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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 2節 クラノスはやっぱりD、Fクラス
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第27話 プニカ編① 制約とロケット

ここからプニカ編です。

クラノス編最終幕。


「ムラサキ様、クラノスさんといきなりどうしたのですか。」

いきなり現れましたがなにか非常事態ですか。

「プニカ!私はそなたにある秘術をしたのじゃ。その秘術とはある感情を封印するものじゃ。」


そんなことよりいきなりどうしたのですか。

ムラサキ様。

「いきなりどうしたのですか。」

「お主に会わなければと思ったのじゃ。」

本当は弓矢隊の一人がクーリンだったからのぅ、不味いと思ったのじゃ。クーリンは私を殺すことに命がけじゃったからのぅ。


「ムラサキ様。」

「プニカ。久しぶりじゃ。」

非常事態のときはプニカの所に来るようにしていたからついプニカの所に来てしまったのじゃ。

どうにかして誤魔化さなければなのじゃ。どうすればなのじゃ。


そ、そうじゃ。

「私はそなたにある秘術をしたのじゃ。その秘術は感情を封印するものじゃ。」


「ある感情を封印ってなにをですか。」

「支配欲じゃ。もしのぅ、それを制御できなければあなたはのぅ。本能のままにこの世界の全てに攻撃をして破壊するじゃろうのぅ。それでもいいかのぅ。」


「支配欲なのではないのですか。それでは狂暴なだけではないですか。」

「その通りじゃ。じゃが君に対しては支配する事以外ないのじゃ。気持ちを強く持ってその狂暴性を支配して欲しいのじゃ。出来るとは思えないがのぅ。」


「そんなのわからないじゃないですか。」

「……わかるのじゃ。私はお前を救うためにプニカに侵入してそいつの支配に試みたのじゃ。結果は惨敗だったのじゃ。君の心の中は異常なほど他者を怖がっていたのじゃ。寄り添うことは私にはできなっかった。そうした本人でもあるからのぅ。」


「……どういうこと。」

「お前は私の孫よ。プニカ。」

「孫……。おばあちゃんってこと。」

「そう、そしてあなたは私の力改変の上位互換の変換を使うことができる。」

私はムラサキ様の孫で能力を持っている。能力は全く使えない。でも使えるようになるかもしれない。


「プニカ、あなたの力であなたの心を癒してあげなさいのぅ。ごめんなさいのぅ。でも大丈夫じゃ、怖いって思ってるのはプニカお前自身だからのぅ。頼むのぅ世界を頼むのじゃ。あの力を使えるようになればここにいる全員を人間にできるからのぅ。プニカ。お前はこの洞窟にいるみんなの希望であり絶望じゃ。長くなったがどうするのじゃプニカ。決めるのはお前じゃ。」


私は……私は……。

「私は強くなりたい。おばあちゃんの力になりたい。」

「そうかのぅ。」では開けるとするかのぅ。


「お願いおばあちゃん。」


パリン!

私の中にあった箱が壊れた音が聞こえた。


・・・


やっと外へ出れた。気分がいい。あの女は後で殺す。この俺を20年も閉じ込めやがって。だがまぁいい。あいつより目の前のガキだ。


は、笑わせるこれが俺の主だと。ふざけるな!


~

あれが私の心の中に隠されてたもの……不気味。でも、暖かい。なんでだろう。胸が暖かくて懐かしい。

~


ほぅ、まだ子供だと思ったが小娘と思えるほどには目覚めておるか。まだ、弱々しいがよ。


は、ならば良いこのまま宿主の精神体を食っちまえば俺は自由だ。


痛ぇ。なんだよ結界か。そうかあの女か。ことごとく邪魔しやがって。クソ。


~~~


「光……の結界。」


『私はあなたのおばあちゃん。ムラサキの力なの。あいつを閉じ込めてたの。なにが聞きたいの。』


「あいつはなんなの。」

『あいつは私の、ムラサキの能力の反動なの。相手の恨み辛みがかたちとりあいつとなってあなた達子孫に受け継がれているの。あいつは私が知っているよりも強くなって受け継がれてるの。でも、もう終わらせて欲しいの。お願いするの。』


「そう、なんで私は能力を使えないのですか。」


『それはあいつがあなたの能力の反動でもあるからなの。』

どういうこと。


『わからないの、あいつはこの変換能力そのものなの。』

「そうなんですね。でも、ムラサキ様は一言もいいまでんでした。」

『そうでしょうなの。いってしまってはあなたはあいつの怖さを知ってしまうから教えなかったと思うの。だから許してなのプニカ。』

「はい許します。問題はあいつを倒さないといけないということ。あいつを倒さないと私は能力を使えないってことですよね。」


『いいえ。あなたは能力を使えますなの。しかし、覚醒していないなの。覚醒するにはこのどこかにあるあなたの力の源が必要なの。それがなんなのかは私にはさっぱりわからないなの。』

「そうですか。」

私の能力はあいつを倒さなくても使える。場所はわからないけど。


《ああ、お前らが言ってる能力の源ってのはこれだろ。》


ロケット。あれってもしかして……。

《こいつは俺が食った奴だ……そうか、反応がねぇと思ったら見えねぇのか。》

「母さん。」


ー

どういうことあのロケットのペンダントはこの娘の……。

そんなことを考えている時間はないの。あのロケットがなぜあいつが持っているのかなの、この娘が泣いていたらロケットの人とつまり私の娘と同じように食われてしまうの。どうしようなの。

ー


お母さん。お母さんはこの洞窟の支配者だった。

この洞窟は元々ある貴族が人身売買をしていた場所をムラサキ様が掴んでそれを母さんが壊すための作戦基地。母さんは貴族の悪行をさらした。


その貴族は消えた。


母さんが殺したから……。

母さんは私を殺そうとした母さんから私を守るためにムラサキ様が殺した。

そして今、この作戦基地はムラサキ様の家になっている。自分の娘を殺した場所に居続けるなんてなんて心が強いのおばあちゃん。尊敬しちゃう。


「ふふ、おばあちゃん。今までありがとう。あいつは私が倒す!」

『そうは言われても引けませんの。あなたは能力が全く使えませんの。そしてあいつは反転という力の能力者ですの。反転というのは物事を逆にする力ですの。つまり攻撃を跳ね返されますの。』

そう、私の目的はロケットを返してもらうこと。そのために能力を使えるようになってみせる。


『ダメなの。今のまま能力を使ったら戻ってこれないの。』

え、それどういうこと。


《そいつはなこのペンダントが小娘。

お前の体への負担を俺に全て送る物だからだ。お前がもしペンダントなしに能力を使ったら燃えるように体は熱く頭は雷にうたれたように痛みが走る。わかるか、それが全てこの俺様にくるこの俺様の痛みがお前にわかるか!》


それも一回使うことにってこと。それじゃあこんなに怒っているのもわかる。

でも、ムラサキ様がこんなことを許すは思えない。なぜそんなことになったの。


《どうした。俺に同情したのかその涙は。ふざけるなよ!俺は……俺はいつまでこんな地獄を味わなければならない!》


なにかが違う。は、しまった。

『はっ!』

プニカに襲いかかったきたあいつをムラサキという光の結界が防いだ。


_くそ、邪魔しやがって。

いや、待てよ。ここではあの女の力は無力のはずだ。なのになぜあの女の力が有効なんだ。俺が閉じ込められたことといい。今防がれてるのといい。そして、なぜあの女は娘を殺したんだ。_


_まさかこいつ。もう、力を扱ってるが気づいていない。……く、ならこれさえ奪われなければ俺は消えない。それまで一時休戦だ。逃げるぞ。_


『どうしたの!かかってきなさいなの。』

《は、なに言ってんだ。お前、俺はそいつが壊れるのを待っているんだ。俺は逃げるぞ。じゃあな。》

『逃げられるの、追うの。』

「ダメ。なにかおかしい。」

『そんなの気にしなくても大丈夫なの。だからあいつは逃げたの。』

「どういうこと。」

『なぜあいつは閉じ込められていたと思う。』

それはムラサキ様が私に能力を使って閉じ込めたんじゃない。あれ……ムラサキ様。同じような能力者には効きづらくて上位の能力者には効かないって。

ムラサキ様は私の方が上だって言ってた。でも閉じ込めることが出来た。なぜ……。


……もしかして。反転って能力はお母さんの能力だったじゃない。

お母さんの能力が私の中にいて私を攻撃しないために……閉じ込められたんじゃない。おばあちゃんが。

来たるべき侵略者達を倒すために。


「もしかして、あいつはお母さん。」

『なにいってんの。そんなわけないじゃないの。』

そうかな。この光が反作用。

反作用ならなぜ守るの。


わからない。


_小娘の能力がよくわからねぇな。しかし、さっさと理解してこの体は俺が頂くそうすればあの方がこの星の支配者になることへ一歩近づく。_


《ニヒヒヒ。》


『どうしましたの。早くロケットを取りに行かないとなの。』


……私の宝物はあのロケットなのかな母さん。

私の宝物はなんなのだろう。


……わからない。


「母さんはなんで暴走したのかな。」


『知りたいの。辛いことでも見ていられるの。』


「見せて欲しいの。閉じこめたままにしていた記憶を取り戻したい。」

『わかりました。まずあなたのお父さんは貴族です。爵位は子爵でした。あなたのお父さんはあなたにある力がおかしいとわかったのです。そして、やってはならないことをしました。』


「どういうこと。お父さんが貴族で私の能力はおかしい……。」


『続きを言ってもよろしいですかの。』

コクンと頷いたプニカ。

『やってはならぬこととは奴隷を使った人体実験です。』

「嘘。お父さんが人体実験を……。なんで私の能力のなにがおかしかったのよ。」


『それは、あなたには二つ能力があったのです。一つ目は変換。もう一つは不老不死です。』

「え!不老不死。……なんで私が不老不死なの。不老不死は条件能力だったはずです。」


『それはわかりませんの。突然変異としかいいようがないの。そして、君に不老不死の力があることを知ったお父さんは病気しがちのあなたのお姉さんを救おうと試みようと思ったの。そのために人体実験を繰り返したの。

しかし、あなたのお姉さんは死んでしまったの。あなたが10歳の時なの。そして、あなたのお父さんはもう一つ実験をしていた禁忌をおかしたの。』


「どんなのなの。」

『それはスピリチュアルコピー。』

「スピリチュアルコピーって、術者を犠牲にして特定の人物を目の前の人物の精神に入れ込み相手も殺す技。」

『その通り。そして、スピリチュアルコピーは成功した。お姉さん以外誰も死ぬことなく。』


「え、どういうこと。術者も死ぬはず。」

『ええ術者は死んだの。あなたのお姉さんは。』

それって。

「お姉さんが弱いことを理由に姉さんにやらせたの。お姉さんの精神を私へ、自分の精神をお姉さんへって。」

『そうではありませんの。お姉さんはお父さんの命を使いあなたの中へ。そして、お姉さんはベットの下に隠していた奴隷の力でお父さんを生かしたのです。』


「え、どういうこと。奴隷が。」

『分かりませんの。なぜその奴隷がお父さんを生かしたのかなの。しかし、その平穏も長くは続かなかったのですの。』

「それはお姉さんが死んだのだから当然でしょう。」

『そうではありません。お姉さんが息を引き取りそれについての葬儀もあり忙しかったのはそうですが事件が起きたのです。死んだはずのお姉さんが生き返ったのです。』

お姉さんが生き返った、そんなの当たり前じゃないですか。

スピリチュアルコピーは失敗作としても有名で術者がコピーさせる者がされる方の体と合わなかったらもとに戻るっていうのもあったと思います。ですから普通のことです。


『そして、先程いった奴隷が反旗をしましたの。あなたのお父さんの実験の成果としては大成功でしたの。しかし、それは地獄だったの。』

私の不老不死の能力で生き返るわけだから。

それはそうよね。打っても打っても敵が減らないんだから。

しかし、なぜ死んだはずの奴隷が生き返ったのですか。これを聞いても答えが戻ってくるかわからないから話の続きを聞くといたしましょう。


『そうしてあなたのお父さんの過ちがあなたのお母さんとムラサキ様に知られましたの。』

「今さらもっと早く知る機会はあるはずでしょう。」

『はい、その時は戦争の真最中だったのでお二人は戦っていたのです。能力者でしたから。』

お父さんは能力者ではなくて、だんだん小さくなっていく命の灯火を見ることしかできなかった。でもすぐ近くに大きすぎる命の灯火をがあったから使ったということ。


しかし、今思いましたが私不老不死なのですよね。

「なぜ私は生まれもって不老不死なのですか。」

『そうなの、生まれもっての不老不死なの。』

「なぜ、私は成長しているのですか。」

『それは老化してはいないからでしょうなの。成長は放置するのではないでしょうなの。成長はしますが老化はしないとおもいますの。』

なるほど。だから全くシワができないまま。


『困りましたの。あいつを倒さない限りペンダントは取り戻せませんの。』

ペンダントじゃないと思う。

私の宝物は思い出だもん。誰にも盗まれるわけないじゃない。


そうよ。なにかが間違っているのよ。

思い出……と言えば写真。

ペンダントやぬいぐるみ。

どっちかな、まさか両方なのかな。


両方だったらあのペンダントは絶対に取り返さないといけない。


しかし、違う物があるかもしれないそれを使えばあいつからペンダントを取り戻せるっかもしれない。そもそもそれ以外のものなんてないかもしれない。


……あるものからやらないとダメ。目の前にあるものから手にいれるの。


あいつからペンダントを盗みとる!



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