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会いたいって気持ち

何だかんだで色々あって、気がつくと週末を迎えていた。


仕事の引き継ぎも順調に進んで、後はPCのデーターをまとめて渡すだけ。


引越し荷物も仕事終わってから少しづつやってたから粗方完了し、業者の手配も完了している。


後は明日に備えて寝るだけだが、その前に約束してた通り、楠木さんに連絡をしなければ。


僕は床に転がっていた携帯電話を手に取ると、LINEか電話で悩んだ末、直接電話をかける事にした。


アドレスから楠木さんの名前を検索して受話器のマークを押す。


…1回・2回・3回。

楠木さんはスリーコールで電話に出た。


「瀬戸君遅いよ!何してたんだい?もう8時半だよ⁉︎お姉さん瀬戸君の電話をずーっと待ち続けてさ、このままおバァーさんになっちゃうかと思いました!まぁ、忘れずに連絡してくれたからOKだけどさ。」


ひょっとしてちょっと拗ねてる?


「お待たせしちゃってすみませんでした。楠木さんがそんなに僕からの連絡を心待ちにしてたなんて思ってなかったので…ひょっとして僕からの電話、楽しみにしてました?」


何だか楠木さんが可愛いく思えた。


「なっ!瀬戸君からの電話なんて全然楽しみになんてしてないし!ただ女子は睡眠短いと肌荒れしちゃったりしちゃうから、自分から言った手前瀬戸君からの連絡を待つ義務が私にはあっただけだから待ってただけだからね⁉︎勘違いしないでね!」


女心って難しいね。

いつか理解出来る日が僕に来るなだろうか?


「えー!そ、そうなんですか…少し残念です。僕は今日楠木さんとお話し出来るのをずっと楽しみにしていて、それだけを心の支えに仕事を頑張ってました。そっか、僕だけだったんですね、お電話でお話し出来る事楽しみにしてたの。」


ちょっとだけオーバーに楠木さんに伝えてみる。


「え、え、え!な、なに⁉︎瀬戸君てば私とお話し出来るのそんなに楽しみにしてたの⁉︎そうなんだ!そっかそっか!私だけじゃなかったのね!」


やっぱ楽しみにしてたんじゃん。

でもそんな事言ったらまた拗ねちゃうかもしれないので、ここはグッと飲み込もう。


「はい。楠木さんと知り合ってからというもの、毎日LINEするのが楽しみになりました。まだ知り合ってから1週間ですが、楠木さんの事、まるで昔から知っている仲の良い友人みたいに感じてます。」


ご機嫌直ったかな?


「ふ、ふーん。私とLINEするのそんなに楽しみにしてたんだ。仲の良い友人って所がちょっと引っかかるけど、まぁ今はまだいいか。瀬戸君合格!」


何か知らないけど合格らしい。


「あーもう!ごめん瀬戸君。私全然可愛くなかった!」


いやいや大変可愛いんですけど、何か?


「私も正直に言うと最近毎日瀬戸君とLINEするのが楽しみの一つになってた。うまく言えないけど、不思議な事に瀬戸君と話たりLINEしてる時は猫被ったりせず、素でいれるんだよね。瀬戸君が言うように、私達は知り合ってまだ1週間位だけど、ずっと前から知り合いだったみたいな感覚になる時あるんだよね。私あんまり神様とか信じてないけど、これってさ、ひょっとして奇跡だったりしてね!」


楠木さんも僕と同じ様に思ってくれてたんだ。

何だか2人だけしか知らない事を共感出来た様で嬉しい。

そしたらもうそれは奇跡なんかじゃないんじゃないかな?


「奇跡って言うより、僕と楠木さんの出会いは必然だったんじゃないのかな?僕は奇跡なんかよりも、必然と言う名の運命なんだと信じたいです。」


自分でも信じられない位に強い言葉で力説してしまった。


「ちょ、なに電話で女子口説いてるのよ!やっぱ瀬戸君ってホストかジゴロなんじゃないの?」


いやいや普通の会社員ですから。


「ホストでもジゴロでもないですってば!ただ楠木さんみたいな素敵な女性とこうして知り合えて仲良くなれたのなら、大抵の男はこれは運命なんだって思い勘違いしちゃうんじゃないですか?少なからず僕はそう感じてるし、そう信じてます。」


自分でもビックリする程スラスラと言葉が出てくる。

うーん、僕の前世はひょっとして楠木さんの言う様にホストかジゴロだったかもしれない。


「瀬戸君のくせに生意気よ!あーもう!なんなのよ君は⁉︎女子の心を掻き乱したりして!と・に・か・く!明日本厚木駅北口に10時って約束覚えてる?遅刻したら夕飯もご馳走してもらうからね⁉︎じゃ、ホラもう9時だから早く寝て明日に備える様に。布団掛けて寝るのよ?風邪ひいたら大変なんだからさ。」


アンタは僕のオカンか⁉︎

おっとっとっと、余計な事を言わない様に、お口はチャックしておかなければ。


「了解しまさした。また明日、楠木さんに会えるのを楽しみにしてます。ではおやすみなさい」


何だか少し顔が暑い。


「私も楽しみにしてる。おやすみ瀬戸君…また明日ね。」


そう言ってお互い受話器を置いた。


早く明日にならないかな。

楠木さんに早く会いたいな。


そんな事を考えつつ、外に見える月を眺めると僕も眠りについた。


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