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動物園のクリーニング屋さん

ここはすご~く暇な、あまり人気の無い動物園。長い冬が終わり春になったので、動物達は明日の開園を楽しみにすやすや寝ています~‼️


ところが、ある1ヵ所だけ灯りがついて、中の部屋では何やらドタバタ…

「忙しいにゃ~‼️猫の手も借りたいにゃ~‼️急に暖かくなったから、みんな冬服から 預けていた春服に衣替えだにゃ」


黒猫さんの店長が洗濯物を持っていったりきたりの大忙し❗


ここは動物園の中にひっそりとある秘密のクリーニング屋さん。ないしょの話しだよ。実はね。動物達はみんな毛皮の洋服を着てるんだ。


「ふ~っ暑い暑い」黒猫店長さんは背中のチャックを下ろして黒い毛皮を脱いでパンツ一枚になってパンダさんの毛皮にアイロンをかけだしました。

「パンダさんは白黒はっきりしないと怒るからきちっりとね~」


「ふ~っ、夜通しでやって なんとか開園まで間に合ったにゃ。朝になってしまったよ」


クリーニングが終わった毛皮が山積みです。毛皮には番号がついてて、どこの檻の誰に返すかわかるようになっています。


そこにアルバイトの小猿が3匹やってきました。「おはー、キャッキャ」


「朝早くからご苦労様。さあ、アルバイトのお猿さんたち、この毛皮を全部、開園になる前に返してきておくれ~‼️ご褒美はバナナだよ、急げ、急げ」


3匹の小猿さんたちはキャッキャバナナと喜んで毛皮をかついで行きました。

「さてと、疲れた~、自分は一眠りしよっかな」

そして、自分の黒い毛皮を着てみると、なんとブカブカです。


「あれれ?これは黒ヒョウさんの毛皮では?もしかしたら間違えて僕の毛皮を黒ヒョウさんに渡してるかも?」


とりあえず、ブカブカの黒ヒョウさんの毛皮を着た黒猫店長は走って黒ヒョウさんの檻に行きました。


「あれれ~‼️」ビックリ。黒ヒョウさんはなんと白黒のパンダさんの毛皮を着ていました。


「やった~‼️ついに人気者のパンダになれたよ~」黒ヒョウさんはパンダの毛皮を着れて大喜びです。でも、これじゃ、白黒ヒョウさんですね。


黒猫店長は黒ヒョウさんの毛皮を渡して、とりあえずパンダさんの毛皮に着替えて、パンダさんの檻に走ります。「やばいよ~‼️」


「あれれ~‼️」ビックリ。パンダさんはなんと、シマウマさんの毛皮を着ていました。「おしゃれなシマシマ柄だな~‼️白黒はっきりしないほうがいいぞ~❗」パンダさんはシマウマさんの毛皮を着れて大喜びです。でも、これじゃ、シマシマパンダさんですね。


黒猫店長はパンダさんの毛皮を渡して、とりあえずシマウマさんの毛皮に着替えて、シマウマさんの檻に走ります。「やばいよ~‼️」


「あれれ~‼️」ビックリ。シマウマさんはなんと、ワニさんの固いウロコの皮を着ていました。

「う~ん、カッコいいな~。これはまるで鎧のようだ。えっへん。いつも追いかけられてるから強くなったみたいだ」

シマウマさんはワニさんの固いウロコの皮を着れて大喜びです。でも、これじゃ、シマウマワニさんですね。


黒猫店長はシマウマさんの毛皮を渡して、ワニさんの固いウロコの皮にとりあえず着替えて、ワニさんの檻に走ります。「やばいよ~‼️」


「あれれ~‼️」ビックリです。なんとワニさんはモコモコの羊さんの毛皮を着ていました。

「やわらか~いな~。このモコモコ、ふわふわな毛皮は肩がこらないや~‼️」


ワニさんは羊さんのモコモコの毛皮を着れて大喜びです。でも、これじゃ、ワニ羊さんですね。


黒猫店長はワニさんの固いウロコの皮を渡して、とりあえずモコモコの羊さんの毛皮に着替えて、羊さんの檻に走ります。「やばいよ~‼️」


「あれれ~‼️」ビックリです。なんと羊さんはライオンさんの毛皮を着ていました。「やった~‼️ふっさふさのたてがみだよ~。おいらは王様だ~‼️」


黒猫店長さんはあせりました。「あ~‼️。どうしょう。ライオンさんはこの動物園の王様なんだよ。怒っていたら食べられちゃうかもしれない。でも、もう開園まで時間が無いにゃ」


黒猫店長さんは羊さんの毛皮を渡して、とりあえずライオンさん毛皮を着て、檻に走ります。「やばいよ~‼️」


「きゃ~‼️ライオンさんが、僕の黒い毛皮を着てるにゃ。どうしょう。」ビックリです。ライオンさんは黒猫店長さんの小さな毛皮を着てパツパツです。そして、動物園で一番見晴らしが良い小高い岩の上にいました。


「ライオンさん、すいません。その毛皮は自分のなんです。交換してくれませんか?」


「う~ん、どうしょうかな~。もう王様、王様ってジロジロ見られてうんざりなんだよ。頼むから、君が王様になってくれよ。王様の意見は皆、何でも聞いてくれるぞ~‼️」


「困ったにゃ~」その時です。動物園の開園のチャイムがなって、お客さんがぞろぞろ入ってきました。一番のお目当ては、やっぱりライオンです。


「あ~‼️どうしょう。こうなったら~」

ひょいひょいと小高い岩の上に登って、力いっぱい叫びました。


「にゃお~」

「きゃ~‼️小さくてかわいいライオンだ~‼️」小さな猫のライオンはたちまち大人気です。


でも、動物園の王様になった黒猫店長さんは気分が晴れません。


「毛皮を交換してた時、みんな自分の毛皮に飽きてたり、自分の体に悩みをもってるんだね。そうだ‼️毎月みんなの毛皮をいろいろ交換してみようよ」


王様の意見を皆、こころよく聞いてくれました。ニッコリです。


それから、ここの動物園はいろんな柄の不思議な動物がいて、たちまち大人気になりました。そして、動物園の秘密のクリーニング屋さんも大繁盛。お猿のバイトたちもキャッキャ大忙しです。


「忙しいにゃ~‼️猫の手も借りたいにゃ~」ライオンのふさふさたてがみがついた黒猫店長と、そして、新しい助手のライオンさんもいったり来たり。でも、ニッコリです。


おしまい






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