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エッセイ

もの凄いぶちゃいくに一目惚れした話

作者: 金銅才狸



 昔コンビニに、何気なく入った所。

 時代遅れのガングロ山姥メイクをしている人がいました。

 それ自体は何も珍しくありませんが、


 問題なのは、その女性が、ガングロメイクをしているのにもかかわらず、

 めちゃくちゃぶちゃいくだと、はっきりわかった事です。

 正直、目を疑いました。

 あんなぶちゃいく見た事がありませんでした。


 其のぶちゃいくに、一目惚れして心を奪われた自分が、今でもさっぱりわかりません。

 何せ俺の下半身はイキナリ戦闘力10倍に、ビックリどころの話じゃありませんでした。


 男性の下半身は、普通三倍くらいまで戦闘力というかサイズが強化されます。

 ごく稀に、恐ろしい戦闘力を秘めた男性がいるのは知っていましたが、まさかノーマル戦闘員の自分に、そこまでの秘めた力があるとは思っても見ませんでした。

 500mのペットボトル並の戦闘力をだせるとは………

 ジーンズを、突き破れそうな勢いでした。


 俺ってこんなに戦闘力あったのか?

 某芸人の歌では無いですが、男は大は小を兼ねると言うか、大きくなりたいのです。

 人間の秘められた力に、底しれぬ可能性と希望。

 喜びを感じましたが、その後が大変でした。

 何せコンビニです。


 恋をすると心臓から、告白しろ『行け』という命令がでるのは、経験済みの方が多いと思います。

 人は恋をして、人間の理性や本能が脳味噌だけにあるのでは無い。 

 心臓。

 心が大切。

 と知る事ができます。


 が、まさか。

 ちんちんから『行け』と命令が来るとは、全くの予想の外でした。

 コンビニで、いきなりそんな戦闘力だしてりゃ、怪しい雰囲気出まくりで、当然相手にも伝わリます。


 下半身はジーンズを突き破りそうになりながら『行け』と言うし、脳味噌は『駄目だ』と言うし。

 しかも心臓は全くドキドキしないんですね。

 トキメキも何もなく、下半身だけが獣みたいになってました。

 大賛成1大反対1棄権1ですよ。

 

 結局、棄権評を採用して行きませんでした。

 というか棄権評がでる時点で、先ずはおかしいし。

 満場一致でなきゃ、口説くとか、するのおかしい。

 って当時判断したのですが、


 ………それ以来一度も、あの時の力を出せてないので、今となっては、行っときゃ良かったのかも、と思わなくもありません。


 ブス専ってわけでもなく、平々凡々な趣味な俺なのですが………

 惚れっぽかった、俺の一目惚れセンサーが、壊れたのか。

 それ以来、一目惚れ自体無くなってしまいました。


 あんな反応があったには、何かしら理由があった筈なのですが、遺伝子的なものなのか?

 ぶちゃいくすぎる顔に惹かれたのか?

 理由は今でも、さっぱりわかりませんでした。


 それより未だに、偶に思い出す事が問題です。

 別に相手の女性に失恋した訳でもないのに、未だに思い出して、アレはいったい何だったのだろう?

 何故あの時の、戦闘力が再現出来ない?

 って事を考えるのが問題なんですね。


 もしかしたら、外見を気にするなって警告なんですかね?

 未だに理由はわかりませんが、世の中には常識では理解でき無い事が起こりうると、イロイロと考えさせられる経験でした。

 



 歴史が好きなのですが、歴史上の偉人には、時々凄いぶちゃいくを嫁にする人が記録に出てきます。

 そういう人達は、例外なく。

 素晴らしい能力人格を兼ね備えた男性であって、

 ………………

 行かなかった俺はそうじゃないな。


 ………もしかして、あの偉人達、俺と似たような経験したのかな?

 戦闘力十倍経験したのかな?

 あのぶちゃいく良妻賢母ちゅ〜か、福の神系だったのかも知れん。

 あんとき行ってりゃ………


 俺はぶちゃいく娶ったと記録に残る、諸葛孔明や近藤勇とかに、明確に負けた。

 いや、あいつ等凄いですわ。

 って思います。


 あれは引っかかるべき、孔明の罠だったのかも知れぬ。

 もしかしたら、男女かかわらずぶちゃいくは、人格的に良い相手を引き寄せる為に、神様から守られてるのかもしれない。

 などと考えてみる。


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