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小説リハビリのため帰ってきた英雄好きの馬鹿です。


見てる人がいたらうれしいです。

「やっぱり答えは無い、か」

 予想していた通りだ。

 そもそも一応声をかけたのだって澄音の意見を聞いただけに過ぎない。

 そして予想していたということは、その次の行動も決まっている。

 人数は八人、一般的な住宅街にいる人間の数としては多いいが、それだけだ。


 ーーそして俺は屋根の上から飛び降りて澄音の前にいた、二人を蹴り倒す。


、そう澄音は『無能面』によって顔を変え、テレパスによって俺の声を届け、俺の服を着て囮になっていて、俺は屋根の上で待機していたのだ。

 そして驚くヤクザどもを張り倒す。

これが澄音の立てた作戦だ。

そして俺が今度は囮になっている間に澄音をステルスの能力で隠してかくまう。

 結局正面突破みたいな作戦だが、最初に動揺を誘える点において優れている。

 だから最後の一人まで無力化するのにそう時間はかからーー

「揺らぎ無き(心血)を以て。『不動明王』」

 最後の一人に殴りかかろうとしたとき、澄音が出てきたときも一切動揺することもなく立っていた奴が能力を発動した。

 拳は既に止まらない。

 流れるように頬に吸い込まれた拳は、一切の影響を及ぼすこともできずに止まる。

 更に奴の右腕がボディブローの軌道を描き俺の腹に吸い込まれていくのをどうにか『ハンムラビ法典』で防ぐ。

 いや、防ごうとしたがそのまま吹き飛ばされる。

 本は貫通していないが、そのまま弾き飛ばされたのだ。

 そしてこの攻防で理解できたことがある。

「お前ら、ヤクザじゃないな?」

「当然。私は対異能力専門部隊。いわゆる警察の秘密部隊だ」

 そしてその言葉通りに警察手帳を見せる。

「そんで? なんで俺達を狙った?」

「お前が殺人犯という可能性及び新興暴力団の内部調査の結果だ」

「随分と荒々しい手段だこって」

「データベース上にあるお前の能力ならばこんな程度の冤罪などで一週間も逃亡するとは考えられん。故に今回は遂に殺したのと判断した」

「そんなら追記しとけ、俺は俺自身が誰かに冤罪をかけることができない関係上事件の全貌を知るまでは能力を発動出来ないってな」

「了解した。記入しておこう」

 そう言いつつ黒服の男は懐から出した手紙を投げてくる。

「今回の詫びとヤクザの調査の礼だ。受け取れ。今回の事件において警察側とヤクザ側から集めた情報が入っている」

「ありがたいがなんでだ?」

「語るのは好きではないからだ」

「なるほど、それじゃあ俺からも。今回の件に関して動いているのは新興暴力団で間違いないが、その裏にいるのは恐らく数年前潰したクスリ屋の残党だ」

「根拠は?」

「取り引きしてた薬の種類とルート。そんで、テキ屋やらパチ屋やら風俗やらやってるだけの連中には話を聞いたが、何も手を出していないのは確認した。信じるかどうかは任せる」

 俺とてこの一週間ぼーっと逃げ回っていた訳ではない。

 麻薬を取り扱っていた連中が消えて一番金を稼いだのは間違いなく麻薬に手を出していないヤクザだ。

 それに加えて複数の暴力団を殲滅できる一味と同一視されてる俺が直接来たのだからある程度歓迎されるのだ。

 いわゆるコネという奴で聞き出してきた情報だ。

「一考しておこう。では、縁があったらまた会おう」

 黒服の男はそう言って去っていく。

 それを見送ろうとしたところで気づいた。

「なあ、このヤクザども引き取ってくんないのか?」

 ピク。

「……忘れていた」

 最後は閉まらない男だった。

黒服の男プロフィール


名前 浮島 風雅 うきしまふうが


能力 『不動明王』

   自らに影響する全ての影響を無くす。

   つまり如何なる攻撃にも揺らぐことなく、

   如何なる守りにも揺らぐことない。

   鉄壁の防御と防御無視の攻撃の能力。


代償 けして揺らぐことが出来ない。

   誰が相手でも、どんな小さな制約にも。

   彼が悪を許すことはなく、心変わりもな

   く、彼の正義を執行し続ける機構。



ちなみにもうメインストーリーに関わらない。

   

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