが?」
「いや、だって伝統のあるお祭りなんですよですよね。それを、嘘をついて部外者の私が」「あぁ、全然関係ないわよ。だって私そもそも、年齢の時点でアウトだし、」
「え?」
「あぁ、僕と愛理は別に本当の兄弟じゃないし、愛理の方が全然上だし、今何歳だっけ」
「さぁ、500を越えたあたりで分からなくなっていますわ。」
嘘をつくならもう少しちゃんと嘘を付けと誰もが思う。
「私が朧兄様を兄として接しているのはそちらのほうが皆さん納得されますし、まぁ、私も若く見られるが悪い気はしませんので、で、まぁ、そんなことはどうでもいいのですが、
で、どうしますか?やるんですか、やらないんですか?」
「それは、、、」
「え、なに中止?せっかく来たのに」
舞台から、機材の設置を終えたおっさん達が下りてくる。
麗華はその顔を見て驚く、視線を釘付けにされた。
「あのもしかして、、つばささんのライブで、」
「やっぱり覚えてくれたかい?」
そこにいたのはつばさのライブハウスでいつもバンドをやっていた人たち。
つばさがメジャーデビューする際に、本業があるから夢にかけるには歳をとりすぎたとつばさの誘いを断った彼らが目の前にいた。
「くそ、覚えてないと思ったんだけどな、ずっとお前のことばかり見てたから、覚えてないと思ってたんだがな。」
「だから言ったでしょ、覚えてるに決まっているって。賭けは私の勝ちね。次、そっちでライブやるからちゃんと出なさいよ。」
聞き覚えのある言葉、帽子を深くかぶり、地味な服で、化粧もしていないが、間違えるわけがない。一番最後に舞台から降りてきたこの人を




