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プロローグ
異世界から強大な力を持つ「異神」が異形の生物を従えて現れた。
異神は瞬く間に全土を支配。
人間や動物を素に新たな種族を生み出して新世界を作り始める。
それから数年。
異世界から「使者」が現れ、青年たちに聖刻を与えた。
彼らは勇者となり、長い旅の末に異神を異世界へと追いやった。
世界は再び平和を取り戻したのだ。
それから1000年。
再び異神がこの世界に舞い戻って来た。
勇者の末裔であるミヤド王国の騎士・アーサルスは、
かつて勇者と同行した聖戦士の末裔たちと異神を討伐するため旅に出る。
その数か月後。
ミヤド王国の王は「勇者後方支援隊」を設立する。
彼らの任務は、勇者たちの冒険の伝承用の記録、勇者が救った町の復興支援、親交した種族との和平協定などである。
いわば、一刻の猶予もない勇者たちの旅路のアフターサービスだ。
これは勇者後方支援隊に所属する、
騎士・サイア、魔術師・ココ、僧兵・ガストン、何でも屋・メレス、
4人の冒険の物語である。