第32話 二人のカルディオス王国の説明
サキ編再開。
サカイルとパラレと合流したサキ達。
「城を壊したのは、それはそれは大きな大きなラビットでして人の百倍はあるラビット。そのラビットは城を掘り壊していきました。ラビットが腕を振ると城の塔が壊されました。そこは防御の結界の大元があった場所でした。それを壊されたので、城はラビットになすすべなく破壊され、城は瓦礫だけとなってしまいました。しかし、城の従者や王族に被害はかすり傷があるだけでそれ以外はなにも怪我らしい怪我はありませんでした。というのがこの城がこのように瓦礫の山となった理由です。」
「へー、そう。それで、あなたたちはどんなことをしていたのよ。報告をしてはくれない。」
報告ですか。なんで、おれは、カルディオス王国に来ることになったんだ。
まぁ、アモネ洞窟の感謝でパラレの所に行かされたんだろうな。
それで、パラレはカルディオス王国に行くって。なんでだったんだろう。なんとなくわかるけど。
「すみませんなのね。私のせいでカルディオス王国に来ることになってすみませんなのね。」
「気にしてないからいいのよ。パラレ。トロピウル様に呼ばれた晩餐会どうだったのよ。」
「それは、そのーーなのね。」
「キリルがパラレを求婚。おれが決闘して勝ったから求婚は破棄された。」
「どんな風に求婚されたのよ。」
「それは……。」
「パラレ、どうだったのよ。」
「それはなのね、知らないなのね。」
「なんで知らないのよ。」
「それは、」「それはパラレがキリルが求婚を求めたら逃げ出したからだ。」
「そう、ごめんなさい。聞いちゃダメなこと聞いたようね。」
「・・・」
「そういえば、トロピウル様はどこにいるのよ。姿を見てないけど。」
「トロピウル様はペルマム王国にいきましたのね。コラル様となにね。ご存じだと思ったのですが知らなかったのなのね。」
「そうだったの。ナタレ知ってた。」
「ええ、わかってたね。」
そう。
「そのトロピウル様の部屋、凄かったんです。」
「ちょ、サカイル。それは言っちゃダメなのね。」
「どんな風に凄かったのよ。パラレには申し訳ないけど聞きたいわ、教えなさいよ。」
「わかりました。アサナ様。謝るのはパラレだけでなくトロピウル様もなのですがよろしいですか。」
「ええ、そこまで聞いたらあとお戻りできないわよ。さっさと教えなさいよ。」
「わかりました。トロピウル様のお部屋はパラレの写真が成長記録のように貼られたそれはそれは凄いお部屋でした。親のようで変態のようで。すばらしかったです、配置付けが特に分かりやすかったです。写真集があったのですが本当に凄かったです。はい。」
「そう、そうだったの。」もういいわよ。想像しただけで疲れたから。
「ちょっと変態はサカイルもなのね。そこまで言っては可哀想なのね。」
「おい、可哀想とかいいながら俺にもいってるじゃねぇかよ。」
「変態と言っただけですなのね。女子トイレに平然と入っていきそこで会話に花を持った人の方がよっぽど変態かと思うなのね。」
「おい、それは可哀想とかいってたやつがいう台詞か。」
「いいじゃないなのね。それぐらいなのね。」
「そういえば、あいつどこ行ったんだ。」
「あいつって誰なのね。サカイル。」
「パラレと一緒にいたあいつ。」
「あー、エーデルワイスさん。エーデルワイスさんはどこかいきましたなのね。」
「そうなのか。」
「あと、なにか言うべきことあったかパラレ。」
「ないなのね。」
「「報告は以上ですアサナ様。」なのね。」
「これで報告は終わり。そう。」
「終わりましたか。そうですか。」
やった。やっと色々聞ける。質問ターイム
「それではお聞きします。サカイルはパラレちゃんを助けたのですか。そうなのですか。」
「はい。その通りです。サキ様。」
そうですか。そうだったのですか。
「それで、どうやってまもったのです。」
守ったです。知りたいです。
サカイルがパラレを求婚させなくしたのか、聞きたいです。
そうれ、私も思ったのよ。まさかサカイルがパラレをねぇー。
「そうよーー。どうやって守ったのよーー。」
「決闘して。」
「へーー、そうなのーー。そうなのーー。ふーーん。うん、よかったよーー!本当に、よかったよーー!二人ともーー。」
よかった、よかったよーー。二人とも無事でよかったよ。でも、気になるよーー。
「よかったです。あとアサナがアキリンさんのようになってるです。大丈夫ですか。」
よかったです。無事でよかったです。二人とも。
アサナも嬉しくて今にも泣きそうです。
変だけどね、あれは喜びね。そのはずね。
それにパラレに求婚したとかいう人、殺していいでしょうかね。
「キリル殺すね。キリル殺すね。」
「あのなのね、ナタレ様。アサナ様とサキちゃんは酔ってるのなのね。」
ナタレ様もいかがわしいこと言ってますが無視なのね。
「いかがわしいですね。酔ってはいますね。飛行機にね。でも、お酒には酔ってはいないはずね。」
酔ってるように見えますがね、ただ嬉しいだけですね。
「それでね、二人ともね、無事を喜ぶ気持ちはわかるんだけどね、気にならないのね」
「気になるってーーなにがよーー。」
大丈夫よねアサナちゃん。酔ってないよね。
「忘れてたです。決闘、どんな風に守ったですか。」
「どんな風にって、言っただろ。」
はいぃー。言ったですか。
決闘以外はなにも聞いてないはずです。
「えっと、言ったですか。決闘の内容ですが。それも聞きたいですが、どうやってお守りになるようなことを言ったですか。」
「どんな言葉を交わして決闘になったね。気になるね。決闘の内容も気になるね。」
「ズルイーーナタレが私の場所取ったーー。うーーん。ズルイーー。」
「アサナ、酒臭いがどこで飲んだね!」
「えーー、とーー。そこのお兄さんにーー、もっらったーー。」
ギロッ!っと睨みながらアサナがいう所にを見るナタレ。
キッサマカネーー!
「あなたがアサナに酒を飲ませたのね。そうなのね。」
「はい。僕が飲ませました。」
「えっ!…………ギャーーー!」
「パラレ。知り合い。」「この人に殺されかけたなのね。」
「そう、アキリンさーーん!」
「来ないよ。アキリンは。自業自得というのでね。ウグッ!な、何をする!」
「ごめんなさいね。気がついたら殴ってましたね。気絶するかほど殴ったはずなのにね、元気ですわね。」
ナタレちゃんが本気だ。ナタレ様が本気なのね。
「へー、僕に逆らえるって思ってるんだ。まぁ、いいか。どうせみんな死ぬんだから。」
「セト。」
「は、はいぃーー!な、なんだい。なんだ、なんでしょうかいなん。」
「そいつ、なんとかしてね。」
「はい。・・・え!え!
はぁーーーー!
無理、ムリムリムリ。僕には無視ですーー!」
「そうかね、無理ね。わかったね。これをあげようなんて思ったりしてね。」
「・・・、それはローザ様の子供時代では。」
「よくわかったねーー。もしかしたらローザの子供の写真かも知れないのにね。」
「それはありえません!イレン様のことなら赤ん坊のころから知っていますのでわかります。」
「ウワーないわー。」とひくサキたち。
「あ、あのなのね、サキ様。そこに知らない人いるなのね。誰なのね。」
「この人はですね……。」
「あ、あい!はい!ぼく、ぼくはセト申しまする。よろしくな、よろしくで、よろしくお願いしまする。」
「「うわーです。」なのね。」
ひくサキちゃん達。
ちょっとそれはないです。元気が空回りしてるです。
あーあ。
「この子はね、セトって言うからね。よろしくね。サカイル。パラレ。」
「サカイルです、よろしく。」
「パラレなのね、よろしくなのね。」
ナイスなのね、ナタレ様。
ナタレさんたちと一緒にいるんだからそれなりにしっかりした人だと思うけど、なんだろうおかしい。
はぁーー、こいつはーーダメダメだよーー。
こんなとこで人見知りになるなよーー。ナタレにーー救われてるわよーー、お礼言いなさいよーー!絶対よーー!
人見知りなのね、セトはね。サキちゃんは普通ね。なんでね。まあいいいね。アサナちゃんがどこか怖いオーラ出てるしね。大丈夫ね、この人はね。
大丈夫ね、酔ってるからね。
「よろしくお願いします。サカイルさん、パラレさん。あ、ナタレさん助けてくれてありがとう。」
全くーー身内には困ったものよーー。
「本当にーーありがとうーーナタレーー。って酒切れたじゃない。おい、おかわりーー。」
「もうありません。あとほどほどにした方がいいと思います。僕はそんなに優しくないので。」
「まだいたのね。あんたね。」
「まだいたのですかーー。早く帰ってくださいーー。」
「セーートーー。そーーいーーつーーかーーらーー酒取ってよーー。お願ーーいよーー。」
ふぅ、よかったわよ。今回は。なにせ美味しいお酒を手に……ヤバイ。
「パラレ。アサナなんとかしてね。」
「はい、ナタレ様。」
「こちらですなのね。アサナ様。」
近くの人の家のトイレを借りて、気持ち悪そうにしてる。アサナ。頑張れ。それが酒だ。
「アサナに酒はあんまりあげないでくださいね。」
「「「わかりました。」」です。」
「じゃあな、俺は帰っ……サキ。先日のあれはなしに決まった。それを伝えに来たのだった。それと詫びでワインを持ってきたのだがアサナに全部持っていかれた。セトにもだが、まさか、秘蔵品まで飲まれるなんてーー。」クッソーー!アキリンに払ってもらおうそうしよう。
秘蔵品は持ってこなければよかったのではないです。
秘蔵品は持ってこなければいいのにね。
秘蔵品は置いてこいよ。
「ヒッ!」
「どうかしたのか。アキリン。」
「ちょっとーー、寒気がしただけーー。だと思うからたぶん大丈夫ーー。」
「そうなの。」大丈夫かなーー。
アサナがあれじゃ今日は一泊泊まりね。