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世界は一度終わっている  作者: 小松ちゃん
第二章世界樹 2節 クラノスはやっぱりD、Fクラス
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第24話 クラノス編9 パキパキとの別れと出会い


「キーパンと契約していかないのですか。自慢にできるかもしれませんよ。」

「……強くてよくわからないものは魅力的だ。だが、裏がありそうだから知っていそうな人に聞くから。保留にすると言うことだ、いいだろ。」

「…………わかりました、クラノス。後日、会えることを楽しみにしております。よい旅を。」


「長居しました。ありがとうございました。名前の知らないお姉さん。」


「頑張ってください。クラノス。」


なんだあの満面の笑みは。名前教えてくださいっての。


・・・。


ーーーーー


「パキパキ……。」

『僕たちの言葉をわかってもらってから帰ったらいいんじゃないかって話になったから。ここに連れてきました。申し訳ございません。

1人ここのことを知っている人がいます。その人の名前は忘れましたしかし、その人ならわかるでしょう。その人とあったらよろしく伝えてください。クラノス様。』

そして、理解なさってください。あなたの力を。


~~~


「すまんね君。」

『誰。』

「君、クラノス君になにを教えた。」

『コモン銃とパキパキ語。それだけしか教えてない……。』

「そうか、君アフサラスを教えようとしたな。なぜだ。」

『コモンとプチタロルの二つを応用し編み出されたアフサラス。あれをあの人には教えるべきだと思ったからです!なぜ……ヒッ。』

なんで人が山と同じ大きさに思える。この人怖い。


「わかったか……。」『わかりました。申し訳ありません。アルベニル様。』

「頼むぞ。」


これはアルベニル様が作った技ですか。

アフサラスは教えていいものではない。


~~~

ーーーーー

え!ん、んん。俺。


「なーーーんーーーでーーーだーーーーー!」


わけわからない。なんだあの怖すぎる笑顔。


「パキパキ……。」

「帰らないの、と言ってるよ。」

「どうやって帰られる。」


……まだ帰る方法知らなかった。

さっきのお別れですが恥ずかしい。


・・・


カチ、カチ、カチ、カチ。


「はぁ。」

疲れるぞこの音。なんだよこの時計みたいな音は!


カチ、カチ。カチ、カチ。



「あの、藍色の横線の扉から帰れるみたい。」

やっと、帰れる。「よっしゃーー!」っと思った。

自分を呪いたい。

いや、そもそもサキ様と一緒に行こうと思わなかった自分に会ってサキ様といけよお前と言いたい。嫌だ、もうやだーー。


ーーーーー


藍色の横線って言ったのになんで黄緑の横線に言ったの。

「ねぇキーパン、パキパキちゃん。藍色の横線って言ったわよね。」

「言った。けどパキパキ違う扉行った。」

「そうよね。なんで違うとこいったんのよ。」

「たぶんですけど教えるためじゃないですか。」

「教えるって。」

「ことばですよ。」あー、なるほどね。

「でも、帰りたいっていってたのにかわいそうじゃない。」

「大丈夫です。隣にいく分かれ道さえ間違えなければ。」

間違えなければって。ダメじゃないそれ。

「間違えたら。」

「カチカチって音がする所に行くんだ。半年ぐらい……過ぎるけど。」

「えっ、半年だけ!10年かもっとじゃない。ここが過ぎるの。」

「ここは12年過ぎます。だからこそあの扉は半年にするための扉なんです。」

なるほどね。


ーーーーー


「パキパキ……『見えてきた。』。」

見えてきた……。

「パキパキ……『見えてきたよ。』。

……

パキパキ……『帰りたくないの……。』。」


「うるさい。帰りたいけどそれは……いや、なんでもない。」


帰りたいよ、アサナとサキ様に会いたい。

けど今。

俺は頼まれたんだ。プニカ様に会えって。

なにかある!


……プニカ様。あ!プニカ様っ。


「パキパキ……。」

あれ。

俺、さっきこいつと普通に会話してなかったか。


「パキパキ……『着いたよ。』。

パキパキ……『バイバイクラノスさん』。」


「じゃあ。もう会わないよな。」

「パキパキ……『・・・。』。」


どういうことだ。と思ったが扉を開けた。




……どこだここ。

「パキパキ……『ここは、どこだろう。』。」


おい!わかんねぇのかよ!


「パキパキ・・・……。『ここであってるよかった。バイバイ』。パキパキ……『また会おうね』。」

俺、なんではぐれてこいつらパキパキに会ったんだ……。




「え!」嘘……。

「あなた、誰ですか。」

「ムラサキというのじゃ。」まさか。

パキパキと一緒だったとはのぅ。驚きじゃ。


「あ、あの。どうやってパキパキと会ったかってわかりますか。」

「ちょっと待つのじゃ。」「はい。」


・・・


天才的に方向音痴で瞬間移動のようにどっか行ててフラフラしているのがカメラに映ってたけど移動先まではカメラの映る範囲で見えないのぅ。



カメラに映ってたのに突然消えたのぅ。

パキパキが連れていったのじゃろうかのぅ。

「うーん、すまんのじゃ。わからないのじゃ。」

「そうか。」気になったのに。


アカネにはまだ会いたくねぇ。まだ怖いから。

プパシカに会いたい、アカネについてこの洞窟についてもっと詳しく聞きたい。


「もういいかのぅ。お客様がおるのでのぅ。」

「はい、ありがとうムラサキさん。」


「なんでここにいるのよ。クラノス。」

「げ、なんでここにいるんだよ。」

「それはこっちの台詞よ。」

「かそうぶに行けってシルヴァスから言われたからだけど。」


「それ本当、それならここからならいけないわよ。」

「知ってるそれで出口どこにあるか教えてくれないか。姉ちゃん。」

「はぁ、まったく。あなたってバカね。」

「え。」拳銃。


バン!

「ヒッ!」頭を手で隠す。

「あ、すみませんムラサキ様。」

「大丈夫じゃ。」


「そうですか、よかったぁ。」

「だからあなたはバカだって言ってるの。よく見なさい。」

……。

頭を手で隠して震えているクラノス。

怖がっておるのぅ。しかたないのじゃ。銃を向けられたら

「怖いのぅ。」


「・・・。はぁ、ちょっと。」

といいながらクラノスを蹴る、クラノスが姉ちゃんと呼ぶ人物。

「痛、姉ちゃん。ちょっと。なにすんだ。」


「いいじゃないの。あんたがバカみたいに怯えてんのが悪いわ。ほら見なさい。」

そこを見ると蛇、それも毒蛇。はぁ、驚いた。


「それで下層部に行くって言ってたけど誰と一緒にいく予定だったの。」

「プパシカとクラネラ。」

「クラネラ?って誰のことかしら。」

「アカネ。」

「アカネ嬢!へぇー。珍しいわね。」

「珍しいのか。アカネ。」

「珍しいわ、あの子が外に出るなんて珍しいわ。」

「外に出ることが珍しいってどういうことか聞いてるんだけど。」

アカネお嬢様がここから出るなんて珍しいわ。

今までなかったわよ。



ムラサキ様に言われた言いつけを守っていたのに……。そっかだから出にきたってことはそういうことかしら。



「なるほど、珍しいわねって言ったのはムラサキ様の言いつけを守っていたはずだからよ。」


「ムラサキ様の言いつけって。」

「時が来るまでんのぅその部屋を出てはいけないのじゃお主はのぅ。というものじゃ。」

「出たって言うことは……。そういうことなのですか。」

「そうじゃ、時が来たのじゃ。」

「時が来たって、どういうこと。」

「羽化の時が来たのよ。」

羽化……。

「羽化って羽が生えるのか。」

「そういうこと、だから大変ってことよ。ここから先、頑張らないといけないわね。」

「そうじゃ、アカネはこれから大変なのじゃ。」

羽化の時がきたからね……。

「なぁ、姉ちゃん。姉ちゃんはなんでここにいるんだ。」


「わたし、わたしはムラサキに会いに来たの。」

「ムラサキ様。珍しいのはどっちだよ。」

「そう、別に珍しくないと思うわよ。」

そうじゃなくて姉ちゃんが生きてることが珍しい。

あれ、どこが珍しいんだ……。


「ともかく、姉ちゃん。心見れるの本当。」

「悪い。」

「全くもってそうは思えないから違うんだろって思った。」

「そうよ。私はあんたが思った通り心は読めないわ。でも、窓開いて盗み聞きはできるからどれを使ってそういうことにしてたの。」もう、無理だけどね、ムラサキ様とアキリン様のせいでね。

「そんなことしてたんだ……。」「悪い。」

いや、なんでそんなに自責の念がないのかわからん。

「それで、姉ちゃんムラサキ様に会いに来たならもう話はすんだのか。」

「まだよ、変なものが漂って来たからってあなたに会いに来たのよ。」

「俺に。姉ちゃんが、会いに来たんだ。」


「なんて思うと思ったのか。お前、誰だよ。」

「私はあなたの姉の希樹よ。」

「希樹姉さん……。」

「そうじゃ、私のお客の希樹さんじゃ。」


「姉さん、今俺はどうすればいいんだ。」

「どうしたの。」姉さんが信じられないんだ。


「誰だよ。お前、姉貴じゃないだろ。」

「そんなわけないでしょ。私は希樹。あなたの姉さんよ。」

そうだな、姉さんだよな。あんた。

「そうじゃ、この方は希樹さんじゃ。」


「ねえ、姉さん。なら、あれどうする。」

「弓矢持ってるけどなんなのかしらね。どうするの。」か、そうねどうしようかね。……。

「どういうことじゃ。なにもいないのじゃ。」




「見つけたぞ。お前らやっちまえ!」

「来たぞ姉さん。」

弓矢持ってて鎧着てる騎士かね。弓矢隊ってところ……どうしようかね、なんてね。

もちろんなんとかしなさいよ。クラノスあんたがね。


「クラノス、バイバイ。ちょっと待ってて。」

「ちょっ姉さん。」今の状況わかってるのか。

やばすぎるだろうが!


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