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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
 第一章 サキ様 1節 ペルマム王国
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第8話 クラス様

ベリス神殿から外に出たクラノスは神殿を見上げ違和感を持つものがあることに気づいた。

それはラジコンカーが神殿の上に置かれていたからだ。入り口をぐるっと回って入り口の反対側にクラノスは来た。

ラジコンカーはこちらにもあった。

それは手に取れる所に置いてあったために手に取り、下側を見ると紙があった。

それにはこう書かれていた。


「kindhome」


と書かれた紙であった。意味がわからなかったが見たことはあった。目の前にある壁に飾られた絵画にそう書かれていた。

その絵画のkindhomeと書かれた文字をなぞると絵画が置かれている壁が開いたのだ。

そこにはサキとルディエルとパラレがいたのだ。


「クラノス。なんでどうやって見つけたの。」

とクラノスを見た三人のはじめの言葉はサキが発したこの一言だった。

「ここはどこですね。クラノス様。」

と次にパラレがクラノスに聞いた。

「ここは神殿の裏手みたいです。パラレ。」

「そう、クラノス。アサナを見つけて帰るよ。」

「サキ様。ですが…。」

「いえ、わかりました・・・。でも本当にいいんですか。サキ様。」

とクラノスは聞いたが聞いてからしまったと思った。サキの顔はかなしげであったからだ。

「いいの。もう会いたくないからアウル君に。」

「あっ!サキさん。それアウル様とそんなに仲良かったとかではないですか。」

「ない。」

「そうですか。クラノス様。ヘリヘ行きましょう。」

そう言われてクラノスは思った。

なぜルディエルはこんなにも血が服に染み付いているのだろうと。


「だからです。」

とルディエルに言われ、クラノスはそうでしたか。では早速行きましょう。いえ、帰りましょう。アサナを連れて。とクラノスはもう無理なんだなと思いサキ達にそれ以上聞かずに歩き出した。


「ねぇ、サキ様。クラノス様、勘違いしたの思うのですが気のせいですか。」

「気のせいじゃないと思うよパラレ。あの感じはアウル君はもうこの世にいないって思っていそうだもの。」

「サキ様?」

「ごめんなさい。なんでもないから。」

とパラレには言ったがサキはクラノスともう一人いるはずなのにいないことにそうなんだなと思ってしまった。アウルと組んでいるのだと。


「そう…ですか。」

パラレはそんな悲しそうな顔をするサキを見て、なんとも言えずにそれだけ返した。





「サキ様。本当によかったのですか。ここは…。」

「もう知らない。こんな所。」

と言うサキの言葉によってラプオビに助けをこうのは終わってしまった。


歩き続けて、ラプオビの看板らしきも見てそう言われたがクラノスはまだ諦めていなかった。

アサナがまだルディエルの姿を見ていないからだ。


まだ、大丈夫。そんな顔がクラノスから見てとれてたサキはこのままかえっていいのかと考えてしまった。

自分自身にクラノスの先程の姿を首を振って忘れることにしてでもそれは無理なんだとサキは言い聞かせた。

その姿を見たクラノスはアサナがどこにいるのかということを考えることにした。

ルディエルとパラレは顔を真っ青にそして体を時々振らつかせたりしていて、体が立っているのもやっとだということを報せる様にしていた。

だが、サキとクラノスはそんな事には興味がないように見ていなかった。

サキとクラノスにはその余裕がなかったのだ。

サキとクラノスは歩き続けた。

しかし、次の瞬間バタンと人が倒れる音が聞こえてサキとクラノスの二人は後ろの二人の存在を今気づいた様に後ろを向いた。

「ごめん。ルディエル、パラレ大丈夫!」

「ごめんなさい。サキ様。ちょっと立ちくらみがしてでももう大丈夫です。」

とパラレはアピールしていたがサキとクラノスには大丈夫そうには見えなかった。


「家に行きましょうクラノス」


と言うサキの声でクラノスは戸惑いからなにをしたらいいか分からなかったがそれを聞いてをルディエルをおぶさっていた。

「さぁサキ様。パラレ殿。」

「パラレ肩貸しますから歩いてください。」

力が弱くてごめんねパラレとパラレはサキに言われた。

「いえ、そのお言葉だけでも物凄く嬉しい。から肩貸してね。」


サキはパラレに肩を貸して行くよクラノス。という眼差しでクラノスを見ようと後ろを向いたがクラノスはおらず前を見るとクラノスはもう先に行っていた。


「Dクラスのくせにふざけないで。」

「Dクラスだからというのはないのですか。サキ様。」

「それもそうね。」

「行くよ、パラレ。」

「お願いしますサキ様。」

とサキはクラノスの後を追うように歩き出した。


ゴンゴンとサキは扉を叩いた。

バタンと扉が開いた。

「!」

「すいませんサキ様。忘れてました。」

「もういいよ。着いたから。」

「手伝ってクラノス。」

「あっはい。」

といい、パラレのリビングのソファーに眠らせようとしたが先客がいた。

それはルディエルであったためにクラノスをサキは睨んだ。パラレはクスクスクスと笑いを堪えるように笑っていた。

「座れればそれでいいので…。」

じゃじゃあ、と言ってサキは近くにあった椅子にパラレを座らせた。


「あのクラノス様。なぜソファーにルディエルが眠っているのか教えてもらえないですかね。」

「ノーコメント。」

「なに言ってのDクラス。」

「いいでしょ。そんな事は。」

「良くない。」

「治りそうパラレ。」

「もう大丈夫です…が…疲れているんだと思いますね、サキ様。」


「・・・」


「そう、ゆっくり休んでって言いたいけどあのアウルのことだから…どうなるか分からないから…出来る限り早くアサナを見つけてここを出ていくよ。」

こんな悲しいだけのくだらない場所なんてっと言いそうになったがグッと抑えた。

なぜならまだ終わりじゃないっとなにかアウルに会わなくてもラプオビの力を使える方法があるはずだとサキは思ったからだ。


「ん。うーーん。ここは。」

と起きたルディエルは頭がギンギンと音が鳴るように痛かったが起き上がろうとした。

「ダメです。ルディエル。寝てないと。」

「何日寝ていたんだ。パラレ。」

「3日です。」

「3日か。もういくのか。」

「いえ、まだ。後数日はあなたは安静にしないとだから。」

「サキさんは大丈夫なのですか。」

「はい、大丈夫です。ルディエル。」

「そうですか。なにか飲み物と食べ物をお願いできますか、パラレ。」

「スープです。飲んでください。」

「もう用意したのですか。」

「いえ、サキ様が作っておくようにと言ってましたので作っていただけです。」

「感謝」

「なにそれ。」

「親父が母に言っていた。」

「へぇー面白いそれ。」

「そう思うのですか。いえなんでもありません。」

「この後はどうするのかサキさんはなんと言っていましたか。」

「ヘリに乗って国に帰りましょう。っと言ってましたがどうかしました。」

「そうですか。体調が戻ったらヘリに行きましょう。」

「そうすることにしましょう。」


「ヘリに来ましたけど、ないと思うのは違いますか。」

「いえ、あってます。どこにもないです。」

あのでっかいヘリがなくなるなんてある。とサキ達は思った。

ヘリがなくなるには爆破されたか運ばれたかの2択だろうと。


「誰がこんなことしたと思いますか。サキさん。」

「だれだろうねー」

「サキ様、わかってます。」

「アウル様ではないかと思います。」

「違うよ、クラノス。」

なんで分かるんですか、とクラノスとパラレは聞きたそうにしてあた。

「アサナ様が待っていた可能性があるということですか。」

「それもないと思う。アサナだったらいると思うから。」

「それもそうですがサキさん。ヘリはどこへいったのですか」

うーんどこだろうとサキが言ったために探しましょうとパラレが言うまでだれも話し出そうとしなかった。


「サキ様。なぜ二手に分かれて、なぜ一人で探すことになったのですか。」

「クラノスはここに残っていて欲しいのだけど。」

パラレはクラノスを置いていくと言うサキの目が本気であることが分かり「サキ様。それはだめです。」とサキ様に言った。

「パラレ。クラノスだから、大丈夫だよ。あ!パラレ、クラス様ってどういう意味なの。」

「それはルディエルに聞いた方がいいと思いますが、クラノスのノを取っただけだと思います。」

「そうなんだ。クラス様か。いいな。」

「それなら、あの屋敷に帰りますのでさようなら。サキ様。」


「ねぇ、パラレ。」

「なんですか。サキ様。」

サキは森の中を歩きながらヘリがどこに行ったのか考えていた。


「サキ様。」

とサキにどうしましたとパラレが聞くようだった。

「埋まってると思うけどパラレはどう思う。」

と考えが決まったように言った。


「えーと、サキ様。埋まっているってどういう意味ですか。」

「パラレ、もし埋めるとしたらどうする。」

「えーとヘリを…ですよね。」

「そう、どうするか分かりますか。」

「分からないです。サキ様。」

「埋まったと思います。」

「埋まったっていうとどこですか。」

「えーと調べれば分かる。」

とサキはなんとかなるといいたげに言った。


「調べるというとどこを調べるのですか。」

「あそこにあるよ。」

と言ったサキは小屋を見た。


「あんな小屋行く前にありました。サキ様。」

「無かったから調べると言ってるのおかしいパラレ。」

「それなら、おかしくないですサキ様。」

「調べるとしても鍵がかかっておて入れないと思います。」


「鍵は小屋の近くにでも置いてあるから大丈夫だよ。絶対。」


小屋に近づき扉に手を当てようとしてパラレにちょっと待ってくださいサキ様。と言われた。

なんでとパラレに聞くと後ろに回って見ませんサキ様。と言われ、サキは小屋の裏手に回った。裏手にはカーテンのような紙があった。

それまではよかった。


「サキがくぐろうとして、サキ様。先にわたしが見てきますから待っていてください。」

とパラレに言われてサキは小屋の前に立っていた。


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