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里親募集!

「ってな感じの女の子が夏休みの間、療養の為にこっちに来るんだけど、誰か預かってくれるところないかなって話なんだけど、、」

事のあらましを必要以上の演技を加え、集会に集まった面々に語り終わった朧は、扇風機の電源を入れ、自分にだけ向ける。

「、、突然そのようなことを言われましても、時期も時期ですし、皆帰省で余裕など、、あの、ここで預かっていただくわけにはいかないんでしょうか?」

「え?だってここ僕と愛理だけだよ。ダメでしょ。年頃の男と同棲は、それに卵とは言えアイドルだよ?万が一にも問題起こしたらどうするの?」

「朧兄様問題を起こすつもりですか?」

扇風機の電源を消し、皆のお茶を持ってきた愛理が部屋を閉め、嫌がる朧を無視し、クーラーの電源を入れる。

「そりゃ僕も男のだし、あいどるだよ、可愛いじゃん、もし誘われたらイチコロだよ。」

「一殺ですね、、、下品ですわ。仮にも神主ともあろう人が」

「仮どころか正真正銘だよ。人じゃなく、神様に選ばれたわけだし、異論は認めないだよ。」

「、、、、、」

朧の願いに対し応えるものはなく、沈黙が続く。

「ったく、ホントお願いする時だけは腰が低くて、頼りにならないね。いい人生歩んできてないから、年は積んでも、経験は積まずか、、」

「言い過ぎですわ朧兄様、、それにこうして圧力をかけて受け入れていただいたところで、寒川麗華さん、、、でしたか、彼女の為にはなりませんわ。

ここは仕方なしとお断りを、、、」

「はいはいはい!」

障子越しに威勢のいい声が聞こえる

「ちょ、さくらダメだって。」

「テツ君は黙ってて!」

障子をあけ、座する面々よりも2回りも3回りを若い女性と、この場にはふさわしくないスーツの男性が何度も頭を下げながら入ってくる。

「な、なんでお前たちが、お前たち、よそ者はこの会合には」

「通りかかっただけです。お気になさらず。

ねぇ、朧君!ここに来るのってこの子?」

そういって桜は朧に携帯の画像を見せる

「あなた、神主様に君づけなんて」

「いいよ、別に、そもそも僕はまだ未成年、偉そうにされるよりも年上の人からはこうして接してもらった方がいいし、水野やえ、、あぁ、芸名か、うん。その子。知ってるの?」

「知らないけど、今検索したの。うちで預かれるから、ううん、預かるから」

「そんな事言っても、、宮野さんち、ナイトいるでしょ。それに旦那さんの同意も、、」

朧が旦那さんに目をやると、鉄平は申し訳なさそうにまだ周りの人に頭を下げている。

朧と目があうと、一度言い出すと聞かないんでと、仕方がなさ気に無言でうなずく。

愛理もそれに同意するかのように頷く

「分かりました。まぁ、宮野さんちならまぁ、、さくらさん。泣いているんですか?」

「だって、かわいそ過ぎるでしょ」

「すみません、さっき、さくら、麗華さんの事を検索しちゃったみたいで、話を聞いて同情して、あ、でも大丈夫です。いつもの事ですから、」

「ねぇ、朧君、私、麗華ちゃんに嫌がらせした人たちの事許せないわ。境内の掃除1か月手伝うから、呪って。」

「本気でそういう事言わないでくださいよ。さくらさん、僕はそういうのは嫌いなんで却下です。あと僕は呪術師でも魔法使いでもありませんから、というか対価安いですね。

まぁ、預かってくれるのは正直ありがたいですし、先方には僕から連絡を入れさせます。連絡先は、、さくらさんち固定電話なかったですよね」

「私の、携帯にお願い。番号は、、」

「大丈夫、確か、愛理が知っていますから」

「私は、さくらさんはフレンドなだけで、電話番号は知らないですわ。」

「この間話してたじゃん。」

「ですからあれは無料通話アプリで電話番号で話してるわけじゃないですわ。

先方とはフレンドではありませんし、そもそもアプリを入れていらっしゃらないかともいます。」

「、、、よく分からないですけど、、まぁ、それじゃ教えてもらっていいですか」

朧はさくらに番号を書いてもらう。

「でも、いいんですか?ナイトと確か同い年ですよね。」

「あぁ、騎士は実際の女の子には興味ないから大丈夫、そこら辺は心配しなくていいから。」

「、、、それはそれで親として心配じゃないですか?」

「別に、ねぇ」

「まぁ、女性嫌いという訳でもないわけで、まぁ、あの子は達観したところがあって、冷静なだけで、人を好きになれない子じゃないですからね。」

「まぁ、確かに、しっかりしてるからな、あいつは、、、」

「私はむしろ朧君の方が心配よ。君今年で20でしょ?」

「それくらいでしたっけ?」

「正確には17ですわ、誕生日は再来月なので今は16です。」

「え!嘘!騎士と同い年なの!前聞いたらもう少しで二十歳だって、、」

「そういいましたっけ、四捨五入すれば二十歳ですから、まぁ、そんなところです。」

「超いい加減、マジで16なの、老け顔ね。」

「苦労が多くてね、って余計なお世話です。僕の事はいいんですよ。これでも好き勝手に人生楽しませてもらってますから、」

「これでもって、、見たまま自由気ままにやってるでしょうか」

「、、、全くもってその通りですわ。ところで宮野ご夫婦。麗華さんを預かっていただくにあたり、にお伺いさせていただきます。

今回こちらに依頼のあった寒川麗華さんは少なからずこの島に由来のある子です。

出来れば、彼女には幸せになってほしい、それが私と、朧兄様の願いです。

そんな彼女が文字通り人生最大の壁を迎え、心に大きな傷を負っています、人生そのものに悩んでいます。彼女自身の人生の選択に大きな影響を与える時期です。

お二人に、その傷をいやすことはできますか?彼女の人生に責任は持てますか?」

2人の前に座りなおした愛理はまずは鉄平に対して視線を向け、返答を求める。

鉄平とさくらは愛理の前に正座し、一考した後に鉄平が答える。


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