第50話 植物園地下その3 悪夢
合流したサキとアサナと緑。
サキは先程おきたことについて二人に意見を聞く。
「なるほど、わかりました。サキさんは誤って蜘蛛の扉が壺になっている、壺の扉に落ちたのかもしれません。」壺の扉……って本当に実在したことに驚きました。
「そんな扉があったのとは驚きよ。」
「驚きです。」
「驚きました。」
「扉、開いたですか。」
「開きません。この蜻蛉の扉は開きません。違う扉を探します。」
「はいです。」
「この扉を見たときに緑言いましたよ。」
「そうだったですか、アサナ。」
「そうですよ。」
「違う扉を探します。」
「わかったです。」
そういえばです、蜘蛛の扉を通る前に見たかもです。「扉見たかもです。」
「え、どこででづのよサキ様!」
「覚えていないです……。」
「そうでありますか。でしたら、くまなく探すとします。頑張らないといけません。行きますしょう皆さん。」
「気をつけてです。蜘蛛の扉を通ってしまうです。」
「それって、扉を見たのって蜘蛛の扉を見たときということよね。サキ様。」
「はいです。気をつけてです。」
「はい、わかりました。気をつけて頑張ります。」
「行きますよ、サキ様。歩けますか、それともおんぶして欲しいですか。」
「ありがとう。アサナ。大丈夫です。もう、アサナに頼らなくても大丈夫です。怖いけどです、緑さんは知りたいとわかったです。」
「そうですよ、サキ様。緑は友達が死んでいないなら会いたいのよ。」
会えないかも知れないです。緑の友達にはです。
「二人とも探してください。早くしないと……いけません。」
「そうよ、サキ様。早くしないと行けませんよ。もう、緑が会いたくて、会いたくて仕方ないみたいよ。」
「う、うるさい!あいつになんて会いたくありません!」
「そんなこといってーー焦ってるのバレバレよーー。」
「そうです焦ってるです緑さん。」
「……もういい!先に行きます。二人はついてこなくても結構ですから私のことは気にしないで帰ってください。」
「やっぱり会いたいのよ。緑は。」
「そうみたいです。探しますです。アサナは緑と行ってくださいです。焦る気持ちは恐ろしいです。」
「そう、だったらみんなで探すのがいいわよ。」
「なんで付いてくるの。」
「……そんの決まってるわよ。ね、サキ様。」
「「心配だからです。」」
「そうなの、二人共変わっています。」
「そうよ、変わってるわよ。だって、こんな所に観光に来る人よ。」
観光に来たですか、知らなかったです。嘘だと思うです。
「そう言われたらその通りだったわ。行きますよ。」
「「はーーいです。 」」
「見つかりません。」
「扉ないです。」「見つからないわよ。」
「なぜ見つからないのよ。」
「ここにありそうなのです。」
「そんな所にはありません。あそこにある花の近くにあると聞きました。」
「ここにありかもしれないわよ。」
「そうかもです。」「わかりました、サキさんを信じてみます。どこにあります。」
「ここです。蜻蛉の絵があるところにあると思うです。
「大きい絵よ、これはサキ様お手柄かもしれないわよ。」
「あれ、蜜蜂が戻っています!」
「本当に戻ってるわよ。どういうことよ。」
「離してあげたらいいってことではないですか。」
「さすがにそんなわけないわよ。サキ様。」
「アサナの言う通り、そんなわけ……あ。」
そんなです、緑が蜜蜂を潰したです!
「「「あーー!」」」
「どうするんですか。」
「どうすんのよ。」
「すみません。帰ります。二人とも、手伝ってくれてありがとう……。さようならアサナ、サキさん。」
「そんな涙を流しながら別れの挨拶されて言いにくいことがあるのよ。」
「開いたです。緑さん。」
「そういうことよ、行きますよ。」
「え!……本当に開きました。」
「開いたよ。蜻蛉が蟷螂に食べられるように扉が出てきたのよ。」
「そしたら潰れた蜜蜂がはちみつを出してそれが鍵になったです!」
「そうして、扉は開きましたとさということよ。緑はどうするのよ、行かないの……。」
「緑は行かないですか。」
「行きます。」「そうと決まったら三人で一緒に行くです。」
「本当に扉が出ています。」
「手を繋ぐです。」「はい。」アサナも手を繋いだです。
「どうするですか。」
「行きます。」
「はいです。」「はいよ。」
「「・・・」」
「それはどうかと思うです。」
「わかりましたよ。冗談だったんですよ。」
「面白かった。」「緑の言う通りです。」
「行きます。」「「はい。」」
扉を開いたです。
「「「あ。」」」
「は、ハッハッハハハ。扉開いたら階段なのに何してたのよ私たち。」
「……プッハハッハ。おかしい、なにやっていますの私たち。」
「ごめんなさいです。……。」
「ハッハッハハハ。なに言ってるのよ。私と緑もやったのよ。お互い様よ。」
「そうそう、分かたなかったわたしも悪いからサキさんとなんら変わらない。だから謝らなくていいの、心配してやったことなのは知っていますから感謝しています。」
「はいです緑、階段下りるです。」
「ええ、降りるとします。」
「降りるわよ。」
「次の扉は蟷螂を捕まえないといけないです。気持ち悪いです。蟷螂なんて触りたくないです。いやです。」
「大丈夫よ、緑さん……。」
「蟷螂……なんて可愛いから大丈夫であります。」
「そうよ、緑。大丈夫よ、私が捕まえるわよ。」
「アサナも足ブルブルです。」
「……いいのよ、私が犠牲になればいいのよ。」
「アサナ……それが……今回は二匹捕まえるそうなの……。」
「蟷螂だけじゃないのよ。」
「はい、蜻蛉もつかまえないといけません。」
「嘘です。」
バタン!
「ショックでサキ様倒れてしまいましたわよ。」
「私も嫌すぎて倒れたい!」
「そんなに嫌なことならもういいと思うわよ。もういいじゃないのよ。」
「……そう思うけど、思うけど!一番下まで行きたいの。」
これはなんですのよ。サキ様。
「サキ様のボタンの一つがこの通り虫箱になりましたよ。」
「……そんなのあったの。もういやなのーー!」
「これがあるなら怖くありませんよ。行きますよ緑!」
「そう、なら一人でお願いします。ここでサキさんの看病をしてますから。」
「……これは役割を逆にするのは無理そうなので行ってきますよ。」
その後。
緑は、後悔した。
アサナにサキさんが目覚めるまで待とうと言わなかったのか。……と。
「蜻蛉ーー蜻蛉ーー。いなさいよーー。」
「蟷螂ーー蟷螂ーー。いなさいよーー。」
なにあれ、あんなので来るわけないじゃない。
蜻蛉と蟷螂の二つを捕らないといけないなんてどんな人が作ったのか気になります。
会ったら最初に殴り飛ばします。
|蟷螂《カマキリ》
「蜻蛉ーー蜻蛉ーー。いなさいよーー。」
「蟷螂ーー蟷螂ーー。いなさいよーー。」
「蟷螂、蜻蛉、蟷螂ーーいっなっさっいよーー。」
はぁ。
なにやってるのよ。それにしても今から開ける扉でもう12個目の扉よ。多すぎよ。
蜻蛉と蟷螂は全く見かけないのによ。
それに扉、開けられるのよね……。
ここよくわからないよ。
とにかく、蜻蛉と蟷螂を探すとしますわよ。
「蜻蛉ーー蜻蛉ーー。いなさいよーー!」
「蟷螂ーー蟷螂ーー。いなさいよーー!」
「蜻蛉、蟷螂、蟷螂ーーいっなっさっいよーー。」
「蜻蛉ーー。蟷螂ーー。いなさいよーー!」
「蟷螂ーー蜻蛉ーー。いなさいよーー!」
「蜻蛉と蟷螂ーーいっないわっよーー!はーーやくでーて、来ないーーと、蟷螂蜻蛉食べるわよーー。……。」
なに言ってるのよ……。食べたいわけ無いわよ。あんなのを食べるぐらいなら死んだ方がましよ。
「はぁ、スーハースハスハスハ……。」
興奮しすぎて過呼吸になってしまったわよ。
冷静に冷静になるのよ。あんな……。
「イッッヤーーー!そんなの死んでも嫌よ!」
「「ギャーー!」」
「キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
絶叫をあげるサキと緑であった。
深呼吸をするアサナ。
いないわよ、あれ。
扉しか無いわよ。なんでこんなに扉があるのよ。もうーー扉は見たくないのよ。
「もう扉はイヤーー!」
壊れつつあるアサナ。
「「ギャーー!」」
「キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!」
「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
絶叫をあげるサキと緑であった。
この二人も壊れつつあった。
いないわよ。扉は見たくないほどあるのよ。大変そうなのよ。
そうよ、一回戻って二人に扉が多いことを知らせに戻るとしますよ。
「どうやって戻ったらいいのよ……。」
まずは、通路を進むのよ。
余計に道に迷ったわよ。
仕方ないのよ、同じような扉が多いのよ。
どうやってここまでやって来たのか思い出すのよ。……。
「まずは、発狂した所まで戻るわよ。」
その前に最後に開けた扉に戻るわよ。
戻ってきたわよ。そういってもただまっすぐ行ったらあったのよ。
次は、あの扉よ。
そう、この扉よ。両開きの倉庫の様な扉よ。
次は、古めかしい扉があるけどこの花柄の木の扉ってサキ様の部屋の扉よ。
これを開いて見ますよ。
サキ様と緑のいる所までやって来たのよ……。
でも……。
これは衝撃映像よ。
「「ギャーー!」」
「 「キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!キモイ!
イヤーーーーーーーーーーーーーーーーー!」」
「虫に襲われる二人の少女がいますよ。二人に近づくことは不可能にひとしいですわよ。どうやって進むべきかみんな考えてよ。」
「そんなこと言ってないで早く助けてください!アサナ様!」
「緑の言う通りです!助けてですアサナ!」