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負けないココロ

 神社で舞を終えると、麗華はひと呼吸を置き、視線を愛理に移す。

「動きの緩急もあるし、やっぱり一つ一つの動作の急制動と直線的な動線も変わらず、余韻に浸るまもなく、舞手としてではなく、いつものあなたに戻るものあまり良くはありません。、、、でも、嫌いじゃない。」

「っよし!」

「何かあったの?」

「別に、ただ、健介くんみてたら、考えるのバカらしくなって、

結局悩んでも私の納得できる答えが、正しい答えとは限らないし、どうせそれ以外できないんだし、模倣って言われても、なんでも、私が楽しいならそれでいいかなって、私はモノマネでもそれが私が一番楽しくて、一番の自慢だから、そうしたら肩の力が抜けて、今のも愛理さんの評価気にしないようにしたんです。」

「変わったのは心持ち一つ、ですか、ですが、それが伝わりましたよ。

確かに、模倣であっても、そこにあなたがいましたどうやら間違えていたのは私の方のようですね。自分が何者か、自己の定義を自己の中に求めることは、自信の証明を自身の中に見出すことは難しいものです。」

「人は関係性の生き物だからね。昔から言うでしょ。他人は自分の写鏡。

その人の人間関係が、その人の人格を表す。まぁ、半分以上関係性をたってる僕が言うことじゃないけどね。」

「朧兄様、、またアイスですか、、、」

「だって暑いし、麗華さん。今までもすごかったけど、今日のは特別すごかったよ。

プロみたいだったよ」

「、、、仮にも麗華さんは踊りのプロですね。」

「はは、その表現はどうかとは思いますけど、久しぶりです。

プロとしての仕事に対する義務感じゃなくて、自分のことだけじゃなくて、誰かの為に心からそう思って踊ったのは、」

「まさか、健介くん?」

「違いますよ。なんでそうなるんですか、もっともっと大切な人です。

後ろ向きじゃなく、前向きで喜んでもらいたいから、

私はこんなに楽しくて、こんなに上手に踊れるよって。ところで愛理さん。

この間、プールでのつばささんのダンス見せてもらいましたけど、本当のつばささんはあんなものじゃないですよ。今度は私が見せます。私が一番つばささんの曲を上手く踊れるんです」


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