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信号待ち

作者:

―いつまで待っただろうか。も〜先急いでるのに〜。今日は大事な会議なのに〜。遅れたらクビも同然だな。ハッ・・・笑ってる場合じゃない。                    ここの信号はやたらと長い。しかも、当たり前だが排気ガスがすごい。もういっそのこと、道路全部なくしたらいいのに。そうすれば「CO2て何?」みたいになるのに。・・・無いか。

携帯いじったり、タバコふかしたりしているが、この信号から鳩の声は聞こえない。どうしてくれんだよ〜。責任取ってくれんのかよ〜。・・・って、俺、何、鳩と喧嘩してんだよ。暇だから隣の人を観察しようか。                              隣の女はちらちらこっちを見てくる。俺になんかついてる?それとも痴漢だと思ってる?あ〜もううっとうしい。ったく、最近の若者は。とか何とか言えればいいのに。まあ、そんなこと言ったら、本当に痴漢みたいな目で見られるか。

 俺は目を反対側に向けた。そこにはなにやら目の悪そうなおばあさんがカートをひきながら立っている。何、どうしたの。こっち向いちゃって。もしかして、孫か息子に似てる?それとも初恋の相手?あ〜もううっとうしい。おばあちゃん、僕は特攻で死んだおじいさんじゃないんだよ。ふ〜。      あ、そうだ。メールでも見るか。・・・って、1件も来てない・・・ある意味奇跡だ。

 お、やっと・・・やっと鳩が鳴いてくれたよ。さあ、会社に急がなきゃ。

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― 新着の感想 ―
[一言] 短くてよい。TVCMぽいね。映像好き?
[一言] まず、文法とか文章に関しては文句ありません。むしろ私の好きなタイプの文章型です!キャラクター、といって良いのかは解りませんが、今回の場合は主人公の男性の一人漫才が楽しかったです。ただ、ストー…
[一言] どうもこんにちは、春功といいます。私も物書きの端くれです。 文の流れが不自然に感じられました。 しかし、視点や題材の選択は良いと思います。 何気ない信号待ち、というアイディアは良かったです。…
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