表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/66

用語集

本作の理解を助ける用語集です。参考にしてください。


◆魔法

自然の理を無視し、無から有を生じさせる神の術。創造魔法のこと。魔法が使える人を『魔法使い』と呼ぶが、魔法が使える人は殆どいない。使えたとしても膨大な魔力を消費するので魔力が足りず、大規模な魔法は扱えない。魔法は、発動が早いメリットがあるものの、大量の魔力を消費するデメリットがある。


◆魔術

魔術も魔力を使うので魔法に分類される。魔術は、自然の理の中で行使する魔法。魔術と魔法の違いは、自然の理を無視できるかどうかで分ける。例えば、魔法は、頭の中で炎をイメージすれば炎が発現し、風をイメージすれば風が起きる。しかし、魔術は、燃える物を魔力で加熱して炎を生み出し、風は、魔力で空気を圧縮と収縮を何度も繰り返すことで生じる圧力波で起こす。魔術は、発動が遅い反面、魔力効率が高いメリットがある。


◆無詠唱魔術

古くから、無詠唱魔術が使用されてきたが、中世、聖教会の力が強くなるに従い、詠唱は、神への祈りの言葉。神への賛美だと考えられるようになり、無詠唱魔術の使用は処罰の対象とされてきた。その後、聖教会の衰退とともに、無詠唱魔術が一般化している。


◆魔術の分類

魔術は、大きく医療用魔術、汎用魔術、戦闘用魔術の3つがあり、例えば、戦闘用魔術は、攻撃魔術と防御魔術に分かれ、攻撃魔術は、近接攻撃魔術、制圧用攻撃魔術、範囲攻撃魔術、カウンタ魔術などに細かく細分化される。


◆魔力

魔法や魔術の根源。エネルギの一種。生き物の魔力は、体内の魔石に力を加えることで生じる力。この世界で、おとぎ話に出てくる魔素やマナ、精霊の力といった魔力は一切ない。魔力は、体内の魔石で自家発電するしかない。魔力の大きさは、目の色として表れるため、差別の温床となっている。


◆魔石

世界中の地中に広く分布するマジッククォーツサンドの結晶体。この世界の全ての大型生物には例外なく体内に魔石がある。人間の魔石は、心臓付近にあり、魔石袋と呼ばれる筋肉の塊の中に収納され、魔石袋の筋肉を圧縮、収縮させ魔石に力を加えることで魔力を発生させる。魔力を使いすぎると魔石が割れ、破片が脳に流れると脳梗塞で死ぬことがある。


◆マジッククォーツサンド

世界中の地中に広く均一に分布する魔石の元となる微粒子。小型生物や植物には魔石がないが、マジッククォーツサンドを含む液体が体内に流れている。全ての生物は食物連鎖の過程で、マジッククォーツサンドを体内に取り込み魔石を成長させる。


◆魔石袋

体内で魔石を包む袋状の筋肉の塊。魔石は、血液で満たされた魔石袋の中で、毛細神経に覆われている。魔石で発生した魔力は、毛細神経を通り、魔石から手まで伸びる太い魔力神経を伝わり、指先から放出される。


◆女神

創造主。女神は、初めに魔力が無い世界を創造し、その世界の人々が絶滅の危機を何度も乗り越えて発展してきた状況を見て心を痛めていた。そこで、人々に魔力を与えることを決め、新たに『魔力がある世界』を創造した。しかし、新世界は上手くいかず、アリシアや転生者を送り込むことで危機を乗り越えようとしている。

挿絵(By みてみん)


◆聖霊

聖霊で女神と同格。精霊ではない。神界に住み、子供のような性格で遊ぶことが大好き。格下の大天使ラファエラに手なずけられ、子分化している。


◆天使

神界に住む女神の使い。背中に生える翼の枚数は、2枚と4枚、6枚の3種類があり、序列が高いほど翼の枚数が多くなる。天使にとって、翼は命と同じくらいに大切なもの。

挿絵(By みてみん)


◆悪魔

人間界に堕とされた元天使。現在、12柱の悪魔がいる。人間に似た姿で、赤い目と2本の角、細長いしっぽ、黒い肌、背中に黒い翼を持つ。人類を衰退させて人間界を裏で支配することを考えている。ただし、悪魔は一枚岩ではなく、人間界の支配を考える8柱の悪魔と中立的な4柱の悪魔がいる。単独討伐は不可能。悪魔との戦闘は災害。何十人もの騎士が屍を作り、ようやく倒せる存在。

挿絵(By みてみん)


◆使徒

天使と血の契約を結んだ人間のこと。人間界の天使はラファエラのみ。近衛騎士団アンジェ・ガルティエーヌの騎士は、ラファエラと血の契約を交わしているので、全員使徒である。ただし、使徒は、神界の住人が使う単語で、普通の人間は知らない単語。


◆魔人

悪魔と血の契約を結んだ人間。血の契約と悪魔の血が適合することで、強靭な体を得ると同時に、魔法が使えるようになるが契約を結んだ悪魔に逆らうことができなくなる。見た目は、悪魔と同じ。違いは、黒い翼がないこと。単独討伐は不可能で、5~10人の騎士が束になり何とか倒せる存在。本人の意思に反した契約や血の適合が無い場合は、『悪魔憑き』と呼ばれて、異形の姿になる。2~3人の騎士で討伐可能。


◆血の契約

天使や悪魔に血を捧げ、永遠の忠誠を結ぶこと。天使との契約は、魔力耐性と長い寿命を得て、悪魔との契約は、人外の力と体を得る。そして、何れの契約も魔法が使えるようになる。ただし、魔力量が増える訳ではないので、魔法が使えるメリットがない。それどころか、急激な魔力切れで死ぬリスクが高まるため、アンジェ・ガルティエーヌの騎士は、魔法を封じる腕輪を嵌めている。


◆騎士

馬に乗り、剣術と魔術を組み合わせた近接戦闘を主体に戦う戦闘員で重騎兵の呼称。称号ではない。隊列を組み敵に突撃する役目を担う花形兵種。騎士団は騎士と魔術士とで構成され、騎士のみ又は魔術士のみで構成されるケースは稀。


◆魔術士

馬に乗り、魔術のみで中遠距離戦闘を行う支援戦闘員で軽騎兵の呼称。魔杖等を装備して騎士の後方に隊列を組み随伴する。


◆エリック・ルネソンスの法則

エリック・ルネソンスが発見した魔力現象の一つで、彼は、魔力と電流の特性が近いことに気付き、磁場が作用する導体に電流を流すと力(ローレンツ力)が生じる前世の知識やフレミングの左手の法則にヒントを得て、魔力場に魔力を流すと力が発生することを発見した。この現象は、ハンドカノンやリボルバカノンの弾丸射出に応用された後、様々な派生武器や民生品に技術が応用されていくことになる。


◆魔道具(武器)ハンドカノン

魔術名ティル・オ・フュジール専用魔道具。この魔道具は、火薬式と魔力加速式の2種類ある。火薬式は魔力消費を極力抑えるため、弾丸の射出を火薬の爆発力で補い、火薬は魔力で着火する。火薬式は、アラン・ベルナールの乱の混乱に乗じて敵対国に流出する。一方、魔力加速式は、エリック・ルネソンスの法則を応用した武器で、魔力で直接弾丸を射出する。魔術の発動が早く、全ての攻撃魔術・魔法は、スピードで負ける。初期のA型は体内の魔力を使用するため、数発しか打てなかった。その後、人工魔石を埋め込んだB型、人工魔石を外付けした最新のC型がある。見た目は、現代のショットガン。携帯が可能。バレルを伸ばすことで、弾丸の加速域を伸ばすことができる。悪魔ベリアル離宮襲撃事件(1945)でC型が使用される。


◆魔道具(武器)リボルバカノン

魔術名ティル・オ・フュジール専用魔道具。ハンドカノン同様に、エリック・ルネソンスの法則を応用した武器。初期A型は空冷方式を採用し、見た目は現代の重機関銃に近く、最新B型は魔力冷却方式を採用。見た目は現代の対戦車ライフルに近い。

弾丸は薬莢が必要ないので、排出機構が不要。火薬を使用しないので、爆発音が無い(射出後の圧力波の音がある)。射出時の反動も小さい。当初は対悪魔専用魔術として使用されたが、程なく、制圧用攻撃魔術として、陣地防衛や奪取時に敵兵の前面に弾幕の壁を張り、敵兵を後退させ、味方を前進させるために使用されることになる。


◆魔道具(武器)リュミエール・エタンスラント

アンジェ・ガルティエーヌの騎士のみに貸与される近接攻撃魔術専用魔道具。騎士団設立時にアリシアが開発した。見た目は片刃の日本刀。刀身に複雑な彫金が施されている。彫金は魔力回路であり、刀を流れる魔力ロスを抑える効果がある。魔力回路は、最大4種類の魔術に対応可能で、標準仕様と特注仕様がある。ハンドカノン正式採用後、式典用のみで使用される。


◆魔道具(武器)エペ・ラピエル

アンジェ・ガルティエーヌの女性騎士に貸与される近接攻撃魔術専用魔道具。アリシアは、エリックが魔獣ヴイーヴル討伐時に使用したリュミエール・エタンスラント(改)から着想を得て開発した。開発当時、剣は時代遅れになりつつあったが、アリシアの負けず嫌いが作り出した武器である。

見た目は両刃細身のレイピア。刀身に複雑な彫金が施され、グリップ内にクリステルが試作した人工魔石が入れられている。更に、ガード根元に2種類のダイヤルが設けられていて、ダイヤルを回すことで魔術の種類と魔力強度を変えることができたので、個人の魔力量に依存せず、誰でも人外の魔力で強力な魔術を放つことができた。実戦投入後、魔人や悪魔付きを紙くずの様に切り伏せたため「魔人殺し」とも呼ばれる。ハンドカノン正式採用後、式典用のみで使用される。


◆魔道具(飛行船)デリジャブル

魔術名ランジュダン・ルプティ・ベルソー専用魔道具。陣地測地用や式典用に使用される魔道具(魔力熱球)モンゴルフィエに推進機としてエリック・ルネソンスの法則を応用した魔道具(魔動機)モトゥールにプロペラを付けた飛行船。アリシアとエリックが共同開発した世界初の空中移動手段。ラ・メール戦役で初めて実戦投入され、上空から王都を空襲することになる。その後、民間用のデリジャブルが就航し、旅行が身近になる。

挿絵(By みてみん)


◆レゼル王国

中央大陸に乱立する小国の1国であったが、1945年時点で隣接する五か国を武力併合し、中央大陸3大列強の一か国に数えられている。近年、新型農薬の開発と農作物の生産量急増と周辺国への輸出攻勢で新たな火種が生まれている。


◆近衛騎士団アンジェ・ガルティエーヌ

レゼル王国の近衛騎士団。シンボルカラーは赤。血の契約を結んだ騎士又は魔術士が所属する世界有数の騎士団。4部門で構成され、国家騎士の指南役や教導を行うアンジェ・ルージュ。セントラルを動かして研究や開発を行うアンジェ・ブラン。セントラルで経済や外交、教育など政策立案するアンジェ・ブルゥ。騎士の支援をするアンジェ・ノワールがある。武力、知識、法律で優秀な人材が世界中から集められているため非戦闘員が多く所属する、最早、騎士や魔術士とは何か?を考えさせられる。


◆国防騎士団アンジェ・シュヴァリエ

レゼル王国の主力騎士団。アンジェ・ガルティエーヌの影に隠れてしまい、他国は2軍扱いしているが、セントラルから最新の魔術や武器、魔道具の供与を受けており、他国の騎士団を上回る力を持つ1軍である。


◆行政府セントラル

日本の内閣府のような行政機関。宮廷省や国防省、国務省などの全ての省庁を統括し、女王と各行政機関の調整と重要政策を企画立案をする組織だが、実体は、近衛騎士団アンジェ・ガルティエーヌの支援組織としてマジッククォーツサンドの結晶化技術開発のほか、魔術、農薬、武器、通信機、飛行船など研究は多岐に渡る。


◆オプスキュリテ王国

中央大陸の3大強国の一つ。レゼル王国の東側に位置し、女王セレネが支配する医療先進国。世界最高と評される医療技術を背景にした医療外交で国力を急速に伸ばしている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ