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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 4節ナスターク帝国 覚醒編 
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第49話 植物園地下その2扉絵

「これもそうなの。」

「そうですよ、この人形の植物もサキ様の力ですよ。サキ様はすごいんですよ。」


似た者同士だこと。「へー、すごいわー。」


心込もってないよ緑。言いたくないなら言わなくていいわよ。

「違うです。私の力じゃないです。」

「これもサキ様の力なのよ。」

「なんでです。なぜナスターク帝国に来てから使えるようになったです。」

「あーなるほど。でも、なんで二つも力が使えるのサキさん。」

「ハーフツリー計画の被害者ですのよ。サキ様は。」


「ハーフツリーの被害者!って全員死んだって聞いたんだけど。」

「ハーフツリー計画は最初は成人を対象にしてると思われたからよ。本当は子供に能力を移植する計画だったのよ。」ナタレに言われて各地で見てきたけど……残酷なものだったわよ。


「どういうこと。子供も全員死んだって聞いたはず。」


「死んでいないわよ。12人。生きてるわよ。」

「そんなに生きているの!」

「そうよ。」

「アサナ、ハーフツリーってなんです。私以外に誰がいるのです。」

「それは、わかりません。サキ様以外に11人いるとはナタレ様が言っていましたのよ。どこにいるかまでは知りませんのよ。」


「あの計画はまだ続いているの。」

「わかりませんのよ。」


「そうですか。わからないです。ウワーー。もうーいやーーです!もういやです……。」


「サキ様……。」


「どうするの。もう、結構進みました。扉まで時間があります。あのキリプトでしたか、またくるかもしれない。」

「来ないわよ。書いてあったわよ、看板に。

ここから先にこの絵のキリプトは一匹も来ませんから安心してくださいってありましたよ。」


「そんなこと言ってどうするのサキさん。」

「連れていきますよ。サキ様、おんぶしますから、乗ってください。」

「抱っこがいいです。」

「わがままいわないのよ、ここは危険なのよ。手は手ぶらの方がいいのはわかりますかサキ様。」

「はいです。抱っこは我慢しますです。おんぶしてもらうです。」


「早く行きませんか。」

「行かないわよ。ここを曲がったら扉があったのよ。」

「意外と近かったようでなにより。」よくそこに扉があることがわかったこと。

「どう進めばいいかは聞かなかったようね。

アキリンさんなら仕方ないと思うわよ……。」


ここに来るまで三回行き止まりよ。それも三回同じ行き止まりの所に行きましたのよ。驚きましたわよ。


「扉、開けられるわよね、緑。」

「どの扉だかはわかるの。でも、この指輪では行けません。しかし、この指輪なら開けられます。」

天道虫(テントウムシ)かな、な模様です。

蝿のような模様があるです、これを開けて欲しくないです。

後、蜂の模様があるです。虫好きじゃないです。どれも嫌です。


「まさか蝶が指輪になったのは驚きました。」

「サキ様が蝶ですって言って捕まえてくれたお陰よ。感謝いたします。ありがとうございますサキ様。」

「いいのです。二人も追いかけてきてくれてありがとうなのです。二人を見つけるために一生出れなかったです。」

その通り。サキさんが蝶を追いかけたせいで道がわからなくなりました。アサナの機転で蝶の扉にまで戻ってまたやり直しになりました。

そのせいで疲れましたがお陰で助かりました。そこは感謝します。急がば回れということわざを思い出しました。


「開きました。蜂の扉。」

「この扉を行くですか。」

「はい、この扉を行きます。」

「蜂を捕まえるのは大変よ。」


「まだですか。緑さん。疲れるです。」

それをサキさんがいいます。

サキ様ー、そう思うなら降りてくださいよ。

「サキさんの言う通り疲れます。それも、まだ先があると思うと……疲れます。」

「墓まで道が長いなら甘えていては大変なのです。アサナ、ありがとう。もう大丈夫です。おんぶしてもらってありがとうです。」

「その通りなんだから、あまり甘えないこと。わかりましたサキさん。」

「はいです。」うっ、すみませんです。アサナ。




「もう着きましたです。扉一個だけです。」

「これじゃない。違うのに行きます。」

「えー、でもいいです。蜂見つからないです。」

「蜂ならいます。この蜂の絵の額縁を少しずらすとこの通り巣の絵が後ろにあります。」

簡単じゃないのよ。

それならもう探さなくていいと思うです。


「探さなくていいと思いますが、こう見えてこれも絵なの。違うのを探します。」

なにそれなのです。絵とは聞いたけど蜂を見つけなくていいって期待したです。

「それ知ってるなら教えないでよ。」

「仕方ないじゃない、あそこに巣が書いてあるのは王子様から聞いたことがありましたがそれがなにもないとは思わなかったの。」

本当によね。知ってる口ぶりだったわよ。


それに羽音聞こえるわよ。それも大量のよ。

額縁を戻しておくわよ。


これがあとに最悪の結果を招いた……。



いたです。蜂いたです。


「その蜂は違います。その蜂はドロバチであります。扉は日本蜜蜂で開けます。」

「これがそうよね。」

「それは、キアシナガバチという種類の蜂になります。」

素手で持ってるです。アサナ、怖いです。


「これですか。」「それはクマバチっていうものよ。」

「あ、いました。」

「日本蜜蜂がいたのよね。」


「……一匹しかいませんよ。緑。蜜蜂ってことは……そういうことよね。」

「はい、巣を作って群れでいます。」


「そうよね。」「これは、なんですか。」

「ハキリバチというものになります。」


「見つかるのよね……。」「怖いこと言わないでくださいです。アサナ。」

「大丈夫、見つかります。見つからなかったら見つからなかったとして、放置すれば見つかります。」

「そう。」「頑張るです。」

「なかなか新しい種類が見あたらなくなってきました。」

「そうよ、蜜蜂なんていないんじゃないのよ。緑蜂ならなんでもいいのよ。」

「いえ、いるはずです。いないなんてありえません。」


一時間探し続けたです。でもです、いないです。


「見つからないです。」

「緑、新種が見つからないわよ。」

「大丈夫、入り口の額縁をずらしたままにしたしたから大丈夫です。」

「あの、その額縁のを戻してしまいましたよ。」

「え!嘘は言わないでくれませんか。アサナさん。」

「嘘ではないよ。」

「最初からやり直しになりました。額縁の所に戻ります。アサナさん、サキ様はどこに行きましたか。」




「ここはどこです。」

下に迷路が見えるです。怖い所にいるです。

「こんにちは。」

「こんにちはです。どなたです。」助けてです、アサナ。

「ここの管理人のビスターと申します。以後お見知りおきを、君は。」

「サキです。管理人ってどういったことをするのです。」

「この王城の地下の管理を任されております。」

「聞いてもいいです。」

「なんでもお聞きください。」

地下の管理人、ビスター。


「ビスターは誰に管理を任されたのです。」

「おっしゃっていることをお教えすることはできません。」なんでも聞いていいっていったです。答えるとは言わなかったですけどあんまりです。


「そうですか、ここはどこです。」

「ここは、地下二階の蜘蛛の扉の奥深くになります。」

蜘蛛の扉、蝶の扉にあった扉です。




「サキ様がいませんよ。」

「はい、どこにいるかわかりませんか。」「わかりませんよ。」


「どうしていないのよ。サキ様ーー!」



「どうしてこんな所にいるです。」


「それはあなたがこの部屋に入っていらっしゃいました。」そうなのですか。


「そんな記憶ないです。」

「そうでしょう。ここに入ってきたのはあなたが落ちた後でしたから。」

「落ちたですか。」

「そう思います。あなたは蜂を追いかけて落ちたと思われます。」


落ちたですか……。


「……。聞きたいことがあります。」

「なんですか。」

「サキさん、始まりと終わりは違うように見えますが同じものになります。終わることは始まりなのです。そして、始まりは終わりなのです。」

なんの話なのです。


「同じものですか。」どういうことです。


「はい、始まりと終わりは同じなのです。そしてなにより、なにごとにも終わりは全てなのです。終わりがなければ全てが続くわけですから。」

「……始まりがないとなにもないってことだから同じってことですか。」

「正解になります。そして、その事をお忘れなくサキさん。私はこれにて失礼します。出口ですがあの絵になります。」


言われた絵を見たです。

お礼を言うために振り返ったです。

でも、ビスターはいなかったです。

「落ちたってどういう意味か教えてくれたっていいと思うです。」


この絵を行くと蜂の部屋に行くですか……。

なぜ、ここに落ちたです。誰もいないからもうわからないです。聞けば良かったです。

この絵、怖いです。ビスターが教えてくれた出口は、蜜蜂が描かれた絵です。


どういうことかわからないですけど行ってみるです。


「サキ様ーー。」「サキさんいませんか。」

「どこ探してるのよ。」「壺の中。」

「そんな所にいないわよ。」

「いた……。」


「嘘……。」

「ごめんなさい。蜜蜂がいました。」


「本当、額を戻して良かったってことよね。」

「あとはサキさんが見つかって欲しい所なのですが……。」見つかりません。

正解の扉も見つかって欲しいと思いますよ。




絵を通って来たです。


ここ、扉の前にあった絵の前です。驚きです。

蜂の絵を通ると蜂の絵に出てきましたです。

そういう繋がりだったです。


「二人どこです。」

額縁、少し動いてるです。

蜜蜂捕まえに行ったということです。

それにさっきのはなんだったです。


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